

社員ブログ
バージニア・ウルフ
2022-08-02ゆとり日記こんにちは、
ブログ当番の回転の速さに驚いています、ババです。近年コロナで開催が宙になっていたいろんなイベントが少しずつ再開催されるようになってきました。
ブックフェアについても例外ではなく、小規模ですがまたちょいちょい開催されるようになっています。この前たまたま近所でブックフェアが開催されていたので行ってみると、
それはまあまあ規模がでかく、人も多い。ただ本を売るだけのフェアにこんなに人が来るんだなあとうれしくなります。そのイベントの中で、バージニア・ウルフ短編集が新刊で販売されていました。
もうずいぶん前になりますが、海外の小説を少し読んでいた時があり、その時に知った作家です。
別に取り立ててよく読んでた、というわけではないのですが少しのなつかしさと表紙のきれいさと、あと1冊だったということもあり迷いましたが購入しました。帰宅して読んでみると、海外独特の言い回しというか表現というか読みにくさとがそういうのが懐かしく(海外というより翻訳独特なのかもしれません)、時間をかけて読み終わりました。
今の時代は片手にスマホがあるので、よくわかんない単語とか背景とか読みながら検索して意味を知ることができます。
とはいえ、検索して尚よくわからないこともママあります。海外小説も今を生きていない方の小説も、読む人の母数がいまいち多くならないのは、同じ場所と同じ時代を生きていないので共感とか理解ができない、そういうよくわからなさがとっつきにくさにつながっているのかもしれません。
ただ、そういうよくわかんなさも含めて面白いんですよね。
今の世の中の人はなにもかもを完璧に理解しようとしすぎているきらいがあるので、そういう人たちには苦しいのかもしれません。わかんないものはわかんないで、テキトーでいいのです。
(とはいえ私は現代短歌とかは全く理解できないので手に取りませんが…)全然別の話ですが理解と言えば、先日行われた中山七里先生のmottomoオンラインイベントの内容がめちゃめちゃ共感できてほんとに素晴らしかったので、世の中のすべての人に見てほしいなと思いました。これはまた別の機会に書きます。
さいきん実用書とかばかりでめっきり小説からめっきり離れていたので、またいろんな本を読むようにしようかなあと思わせてくれた一冊で、久々にいい買い物をしたなあと思いました。
ババ
第7波にのる。
2022-08-01イントロダクション先々週コロナの陽性反応が出てしまい約2週間ぶりに外に出ました。
家で毎日数十歩しか動いていなかったので、体力の低下を実感しています。初期症状としてよく耳にする「喉の違和感」ですが、例に漏れず私も体感しました。
元々喉が激弱なので、冷暖房の風、大声での会話、飲みすぎなど
翌朝起きた瞬間に喉が痛いことはしょっちゅうなのですが、
今回の「喉の違和感」はそれとは全然違いました。
枯渇感というか、喉が乾燥している感じ?
水を飲んでも飴をなめても一瞬も回復せず、なんだか不気味…。
「あ、これはいわゆる“喉の違和感”に違いない!」と確信しました。
(あと、起床後ではなく日中にじわじわと症状が現れたのも異質でした)熱が出たので発熱相談センターに電話するも全然繋がらない!
チケットぴあかと思いました…。
病院も電話繋がらない&予約がいっぱいとのことで結局行けず。
私の場合は幸い軽症でしたが、病院に行けないという恐怖はなかなかのものでした。一応金曜で隔離終了だったのですが、念のため土日も家から出ず。
二日間チケットを取っていたGLAYのアニバーサリーライブを泣く泣く欠席しました。つらい…。そんなバタバタで気づいたら8月。
たくさんの人に助けてもらい、心配をかけたので今日からまた健康第一で頑張ります~
皆さんもくれぐれもお気を付けください。MORI
小説抄 其の11「新田次郎『聖職の碑』」
2022-07-29小説抄戦時中、新田次郎は中央気象台(現気象庁)の満州国観象台に勤務していたが、終戦直前に不可侵条約を破って侵攻してきたソ連軍の捕虜となり、中国共産党軍にて一年間、抑留生活を送る。妻の藤原ていはソ連侵攻前に二人の息子を連れ、38度線を歩いて越えて帰国。昭和24年、ていが書いた満州からの引き上げ記録『流れる星は生きている』はベストセラーになる。
新田次郎氏は複雑だった。妻の原稿料で家計は潤ったが、自身も作家志望だったから羨望もあったと思う。しかし、これが転機となる。2年後の昭和26年、「サンデー毎日創刊30年記念100万円懸賞小説」に「強力伝」で応募し、現代小説1席を受賞する。なお、同2席に南条範夫、歴史小説2席に永井路子がいた。
『聖職の碑』は大正2年、長野県の中箕輪高等小学校(今の中学校)の生徒が学校行事として木曽駒ケ岳に登り、遭難して11名が死亡した事故を基にしている。読んでない人のために内容には触れないが、「人は雨に打たれただけで死ぬんだ」とか、当時は台風の基準値が高く、予報では熱帯低気圧だったんだといった事実に「へえ」と思ったこと、それから自らも長野出身である作者が「長野県民は議論好き」と書いていたことをよく覚えている。
新田次郎氏とは会ったことはないが、次男の藤原正彦さんとは公募ガイドの取材で二度会った。新田次郎からすると妻のていさんは先輩作家で、「何、この下手な文章」みたいに酷評ばかりで、しまいには夫婦ゲンカになってしまう。それで高校生だった藤原正彦さんが原稿を読んで感想を言う担当になったらしい。文筆家になるには最高の環境だ。
ちなみに、数学者だった藤原さんに執筆を勧めたのは新田次郎氏だ。藤原さんは研究のために渡ったアメリカから家族に手紙を送っていたそうだが、新田次郎氏によると、それが全部面白かったと。「おまえ、才能があるかもしれないから、何か書いてみろ」と言い、それで藤原正彦さんが書いたのが、日本エッセイスト・クラブ賞を受賞する『若き数学者のアメリカ』だ。
新田次郎の小説は十代の頃によく読んだのだが、愛読者でもあるので、藤原正彦さんの取材のときは当然、新田次郎氏の話になる。藤原正彦さんによると、新田次郎氏は、どんなに誘っても「連れ去られるから」と言って終生共産圏には行かず、「今はそんなことない」という説得にも頑として応じなかったそうだ。抑留生活を陳腐な言葉で言うのは申し訳ないが、そこはやはり地獄だったようだ。
(黒田)太郎坊宮と赤神山
2022-07-27山記観音寺城の続き。
歩いていると、ふとこんな山が目に留まりました。
岩山に、さまざまな建物がへばりつくように建っています。建物群はすべて成願寺の敷地らしいです。 参道です。
ひたすら階段を上る。岩の間をすり抜けて。 どうやらここが、お寺の最高地点のよう。
しかし、山の山頂ではありません。
まだ上に行けます。
ちょっと下ったところから、登山道が分岐していました。さっきまでいた場所は、太郎坊宮というらしい。
で、これから登る山は、赤神山というらしい。あれが山頂かな。 赤神山に到着。 さすがに切れ落ちた岩山。なかなか景色が良いところです。 横から写真を撮ると、こんな感じ。
357mの低山ながら、けっこう楽しめました。下北沢ってだけでオシャレじゃん
2022-07-21乗算とシネマYです。
ちょっと前に引っ越してから、
今は某大学の裏手に住んでいます。アパートに住むのは私以外みんな大学生。
なんなら、周囲には寮や学生向けアパートばかり。
夜もにぎやかです。たまに外で筋トレしてるし。朝の通勤では、駅までの道中ずっとアウェー。
毎日それっぽい顔をして、大学生の人波に紛れ込んでいます。ここで突然の告白になりますが、
実は私、東京を舞台に描かれる、大学生~20代半ばの群像劇が大好きです。
ニッチすぎますね。大学生にしかない、あの独特な全能感がいい。
惰性で日々を過ごしてみたり、
ちょっと火遊びして失敗してみたり。ジュブナイル・青春ものと呼ぶには薄暗くてほろ苦すぎる、
カツセマサヒコさんの『明け方の若者たち』みたいな作品が好みです。
まだ酸いも甘いも嚙み分けきれない彼らと、
東京の街の組み合わせってなんか惹かれるんですよね。最近、「シン・ウルトラマン」や「トップガン マーヴェリック」など、
ややハイカロリーな映画を多めに観ていた影響か、
急に淡白な作品が恋しくなった私は、
今泉力也監督が監督・脚本を担当した映画「街の上で(2020)」を観ました。舞台は下北沢。
古着屋で働く青年・荒川青と、青が出会った女性たちを描いた何でもない数日間。
毎日古着屋のカウンターで古本を読み、夜は行きつけの飲み屋に行くだけの生活を送る青に、
あるとき女子大学生から自主製作映画に出演しないかという依頼が舞い込みます。
日々がちょっと変わりそうで変わらない、下北沢愛が詰め込まれた群像劇です。物語全体を通して、
大きな盛り上がりがあるわけではないのに、最後まで飽きずに観られるのは、
今泉監督の、下北沢を徘徊する20代の解像度が高さがミソなんじゃないかと。
登場人物の趣味嗜好や行動、悩みがリアルなんですよね。
ほどよい雑味とサブカルに寄りすぎないのがポイント。また、会話のシーンでは長回しが多用されているため、
舞台演出に近い印象を受けました。
小さい劇場やライブハウスが多い下北沢“らしさ”が醸されています。
これがより一層映画の良さを引きたてているのかも。久々に下北沢のライブハウスに行きたくなりました。
ちなみに、大学時代で一番思い入れがある街は渋谷です。
Yでした。捉え方の話
2022-07-20前髪切りたい苦行って、ありますよね。
人それぞれですが、個人的には単純作業が特につまらなく感じます。
避けては通れないとき、苦行を苦行のままにするのがなんだか気に入らない性分です。
そういうときはたいてい、ゲーム感覚で片付けることが多いです。
(仕事としては真面目にやっています、捉え方の話です)ガチャ、タイムアタック、経験値稼ぎ、クエスト消化など
汎用性の高い枠組みは色々あります。例えば、不要な書類をひたすら処分する作業。
部数の異なるセットが3種類、混ざって在る。ほぼ全部捨てていいけど、各セットの一部分だけ残しておかなきゃいけない。仕分けも発生する。
これ、一番部数が少ないセットをSSR、二番目に少ないセットをSRとして作業しました。
別に、SSR・SRでなくても、金のエンゼル・銀のエンゼルでも1等賞2等賞でもなんでもいいんですが。やりやすくカスタムしたい派・自力でどうにか工夫したい派・ただのわがまま、
なんとでもいえると思いますが、つまらないものをつまらないままにするのが一番つまらない。
一人で黙々と作業しているとき、頭の中ではこんなん考えてますというお話でした。あつ(捉え方の話《オマケ》:手書き風フォントのカタカナの「バ」が、「心」に見えました。字を図形として見てしまう癖があります。)
野菜はもっと緑色でいい!
2022-07-19東京タワーの写真で締めるこんにちは。エビスです。
皆さんは、野菜ちゃんととってますか?わたしは、お金の余裕がちっともないので野菜をあまりとれていません。
野菜嫌いではないのですが、満腹までのコスパが悪いんですよね。
健康診断でめちゃくちゃ警告を受けてしまったので、野菜をいっぱい食べて健康を手に入れたいのですが、財布は痩せてもわたしは不健康に太っていく一方です。お金がないとはいえ、たまにお菓子を買っているのをやめればいいのにどうしてなかなか野菜を買わないのか、それは
野菜って、体にいいはずなのに、カラフルで愉快すぎて、本当に体にいいとは思えない感じがありますよね?ないですか?ありますよね。
こんなかわいい色の食べ物、体にいいはずがないんです。こんな赤や黄色のケーキがあっても絶対食べちゃだめだし。
というわけで、今回は、野菜をどんどん緑色にして、体にいい感じを出していきたいと思います。
今回エントリーしてくれた野菜たちがこちら。カラフルでとってもおいしそうですね。まずは紫玉ねぎから。とても健康にいいとは聞きますが、健康にいいもの=緑 と相場が決まっているのです。
それでは、緑化!!かなりしっくりきますね。こんな緑の丸は絶対に体にいいはずです。この調子でどんどん行きましょう。
次のターゲットはトマト。赤は危険な色なので、体にいいわけがないですからね。
では、緑化!!熟れる前????
でもこんなに緑色なら絶対に体にいいので、我慢して食べますよね。
この調子ですべての野菜を緑色にして、「健康にいい」キャラを不動のものにしてあげましょう。
では、緑化!!ニンジンを緑色にしました。食べていいのかかなり不安になる見た目ですが、体によさそうな気がなんとなくします。一本食べるだけで一日に必要なすべての栄養をとれそうです。
もうここまでくると、逆に緑じゃないレモンとパプリカが浮いていますね。あと、キャベツってこんなに白かったんですね。一気に緑にしてしまいましょう。
では、緑化!!なんか体によさそうでもない色になってしまいました。わたしならこんな色の野菜があっても買いません。
これだけしておいてなんですが、元の写真の方が健康的な気がしてきてしまいました。左の方が体を元気にしてくれそうです。右なんて食べたら3日は寝込みそうな感じがします。
野菜はかわいくておいしくて体にもいいので、お金に余裕のあるみなさんはいっぱい食べましょう。わたしは余裕がないので、緑色の濃いやつから順に買って食べます。では、また。
続・足りないもの
2022-07-14ほげほげぬるぽ以前のブログでも書いたが当社の周りにはミニストップが無い。
前の職場ではミニストップが近くにたくさんあったのに当社の付近にはないのである。
https://www.koubo.co.jp/editor/?p=22090まあ1年が過ぎてミニストップが無いことはもう仕方がない。
甘んじて受け入れようじゃないか!ほら、前の記事では知的飲料ことドクターペッパーが無いことを嘆いていたけど、
最近はドクターペッパーの自動販売機も増えたのよ。
https://www.koubo.co.jp/editor/?p=23325
社内で飲むと変人扱いされるのでお昼に外でコソコソ飲むのが密かな楽しみ。
(どうやら社内に知的飲料好きは居ないらしく飲んでると奇特な目で見られます)しかし、どうだ?
考えてみれば私がランチによく行っていた行きつけの店が無いことに気が付いた。
ミニストップなくともドクペが手に入るようになって状況はイーブンだったはずなのに気が付いてしまった。それは何か?
そう『はなまるうどん』が無いのである。あぁ、『はなまるうどん』のかけうどん(小)が食べたい。
かけうどん(小)にちくわ磯辺揚げの天ぷらを食すのが吾輩の楽しみだったことを思い出した。……って、いつのまにかけうどん(小)240円になってるの!?
私の記憶だと130円だったのに……240円かぁ。。。行列
2022-07-11ゆとり日記こんばんは、
まだ飽きずにピクルスを作り続けています。ババです。さて、唐突ですが私は列に並ぶという行為と人が多い場所があまり好きではありません。
行列=人が多いということなので、行列が好きではありません。
たまに待ち時間も楽しみの内という人もいますが、待つか待たないかだったら待たない方が良いに決まっています。しかし、東京でどこかに行こうとするとどこでも並ばなければなりません。
物を買うのにも並ぶし、何かを見るのにも並ぶし、電車に乗るにも並ぶし、ご飯を食べるにも並ぶ。
予約をしていても、「予約の人はこちら」というところに並んだりする。
そもそも人が多いのでしょうがないのですが、
行列が好きではないということも、私がインドアであることに拍車をかける要因の一つなのかなと思います。なぜこんな話をしたのかというと、この前の日曜にとある予約不可のお店に行き、めっちゃ長い列に久々に並んだからです。
ひとりでは絶対並ばないので、本当に久々でしたが並ぶたびにもう並びたくないなあと思ってしまいます。またしばらくは行列を避けて暮らしていきます。
ババ
小説抄 其の10「村上春樹『羊をめぐる冒険』」
2022-07-07小説抄「長嶋は燃えた」はいいが、「長嶋は燃やした」となると「何を」という疑問が残る。
文法的には「燃やす」は他動詞で目的語を伴うからだが、しかし、文法など知らなくても私たちは「長嶋は燃やした」だけではなんか足りないと感覚的にわかる。
一方、日本語を学びたての外国人などにはこれがわかりにくい。この事情は日本人が語学学習をするようなときも同じ。その際は勘ではなく文法という理屈でこれを補う。40年も昔のことになるが、ある日、友人が興奮して「この小説はいい」と言ってきた。それは当時の学生なら論文を書くときなどに誰もが「〇〇をめぐる〇〇」というタイトルをつけたぐらい売れている作品だった。読んでみると確かにおもしろかった。影響されて、読むたびにビールが飲みたくなったり、オムレツが食べたくなったりして、ちょっと太ってしまったくらいだった。それが『羊をめぐる冒険』だった。
ただ、終盤は物語の出口を探しあぐねているようでキレが悪いような気もした。初めて読んだときはそれも魅力ぐらいに思っていたが、このあとに氏の短編集を読んではっきりわかった。短編はあれほど切れ味鋭いのに、長いものになると今ひとつ。ということは、この人は志賀直哉と同じタイプなんじゃなかろうかと。
後年、村上氏がプロットを作らないで書くと聞き、なるほどそのせいかと思った。即興で曲を作っていくようなことをすれば展開に迷うこともあるが、その分、その曲にふさわしいメロディーができる。本当は右に行くべきだが、左に行くのがセオリーだから強引に左に行くというやり方をすれば、筋書きのない自然なドラマは作れない。
だから方法論としては正しいが、この頃はまだ長編に慣れていなかったのかもしれない。何しろ、神宮球場の外野席でヤクルト戦を観戦しているときに、「そうだ、作家になろう」と思い、翌年にデビュー。そして、『羊をめぐる冒険』はまだ三作目、初の長編だったのだから。
今、村上春樹は長編が得意ではないと言う人は全くいないと思うが、デビュー当時はそうではなかった。このことは実は『ノルウェイの森』を読んだときにも感じたが、その後、氏は語学学習をするように理論的に物語の文法を学んだそうで、今の作品に初期の作品のような逡巡はない。才能ある人も最初から完成しているのではなく、成長していくんだなと今は思える。
(黒田)