炎天下のあいち
Yです。
9月頭、念願の国際芸術祭「あいち2022」を見に愛知県名古屋市まで行ってきました!
平日の仕事が終わったあとすぐ夜行バスに飛び乗り、朝5時半の名古屋に到着。
まずはエネルギーチャージをと名物のモーニングを堪能しました。
「BUCYO COFEE」で小倉バナナサンドをいただいたのですが、
これがもう絶品で。
名古屋に来た理由がすべてここに詰まっているんじゃないかと。
粒だった小倉あんのほどよい甘みと、薄切りバナナが口のなかでとろける~!
バスで疲れ果てた脳をやさしく労ってくれます。
がっつりモーニングをいただいたあとは国際芸術祭へ。
「あいち2022」は愛知県内4つの会場で行われていますが、今回は2会場に絞ってまわりました。
体力のあるうちに、名古屋駅から電車で一宮市に向かい、
目的のひとつ、奈良美智さんの作品と対面。
奈良さんの代表作である、バストアップの少女がイラストタッチで描かれた絵画は、
壁一面の特大サイズで見ると、色が何層にも塗り重ねられていることがわかります。
シンプルな輪郭線に反して、肌の部分には緑や青といった色が使われており、
醸し出される生々しさにくぎ付けになります。
会場内の随所に奈良さんのらくがきあり、図録だけでは楽しめない遊び心あふれる展示でした。
サクサク見ないと終わらないのが「あいち2022」。
名残惜しい気持ちをぐっとこらえて、同市内に展示されている塩田千春さんの作品のもとへ。
大本命だっただけに、対面してすぐ気持ち悪い笑顔と声が出てしまいましたが、
これもアートということで(?)
赤色の糸を空間やモチーフに張り巡らせる塩田さんの代表作は、
その場に立つと、真っ赤な糸が体の隅々までめぐる血管のように感じられて、
まるで人間の体内にいるような奇妙で神秘的な気分になります。
塩田さんの作品には、卵巣がんを患った経験が反映されているそう。
途中で味噌カツ休憩をはさみつつ、
メイン会場である名古屋市の愛知芸術文化センターへ。
前回の開催で「表現の不自由展」が問題になってしまったからか、
ぶっ飛んだ作品はあまりなかった印象。
それでもやはり、世相に斬り込んでいく現代アートたちは健在で、
わたしの知らない世界を照らしてくれます。新たな発見ばかり。
さすがに疲れた我々は、ぼろい銭湯で汗を流し、
そのまま夜行バスで東京までリターン。
久々にいい旅ができました!
これだから日帰り弾丸旅行はやめられません。
Yでした。