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社員ブログ

  • 小説抄 其の1

    2021-12-13
    小説抄

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    編集部の黒田です。
    中山道徒歩の旅は日本橋を出て京都三条まで行ってしまったので終わりにし、今回から新連載です。
    タイトルは「小説抄」。多くの小説からほんの少し書き抜いたものという意味のように思わせて、実は単なる語呂合わせです。さて。

    石原慎太郎は一橋大学時代に「一橋文芸」という同人誌を復刊させた際、穴埋めに自作の小説『灰色の教室』を使った。それが『文学界』の「同人雑誌批評」の中で絶賛され、慎太郎は小説家を目指す。ちなみに一橋大学を選んだのは、亡くなった父親の代わりに家計を助けるため、公認会計士になることを勧められたからだそうだが、これについては向いてないと断念、それならばと映画監督を目指そうとしていたときだった。

    04-若き日の石原慎太郎

    そんな折、『文学界』が新人賞を創設すると発表した。それで慎太郎は弟・裕次郎から聞いた噂話をベースに二作目を書く。それが昭和29年の第1回文学界新人賞、そして翌年の芥川賞もダブル受賞する『太陽の季節』である。
    同作はのちに映画化され、「太陽族」という流行語まで生んだように、社会的にもセンセーショナルな事件となった。いかに注目されたかは、それまでは文壇の中のひとつの出来事に過ぎなかった芥川賞が、『太陽の季節』以降はジャーナリズムで大きく取り上げられるようになったことからもうかがえる。まさにエポック・メイキングな作品だった。

    「盛り場で知り合った少女と肉体関係を結ぶ」「少女に飽きて彼女を兄に5000円で売る」「彼女が妊娠中絶手術を受けて死ぬ」というストーリーも凄い。内容が過激だから凄いのではなく、時代の思想を抜き取り、数十年先を予感させるものであったことが凄い。今読んで普通と思えることが逆に凄い。
    それにしても、受賞させた選考委員にも恐れ入る。ちなみに顔ぶれは、伊藤整、井上靖、武田泰淳、平野謙、吉田健一の五人だったそうだ。

  • 熊野古道 中辺路その1

    2021-12-13
    山記

    今回は熊野古道、中辺路を歩きます。 滝尻王子からスタート。
    今回は熊野古道、中辺路を歩きます。
    滝尻王子からスタート。


    急坂を登っていきます。 といっても急なのはここくらい。 全体的にゆるやかな道が続きます。
    急坂を登っていきます。
    といっても急なのはここくらい。
    全体的にゆるやかな道が続きます。

    とにかく歩きやすい道。 その昔、後鳥羽院、藤原定家、和泉式部も歩いたと伝わる、歴史ある古道です。
    とにかく歩きやすい道。
    その昔、後鳥羽院、藤原定家、和泉式部も歩いたと伝わる、歴史ある古道です。

     
    この石畳は何年前から存在しているのでしょうね。
    この石畳は何年前から存在しているのでしょうね。

    開けた場所に出ました。 しばらく車道歩き。
    開けた場所に出ました。
    しばらく車道歩き。

     
    道標もいたるところに設置されていて、迷うことはありません。
    道標もいたるところに設置されていて、迷うことはありません。

     
    近露王子と比曽原王子の中間点に宿をとりました。 今日はとりあえずここまで。
    近露王子と比曽原王子の中間点に宿をとりました。
    今日はとりあえずここまで。

  • 現実逃避。

    仕事、というかタスクが、
    思いもよらないところからポコポコ湧いてきて、
    順調とは言い難い状態になる。
    というのが、年末ですが、
    そんなときは現実逃避するしかない。

    書店でたまたま手に取った『不吉なことは何も』という本が
    めちゃめちゃ面白くてびっくりしました。
    ミステリー的なショートショートで、
    プロットが巧妙かつ絶妙。
    作者はフレドリック・ブラウン。
    帯に「巨匠」とあるのですが、聞いたこともなく、
    調べてみたら、アメリカの作家でSF黄金時代の一人だそうです。

    知らない作家がいる。しかも超絶面白い。
    こんな嬉しいことはないですね。
    世界が新しく塗り替えられたような、
    きらきらした気持ちになります。
    さっそく2冊目を購入しました。
    『真っ白な嘘』。

    現実逃避をもっと楽しめるよう、ツライ現実に立ち向かいます。

    澤田

  • 2022年冬春号ネコまるに掲載していただきました♡

    愛猫しぃたんを2022年冬春号「ネコまる」に掲載していただきました


    2022年冬春号「ネコまる」絶賛発売中です♬

    しぃたんは、堂々2ページ見開きででっかく載っていますので、是非是非ご覧になっていただけたら嬉しいでーす


    あれ?此処に載ってるのアタチみたいじゃないのぉ〜?


    ねぇねえ、お母さん、なんでアタチが載ってるのぉ〜⁉️

    猫ばけちゃった‼️って

    誰が〜⁉️  

    2022年冬春号「ネコまる」は可愛い来年のカレンダーが付録についていて、とってもお買い得ですよぉ〜♬

  • あなたの番です

    こんにちは、ABです。

    最近、ドラマの「あなたの番です」を見始めました。

    皆さまご存知の超話題作ですが、
    毎週同じ時間に観るということを続けられない私が、
    リアルタイムで見続けることができるわけもなく。
    結局見ないまま、今まできてしまいました。

    ここまできたらもう見なくてもいいかなと思っていたのですが、
    先日友人に「映画観に行こうよ」と誘われたのをきっかけに、
    20話すべて見ることを決意。
    まだ半分も見終わっていませんが、
    やはり話題になるだけあって面白いです。

    メディアや友人からのネタバレで犯人を知っていても、
    登場人物全員が怪しく見えるんです。
    演出が上手なのもあると思うのですが、
    何よりマンションの住人に変な人が多いのが一番のポイント。

    フィクションだからと言われればそれまでですが、
    よくこんなに集めたなと思うほど、見事に変な人たちばかりです。
    殺人事件が起きていなかったとしても、
    ある意味事故物件みたいなものだと思ったのは私だけでしょうか?笑

    でも考えてみれば、いま自分が住んでいるマンションの住人って、
    顔は知っていてもどんな人かまでは知らない。
    それどころか名前すら知りません。
    同じような人、けっこういるのではないのでしょうか。

    もしかしたらパッと見ではわからないだけで、
    ドラマと同じくらい変な人が住んでいてもおかしくないのかも。
    そう思うとちょっと怖いですよね。

    今のところ平和な日々が送れていることに感謝しつつ、
    来週までに20話すべて見終わるように頑張りたいと思います。

  • 役者につられる

    Yです。

    この前ひさびさに映画雑誌を買いました。

    忙しさを理由に、2か月くらい映画雑誌を買っていないだけで、
    もう最新の映画トレンドから浦島太郎です。

    ヨボヨボになりながら雑誌を眺めて思ったのが、
    今年の年末上映作品は豊作だなあということ。
    少しずつコロナ禍の映画館にも光が見えてきました!

    観に行けるかは別ですが……!

    いま一番観たいのは「ディア・エヴァン・ハンセン」。
    舞台ミュージカルが映画化したものです。
    ストーリーも面白そうですが、主人公の母親役のジュリアン・ムーアに期待大。
    彼女が出演するというだけで、その映画を観たくなるんです。

    演技力はもちろん、
    過去に演じたキャラクターの幅がとっても広い。
    若年性アルツハイマーの女性、ネグレクトしている母親、同性愛者カップルなどなど。
    出演NGしそうな、難しい役柄をなんなくこなすカッコイイ女性です。

    特に心に残っているのが、2019年のあいちトリエンナーレの、
    love story」(キャンディス・ブレイツ作)という作品で
    難民女性のエピソードをジュリアン・ムーアが再演、朗読していたことです。

    あいちトリエンナーレは愛知県で3年に1度開催されている国際芸術祭のこと。
    主に現代芸術が展示され、作品を通し、問題提起や新しい価値観を訴えかける作品が多いです。
    「表現の不自由展」の展示中止でも話題になりましたね。

    「love story」は、6人の難民が祖国を脱出したエピソードを提供し、
    それを名優たちが再演するといった作品。
    難民なので顔は出せませんが、その強い思いを役者に代弁してもらうものです。

    当時、まさかここでジュリアン・ムーアを見るとは!と興奮しました。
    感情をあふれさせつつも、繊細な部分を上品に演じるのがとても上手なので、
    口調は淡々としていても、難民女性の悲しみ、痛み、願いもすべてジュリアン・ムーアの朗読から伝わってくるようでした。

    いまでもふと思い出しては、ジュリアン・ムーアの役者魂にほれぼれします。
    誰かの心に刺さる作品を作ってみたいなあ。

    書いていたらますます「ディア・エヴァン・ハンセン」が観たくなってきました!

    Yでした。

  • かさかさ

    2021-12-03

    12月に入り、すっかり真冬です。
    肌よわなので、乾燥がつらい季節です。

    お皿を洗う、洗濯物を干すなど水に触れるたびにかさついていく手の甲…。
    寒いからとお湯を使うと悪化します。
    さらに、このご時世でこまめに消毒用アルコールをすりこむ…。
    そろそろギブアップして皮膚科に駆け込みそうです。

    市販の薬用ハンドクリームでもかぶれてしまうものがあるので
    一度大丈夫だと判明したものをずっと愛用します。
    販売中止になるととても困ります。
    店頭でおそるおそるテスターを塗ってみる作業が発生します。

    結局、皮膚科で処方してもらう保湿剤が一番効くし
    手に入らなくなる心配もないのだとわかっているのですが、
    面倒でなかなか足が向かいません。
    ひどくなる前に行かなきゃいけないんですけど、わかってはいるんですけど。

    とりあえず、今使っている市販のクリームを使い切ったら行こうかなと思います。
    (こういうこと言っているからなかなか行かないのです…)

    あつ(寝起きに目をこすって、自分の手のかさつき具合にびっくりします)

  • スパイスを買うなら

    こんにちは、エビスです。
    わたしはカレーが好きで、スパイスをいろいろ買い集めて自分の好みのカレーを作っています。最近はスパイスをほかの料理にも使おう、ということで激辛の下味をつけた唐揚げを作ったりもしています。
    このあいだ、パプリカパウダーとターメリックとカイエンペッパーとクミンシードと青唐辛子パウダーの残りが少なくなっていたので、これは買わなければ……!と思い、新大久保に行きました。新大久保は韓国系のものを売っているお店が多いイメージがあるかもしれませんが、駅からコリアンタウンが広がる方の反対に行くとインド、ネパール系の食材を扱う店も多く、じつはアジア系のものは幅広く、しかも安く揃えられるのです。
    皆さんご存じ、大手スパイス会社であるAmbikaが運営する、上質なスパイスが一般的なスーパーと比べて極めて安い値段で手に入れることができる「アンビカベジ&ビーガンショップ新大久保」や、なかなか手に入らないレアなスパイスのみならず、珍しい肉なんかも取り扱う「THE JANNAT HALAL FOOD(ジャンナット ハラルフード)」といった名店を見て回り、スパイスを買い揃えていたのですが、なんと、青唐辛子パウダーだけがどうしても見つかりませんでした。
    強い辛さの奥に爽やかさのある青唐辛子パウダーがないのは結構困るなあ……と思い、調べていると、青唐辛子は韓国系の食材店にあるかも?ということがわかり、コリアンタウンの方に向かいました。
    コリアンタウンにも食品を扱う店は多いのですが、先ほど例に挙げたところよりも圧倒的にお客さんが多く、韓国系のコンテンツの人気を感じました。人の多さにげんなりしながらも5店ほど回ったところ、青唐辛子パウダーを売っている店は1店だけあったのですが、たった22gで600円ぐらいという驚きのお値段。とにかく唐辛子は「うりゃー--!!!」と入れちゃうわたしが買っていいお値段ではありません。その日はあきらめて家に帰りました。
    そもそも青唐辛子パウダーを最初に買ったのはネットだったな…と思い返してみると、「アメ横大津屋」というところから買っていたことを思い出し、翌日、アメ横に足を運ぶと大津屋の店舗が。昨日までのお店と違い、店内に入って物色するタイプではなく店先の店員さんに声を書けたら奥から商品を出してもらえるスタイルで営業されていました。
    昨日あんなに見つからなかったので恐る恐る「青唐辛子パウダーってありますか?」と店主の方に聞くと、一瞬の迷いもなく「ありますよ」とのこと。なんて頼もしい。100g入ったパックを一瞬で出してくれて、「350円です。」とのこと。(値段ちがったらすみません)
    これはまた来たいですね……。(お店に行く前にホームページで品ぞろえを確認して買うものをある程度決めておくのがおススメです)
    皆さんも、スパイスなどを買い揃えたくなったときは是非行ってみてください。

    浅草から見た東京タワーです。
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    では、また。

  • 掃除機

    2021-12-01
    考えごと

    こんにちは、いづみです。

    私は家の床がきれいだととても安心します。
    裸足で歩いたときに足裏になにかが当たると、
    「むむむ…」とかなり不快感があります。
    きれいな床に本を積み上げてあるのが
    いちばん安心する状態です。

    しかし、うちにはどんどん床を汚す同居人がいるのです。
    ごはんをこぼしながら食べるので注意したときは、
    無言でインドの路上食堂の動画を見せられました。
    うちはインドでも路上でもねえよ…と思いました。

    インドの路上を目指す人間とゴミ0の床を目指す人間、
    相容れるはずもありません。
    せっせせっせと掃除機をかけ続ける日々。

    とうとう嫌気が差して、せめてもの抵抗で
    コードレスの掃除機を買いました。
    それが今度の土曜に届くので本当に楽しみです。

  • サンタクロースと占いの世界

    こんにちは、よしだです。
    気付けば11月も今日で終わり。あっという間ですね。

    月末になるとその月の占いを読みながらなんとなく1ヶ月を振り返る習慣があります。
    なんだか好きなんですよね~、占い。特に星占いのしいたけ.さんと石井ゆかりさんが好きです。
    占いといえば、来月に迫るクリスマスに関連して心に残っている言葉があるので紹介させてください。

    石井ゆかりさんが著書の中で仰っていた「サンタクロースと占いは同じ世界からやってくるもの」という言葉です。

    科学がどれだけ進んでも人々は占いやオマジナイを求める。
    サンタクロースが本当にいるのかどうかは大した問題ではなく、
    「人間の心がサンタクロースを必要とした」ということが大切なのであり、
    占いもまた「人間の心が必要としたもの」なのだというお話でした。

    これを読んで、意外と人間は合理的でも科学的でもないものを支えにして生きる動物なんだな、と少し安心したんですよね。
    自分だけが非合理的なわけじゃないのか~と。笑

    それから、「人間の心が必要としたもの」が、ちゃんとこれからも残っていくのだろうなということにも。
    合理性でも科学でも効率でもない、「人間の心が必要としたもの」という新たな価値観を教えてくれた言葉でした。