役者につられる
Yです。
この前ひさびさに映画雑誌を買いました。
忙しさを理由に、2か月くらい映画雑誌を買っていないだけで、
もう最新の映画トレンドから浦島太郎です。
ヨボヨボになりながら雑誌を眺めて思ったのが、
今年の年末上映作品は豊作だなあということ。
少しずつコロナ禍の映画館にも光が見えてきました!
観に行けるかは別ですが……!
いま一番観たいのは「ディア・エヴァン・ハンセン」。
舞台ミュージカルが映画化したものです。
ストーリーも面白そうですが、主人公の母親役のジュリアン・ムーアに期待大。
彼女が出演するというだけで、その映画を観たくなるんです。
演技力はもちろん、
過去に演じたキャラクターの幅がとっても広い。
若年性アルツハイマーの女性、ネグレクトしている母親、同性愛者カップルなどなど。
出演NGしそうな、難しい役柄をなんなくこなすカッコイイ女性です。
特に心に残っているのが、2019年のあいちトリエンナーレの、
「love story」(キャンディス・ブレイツ作)という作品で
難民女性のエピソードをジュリアン・ムーアが再演、朗読していたことです。
あいちトリエンナーレは愛知県で3年に1度開催されている国際芸術祭のこと。
主に現代芸術が展示され、作品を通し、問題提起や新しい価値観を訴えかける作品が多いです。
「表現の不自由展」の展示中止でも話題になりましたね。
「love story」は、6人の難民が祖国を脱出したエピソードを提供し、
それを名優たちが再演するといった作品。
難民なので顔は出せませんが、その強い思いを役者に代弁してもらうものです。
当時、まさかここでジュリアン・ムーアを見るとは!と興奮しました。
感情をあふれさせつつも、繊細な部分を上品に演じるのがとても上手なので、
口調は淡々としていても、難民女性の悲しみ、痛み、願いもすべてジュリアン・ムーアの朗読から伝わってくるようでした。
いまでもふと思い出しては、ジュリアン・ムーアの役者魂にほれぼれします。
誰かの心に刺さる作品を作ってみたいなあ。
書いていたらますます「ディア・エヴァン・ハンセン」が観たくなってきました!
Yでした。