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employee blog社員ブログ

  • 最後は好きな作品を

    Yです。
    昨年の春ごろから公募ガイドの一員になり、
    社員ブログをせっせと書いてきた1年半。
    今回で最後の記事です。

    当初、2つのテーマを設け、
    それに沿って映画を紹介するブログだったのですが、
    今ではすっかり、最近観た映画と美術館、日々の雑記になりました。

    最後は映画のお話でブログを締めたいと思います!

    今回紹介したい私のベストムービーは、
    マイ・インターン(2015)」。

    落ち込んだ気分を上げたいとき、
    モチベーションを高めたいとき、
    胸騒ぎがして眠れない夜。
    何回も何回も観ているお気に入りの作品です。

    「マイ・インターン」の舞台は、ファッション系ECサイトを運営するベンチャー企業。
    女性社長のジュールズ(アン・ハサウェイ)が主人公です。
    仕事も家族も順風満帆、多忙な日々を送るジュールズ。
    あるとき、高齢者のインターン採用に応募してきたベン(ロバート・デ・ニーロ)と出会います。

    世代も考え方も異なるベンに対し、初めは難色を示すものの、
    仕事のピンチや、家族との問題が起きた際に、
    人生経験が豊富なベンからのアドバイスに何度も助けられ、
    公私ともにかけがえのない“友人”になっていきます。

    派手な盛り上がりはないものの、
    行き詰ったときにそっと寄り添ってくれるようなストーリーです。
    あと、劇中で描かれる生活すべてが理想的
    丁寧な暮らしってやつ。

    私の場合、目標を見失いかけているときに鑑賞して、
    ジュールズみたいに仕事も私生活もあきらめない強い女になるぞ!」と、
    モチベーションアップにつなげています。笑

    ベンの仕事への姿勢には思わず背筋が伸びますし、
    ウィットに富んだ会話ができるのはかなり憧れます。
    70代になったときに私もそうありたい。

    2人に共通するのが、
    熱量を持ってやりたいことが明確にあるということ。
    いくつになっても挑戦していいんだ!って勇気をもらえる。

    美化された夢物語かもしれないけど、
    そのぐらい大げさなほうが助かります。
    目標はなんぼ高くてもいいんです。

    あと、ビジネスに使いやすいセリフが多いので、
    英会話のお勉強としても観ています。
    (残念ながら身にはついていない)

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    ちなみに最近は、小旅行で湖を見に行ったり、寒空の下でワゴンのコーヒーを飲んだりしました。
    「マイ・インターン」に出てくるテイクアウトのコーヒーが、
    やたらおいしそうに見えるんですよね。
    もっと映画が観たい! あちこち出かけたい!

    公募ガイドでは「好きなもの」「やりたいこと」がたくさん見つかりました。
    この先、しっかり熟成できるように励みたいと思います。

    今まで読んでくださってありがとうございました。
    おすすめの映画があればいつでも教えてください!

    Yでした。

  • 旅行がやめられない

    Yです。

    旅行やキャンプにいくのがやめられません。
    そもそも休みの日に家でじっとできません。

    おかげさまで懐が寒く家具家電を買えず(?)、
    合宿所みたいな質素ワンルームで暮らしています。
    まあ、ほとんど家にいないので気になりませんが!
    家はシャワーと寝るための場所。使いやすいキッチンだけあればよし。

    そんな遊牧民族Y、今月は長野県松本市への日帰り旅行と、
    静岡県朝霧高原でキャンプをしてきました。

    最近の旅行先は緑が多い場所を選びがちです。
    空気が美味しくて、静かで星がよく見えて、
    無駄のない洗練された場所。
    そこで自分・友人と向き合う時間が、
    旅行の醍醐味だと思っています。

    旅行というとお金をかけるイメージがあるかもしれませんが、
    私は宿泊費と交通費をギリギリまで絞って、
    観光や名物ごはんにお金をかけることのほうが多いです。
    (宿泊先を重視するときもある)

    あとなるべく荷物は最低限にして、
    リュックサックひとつで家を飛び出します。
    帰り際に温泉へ寄れるように、フェイスタオルを忘れずに……。
    そんな機能性重視のミニマルな暮らしが好きです。

    歩き回ることに喜びを見出す性分なので、
    旅先ではあちこち立ち寄って、写真を撮りまくっています。
    持っている一眼レフが重くて、このところはiPhone撮影が増えました。

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    ファインダー越しに見る世界が恋しくなってきた今日この頃。
    新たにNikon Z fc(ミラーレスカメラ)が欲しい~!
    NikonユーザーのYでした。

  • サブカルチャーが染みついて

    Yです。
    定期的に漫画をたくさん読みたい衝動に駆られます。
    特に金曜日の夜とか。解放感とともに読書欲がやってくる。

    最近のお気に入りは、浅野いにお先生の「おやすみプンプン」(小学館)。
    ずっとずっと欲しかったこの作品、知り合いに全巻もらって、夜な夜な読んでいます。

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    かわいらしいタイトルに反して、物語はかなり重く、「サブカル鬱漫画」として有名。
    内容は、主人公・プンプンの幼少期~青年期の人生を描いた陰鬱日常ジュブナイルって感じです。
    主人公が一筆書きみたいなゆるい鳥の姿をしていることと、いにお節の効いたかわいい女の子たちによって、
    殺伐とした空気はそんなに感じられないです(たぶん)。
    ただうっかりすると、ボディブローのようにじわじわとメンタルにくるのは否定できません。

    この漫画、緻密に張り巡らされた伏線回収と、独特の演出との調和が絶妙なんですよ。
    きっと誰しも感じたことのある焦燥感とか悲哀とか、モラトリアム人間の話が凝縮されているんです。

    何回も言いますが、私は東京のありふれた風景と群像劇の組み合わせが大好きなんですわ。

    あともう1作品、お気に入りを紹介させてください。
    巷で話題の「チェンソーマン」の作者・藤本タツキ先生が描いた読み切り漫画「さよなら絵梨」(集英社)です。

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    こちらも陰鬱とした空気が漂う作品です。
    なんせ、病気で死にゆく母親を毎日動画で撮影するところからお話が始まりますからね。
    これとにかくオチが100点満点なんですよ! 映画好きなら絶対にニヤニヤしちゃうはず。

    私の好きなポイントは、
    短調なコマ割りが映画フィルムみたいで、映画を観ている気分になるところ、
    ちょこちょこ映画ネタが出てくるところ、
    スウェーデン映画「ぼくのエリ(2008)」のオマージュなところ。
    タツキ先生の映画好きがにじみ出ている一作です。

    そういえば2作品とも、おやすみとか、さよならとか、なんか似てるなあ。
    気付けばサブカル系作品に吸い寄せられてしまう……。
    好きな作風がわかりやすいと仲間内でも定評があります。

    今回もなんとか映画の話題に絡められて(?)一安心な、Yでした。

  • 大学という場所

    Yです。

    3週間前にひいた風邪の影響でいまだに咳が止まりません。
    一時は声も出なかったのですが、なんとかガサガサボイスまで持ち直しました。

    そんななか、とある有名難関大学の先生にインタビューする機会がありました。
    非常に質の高い勉強ができるのだと、お話を聞いているうちにだんだんうらやましくなり、
    「ああ、私も難関大学で教わってみたかったな」と思わずにはいられませんでした。

    どこかで書いたかもしれませんが、私は某美術大学出身でして。
    入試はデッサンとデザインで勝負でした。
    筆記試験と言えば、簡単な国語・英語・小論文のみ。うちの大学の偏差値は平均46くらいだったかな。
    それゆえに偏差値60以上の人は頭いい、70以上の人は天才だと思っている節があります。

    私個人としては、一般大学と美術大学とで学ぶ分野が別なので、
    そもそも土俵が違うと思っていますし、もちろん自分の出身大学にも誇りがあります。

    だからこそ、ふとしたときに、
    「一般大学出身の方にはないスキルをちゃんと磨けているのだろうか」、
    「自分の美術大学の出身者を名乗って本当にふさわしいのだろうか」と考えずにはいられません。

    もっと勉強したい、もっとできることを増やしたい、常に焦燥感でいっぱいです。
    (大学生かな?)

    長いことそんな調子で生きているので、
    1か月くらい前に、社内でHTMLなどの講習を受けさせていただき、
    ちょこっとだけわかることが増えたときは、非常に楽しい気持ちになりました。
    (むず~~~理解できん~~~とか言っててすみません、
    調べても本当にわからないときは、どうか力をお貸しください)

    景気づけに有村架純さん主演の映画「ビリギャル(2015)」とか見ちゃおうかな~~~~~!?!?!??

    最後にちょこっと映画に絡めつつ。
    大好きな美術史と映画映像史も極めていきたいなあ。
    わくわくしてきた。

    Yでした。

  • 炎天下のあいち

    Yです。

    9月頭、念願の国際芸術祭「あいち2022」を見に愛知県名古屋市まで行ってきました!

    平日の仕事が終わったあとすぐ夜行バスに飛び乗り、朝5時半の名古屋に到着。
    まずはエネルギーチャージをと名物のモーニングを堪能しました。

    BUCYO COFEE」で小倉バナナサンドをいただいたのですが、
    これがもう絶品で。
    名古屋に来た理由がすべてここに詰まっているんじゃないかと。
    粒だった小倉あんのほどよい甘みと、薄切りバナナが口のなかでとろける~!
    バスで疲れ果てた脳をやさしく労ってくれます。

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    がっつりモーニングをいただいたあとは国際芸術祭へ。
    「あいち2022」は愛知県内4つの会場で行われていますが、今回は2会場に絞ってまわりました。

    体力のあるうちに、名古屋駅から電車で一宮市に向かい、
    目的のひとつ、奈良美智さんの作品と対面。

    奈良さんの代表作である、バストアップの少女がイラストタッチで描かれた絵画は、
    壁一面の特大サイズで見ると、色が何層にも塗り重ねられていることがわかります。
    シンプルな輪郭線に反して、肌の部分には緑や青といった色が使われており、
    醸し出される生々しさにくぎ付けになります。
    会場内の随所に奈良さんのらくがきあり、図録だけでは楽しめない遊び心あふれる展示でした。

    サクサク見ないと終わらないのが「あいち2022」。
    名残惜しい気持ちをぐっとこらえて、同市内に展示されている塩田千春さんの作品のもとへ。
    大本命だっただけに、対面してすぐ気持ち悪い笑顔と声が出てしまいましたが、
    これもアートということで(?)

    赤色の糸を空間やモチーフに張り巡らせる塩田さんの代表作は、
    その場に立つと、真っ赤な糸が体の隅々までめぐる血管のように感じられて、
    まるで人間の体内にいるような奇妙で神秘的な気分になります。
    塩田さんの作品には、卵巣がんを患った経験が反映されているそう。

    途中で味噌カツ休憩をはさみつつ、
    メイン会場である名古屋市の愛知芸術文化センターへ。
    前回の開催で「表現の不自由展」が問題になってしまったからか、
    ぶっ飛んだ作品はあまりなかった印象。
    それでもやはり、世相に斬り込んでいく現代アートたちは健在で、
    わたしの知らない世界を照らしてくれます。新たな発見ばかり。

    さすがに疲れた我々は、ぼろい銭湯で汗を流し、
    そのまま夜行バスで東京までリターン。

    久々にいい旅ができました!
    これだから日帰り弾丸旅行はやめられません。
    Yでした。

  • 週末だけ、美術館に住みたい

    Yです。
    先週末は東京国立近代美術館で開催中の、
    ゲルハルト・リヒター展」に行ってきました。

    ドイツ出身のゲルハルト・リヒターは、現存する現代アートの巨匠のひとり。
    「ドイツ最高峰の画家」と呼ばれています
    生誕90周年、画業60周年という記念すべき年に、日本で大個展が開かれたのは本当にありがたい!
    (しかも16年ぶり!)

    写真を模写しつつ、キャンバス上でピンぼけさせる「フォト・ペインティング」は
    数あるリヒターの作品でも有名な手法ですが、
    実際に見ると「絵がうまい!!!」の一言に尽きます。
    卓越した描写力に、ピンぼけというオリジナリティが加わり、見ていて気持ちがいいのです。

    抽象絵画も、もはやその色彩配置や絵肌の再現方法が全くわからない。
    だからこそ引き込まれる。ずっと眺めていたいです。部屋に置きたい。

    個人的に、リヒターの持つ哲学や、作品制作の変遷は、
    現代アートのなかでも比較的わかりやすく、一貫性があると思いました。
    「現代アート」って、とっつきにくそうですが、
    インタビューなどで制作意図が詳しく残っているぶん、理解しやすい場合もあるんですよね。

    リヒターの作品はほかにも、上野・国立西洋美術館で開催中の
    自然と人のダイアローグ」(~9/11)や、
    箱根・ポーラ美術館の開館20周年記念企画、
    モネからリヒターへ」(~9/6)
    など、生で見られる機会がたっぷり用意されています。

    どちらの展示も(たしか)19世紀ごろの抽象絵画とリヒターの作品が
    並べて展示されていたのですが、
    まったく引けをとらないその迫力に圧倒されました。

    特にポーラ美術館では、
    真っ白の壁にリヒターの抽象絵画とモネの絵画のみが展示され、
    新旧の抽象絵画が堪能できる空間に。うまい。

    モネと自分の作品が並ぶって、どんな気持ちなんですかね?!
    リヒターほどの巨匠になれば些末なことなのでしょうか……。

    今度は、2022年の目玉(?)である
    国際芸術祭「あいち2022」(旧:あいちトリエンナーレ)のために、愛知県まで行ってきます!
    3年に1度開催される、国内最大規模の国際芸術祭です。
    奈良美智や塩田千春の作品も展示されるので楽しみ。

    前回行ったときに食べた味噌カツの味が忘れられない……。
    愛知県名物モーニングも楽しみな、Yでした。

  • 砂と運命の女と

    Yです。
    引っ越してからはMacBook(13インチ)で映画を観ています。
    そろそろディスプレイが欲しいです。PS5もしたい……。

    先日、SF映画「DUNE(2021)」を(知人宅のでかいテレビで)観ました。

    ギリシア彫刻のような美しいたたずまいと、ずば抜けた演技力を持つ、
    現代のプリンス、ティモシー・シャラメが主演をつとめています。

    舞台は遠い未来の宇宙。
    カギになるのが「メランジ」という、惑星アラキスでしか採掘できない希少な物質です。
    これは、高値で取引されるスパイス。
    公爵家の後継者である主人公とその両親は、砂の惑星であるアラキスの管理を任され、移住します。
    ですが、そこには危険な大型原生生物と、武力で抵抗してくる原住民が。
    未来予知の能力をもつ主人公は、その力で自身の未来を切り開いていくことになります。

    調べてみると、どうやら続編があるシリーズ作品のようで、
    今作では、世界設定の説明と、伏線を張ることが大部分を占めていた印象。
    (これも長編SFあるあるらしい)

    1984年に一度映画化されましたが、
    砂漠の繊細な表現は、現在の技術によって今作でやっと再現できたのだとか。
    どのシーンにも莫大なコストがかかっていて、かなり見ごたえのある映画でした。

    この映画の面白いのが、
    服装や政治は中世ヨーロッパを踏襲しているのに、
    ホログラムのような防御シールドをまとっていたり、
    トンボを模したオーニソプター(鳥型飛行機)が登場したりと、
    レトロと科学技術をうまくマッチングさせているところ!

    大好きな押井守監督もweb記事で言っていましたが、
    オーニソプターがちゃんと飛べそうな構造をしてて良い!

    科学的に矛盾せず、しかしロマンあふれる技術やモチーフ。
    これを無限に浴びたい。

    広大な世界のCG表現、音楽、脚本など、かなり絶賛されていた作品というのもあり、
    SFの端緒をつかむにはぴったりでした

    原作は1960年代のアメリカ小説だからか、フィルム・ノワールっぽい要素もあり。
    主人公がファム・ファタール(運命の女)を回想するシーンが多いのがちょっと面白い……。

    砂というとすぐに阿部公房の『砂の女』を思い出して口の中がじゃりじゃりします。
    Yでした。

  • 下北沢ってだけでオシャレじゃん

    Yです。

    ちょっと前に引っ越してから、
    今は某大学の裏手に住んでいます。

    アパートに住むのは私以外みんな大学生。
    なんなら、周囲には寮や学生向けアパートばかり。
    夜もにぎやかです。たまに外で筋トレしてるし。

    朝の通勤では、駅までの道中ずっとアウェー。
    毎日それっぽい顔をして、大学生の人波に紛れ込んでいます。

    ここで突然の告白になりますが、
    実は私、東京を舞台に描かれる、大学生~20代半ばの群像劇が大好きです。
    ニッチすぎますね。

    大学生にしかない、あの独特な全能感がいい。
    惰性で日々を過ごしてみたり、
    ちょっと火遊びして失敗してみたり。

    ジュブナイル・青春ものと呼ぶには薄暗くてほろ苦すぎる、
    カツセマサヒコさんの『明け方の若者たち』みたいな作品が好みです。
    まだ酸いも甘いも嚙み分けきれない彼らと、
    東京の街の組み合わせってなんか惹かれるんですよね。

    最近、「シン・ウルトラマン」や「トップガン マーヴェリック」など、
    ややハイカロリーな映画を多めに観ていた影響か、
    急に淡白な作品が恋しくなった私は、
    今泉力也監督が監督・脚本を担当した映画「街の上で(2020)」を観ました。

    舞台は下北沢。
    古着屋で働く青年・荒川青と、青が出会った女性たちを描いた何でもない数日間。
    毎日古着屋のカウンターで古本を読み、夜は行きつけの飲み屋に行くだけの生活を送る青に、
    あるとき女子大学生から自主製作映画に出演しないかという依頼が舞い込みます。
    日々がちょっと変わりそうで変わらない、下北沢愛が詰め込まれた群像劇です。

    物語全体を通して、
    大きな盛り上がりがあるわけではないのに、最後まで飽きずに観られるのは、
    今泉監督の、下北沢を徘徊する20代の解像度が高さがミソなんじゃないかと。
    登場人物の趣味嗜好や行動、悩みがリアルなんですよね。
    ほどよい雑味とサブカルに寄りすぎないのがポイント。

    また、会話のシーンでは長回しが多用されているため、
    舞台演出に近い印象を受けました。
    小さい劇場やライブハウスが多い下北沢“らしさ”が醸されています。
    これがより一層映画の良さを引きたてているのかも。

    久々に下北沢のライブハウスに行きたくなりました。
    ちなみに、大学時代で一番思い入れがある街は渋谷です。
    Yでした。

  • のどごし重視映画

    Yです。

    シン・ウルトラマン」を公開日翌日に観に行ってから、
    じわじわと頭の中を侵食されています。

    監督はみんな大好き(?)「シン・ゴジラ」「エヴァンゲリオン」の庵野秀明監督。

    ビッグネームだと自分の好きなコンテンツに
    「シン」とかつけて映画にできちゃうんだから大人の世界はずるいです。

    ぶっちゃけ私はウルトラマンのことをほぼ知りません。特撮は射程範囲外です。
    ウルトラマンって3分で星に帰っていく人のことですよね?

    それでも「シン・ウルトラマン」冒頭1分の“アレ”を浴びたら、
    どんな素人も「特撮」にロマンを感じずにはいられなくなる、ということを
    ビシバシ叩き込まれて帰ってきました。特撮最高。

    庵野監督のすごい点は、
    強い強い原作愛を持ち、それを庵野節でアウトプットするところです。

    庵野監督って、自身の作品内ではやりたいシーンだけ徹底的にやるんですよ。
    それは「シン・ウルトラマン」も例外ではありません。
    だから、ファンにとっては浴びたいシーンだけ浴びることができる。

    特撮の美味しいとこをかいつまんで2時間の映画にしているので、
    非常にのどごしの良い作品になっています。
    (考えるのではない、感じるのだ)

    ……なるほど、これが庵野監督流の布教活動ですか。
    私もまんまとハマってしまったわけです。
    おかげさまで、この数週間は、
    ウルトラマンである神永さん(斎藤工)とメフィラス星人(山本耕史)のことばっかり考えています。

    ちなみに、テーマ曲は米津玄師さんの「M八七」。
    公開前は米津さんにピンと来ていなかった(なんなら鼻で笑っていた)人々が多かったのですが、
    映画鑑賞後に米津ワールドに落ちていく様子がネット上でたびたび観測されました。
    だから米津さんは天才だって言ったじゃん。

    観たならわかる、あの歌詞はずるいって!!!!

    来週は上野の美術展、
    再来週はポーラ美術館に行こうかなあと思っています。
    今年はリヒター漬けの予感!
    Yでした。

  • マルチバースなファンタビ

    Yです。

    突然ですが皆さまに推しはいますか。
    公募ガイド社内ではちょこちょこ主張していますが、
    私はマッツ・ミケルセンという俳優さんが大好きです。

    北欧の至宝と呼ばれており、
    常に口元に微笑みをたたえ、神秘的ともいえる唯一無二の雰囲気をまとった俳優さん。

    そんな私の推しが最近出演しているビッグタイトルが、
    ファンタスティック・ビースト」なのです。
    人間界との戦争を画策する魔法使い・グリンデルバルド役を演じています…!

    元々、グリンデルバルドはジョニー・デップが演じていたのですが……、
    大人の事情により降板してしまったため、それを引き継いだのが我らがマッツ。

    グリンデルバルドは、今まで公開された2作品ですっかり完成されているキャラクターですし、
    マッツがどんなグリンデルバルドを見せてくれるのか、期待半分、不安半分。
    どきどきしつつ公開日翌日に劇場へと足を運んだわたし……。

    まあ杞憂でしたね。

    前作までのジョニデバルドに流されることなく、
    最高のマッツバルドを演じきっていました……! 推し、ありがとう。

    さて、ここで「ファンタスティック・ビースト」がさらに面白くなってくる訳です。

    「民衆に語り掛けるシーン、マッツだと穏やかな教祖って感じだけど、
    もしジョニデだったら尖ったナイフみたいなカリスマ性が醸される気がする」

    「ジョニデが輸送されてたシーン、無言だからこそ底知れない恐怖があったけど、
    マッツなら慈悲深いまなざしで、もっと優雅に脱走してたのかも……」

    という、1キャラで2回美味しい、
    いわば「グリンデルバルド・マルチバース」の世界が開かれてしまったのです!!!!

    疲れているのか、最近はこういうことばかり考えています。
    「マルチバース」ってなに?という方はぜひマーベル作品でも観てください。

    ちなみに本日5/13は「シン・ウルトラマン」の公開日です。
    庵野監督のウルトラマン……怖いもの観たさで映画館に行くしかない。

    Yでした。