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社員ブログ

  • TK-プレス 其の15「アドバイスの理解」

    2010-02-16

    高橋源一郎氏がデビューしたばかりの頃、とある教室で、「みんなは映画のシーンを頭に浮かべて、それを書き写すような感じで書いているけど、小説はそれとは全然違うからね」と言われた。それがどういう意味なのか当時はさっぱり分からなかったが、試験勉強でもする要領で「映画と小説は違う」とだけ丸暗記しておいた。


    それからしばらくして、別の作家が言った。「小説を書くときは、映画のように克明に情景を思い浮かべて、それを文章にする」と。はて? 真逆のことを言っているぞ。これはどうしたものかと混乱した。今なら前者は、映画はカメラが作品世界の外側にあり、しかも二台も三台もあるが、小説では視点を特定の人物に限定する(一視点で書く)という意味であり、後者は写生文のコツを言ったものだと分かるが、当時はちんぷんかんぷんで、ただ戸惑うだけだった。


    ことほどさように、せっかく指導を受けても本質を理解していないと役にたたない。暗記科目であればテストではある程度の成績はとれても、公式を丸暗記するようなかたちで理解した(してないのだけれど)のでは応用も利かない。


    とはいえ、小説のコツというのは、一度教えを受けて、はい分かりました、とはならないものかもしれない。その前に受け手の準備としてある程度の読むトレーニングは必要だろうし、それを積んでいたとしても理解が頭に固定するには時間が必要だろう。あとになって、「あれはそういう意味だったのか、なんだ、簡単なことだな」と改めて気づくこともある。


    ところが、「つかんだ」と思ったらそいつは消えてしまい、「もしかすると少し違うのではないか」という疑問が湧いてくる。「これがコツだ、小説のかたちだ」と思って安心できるのは束の間で、次の瞬間には「正解」はどこかに行ってしまっていて、またいたちごっこが始まる。小説に限らず、思想も哲学も宗教も人生も男とか女とかも、奥義というのはそうしたものかもしれない。(黒)

  • 【ネーミング】「オホ-ツクブランド材」ブランド名称及びロゴマ-ク募集

  • 【ノンセクション】たまごっち!キャラ弁コンテスト

  • 第2回 伊豆諸島・小笠原諸島 観光ポスターデザインコンテスト 表彰式

    2010-02-13

    親知らずの治療で、歯医者さんに親知らず周辺をグリグリされて、ちょっと涙目の(石)です。
    そんなブルーな気持を吹き飛ばすために、爽やかな風を感じるポスターデザインコンテストの表彰式に行ってきました

    会場は竹芝駅からすぐ。
    竹芝客船ターミナル内にある東京愛らんどで開催された、「第2回 伊豆諸島・小笠原諸島 観光ポスターデザインコンテスト」の表彰式です!

    受賞者の方々表彰式は2月6日(土)に開催されたのですが、その日は巨体の(石)が吹き飛ばされる~ほどの強風
    それにも関わらず、会場にはすでに数多くの受賞者の人たちが集まっていました。

    東京の豊かな自然と海洋資源に恵まれた伊豆諸島・小笠原諸島の魅力を、より多くの人に知ってもらうために開催された同公募。
    伊豆諸島も、小笠原諸島も、「東京都」なんですよね。
    知ってはいるけれど、改めて認識すると、ちょっとハッとして、なんだか島々がちょっと近く感じます。
    そんな「島」描いた作品は、レベルが高く、甲乙付けがたいものが多かったのだとか。

    親子で受賞見事最優秀作品賞に選ばれたのは、小川清勇さんの「東京のしま。」です。
    「島」と「縞」をかけたシンプルな作品でありながら、近づいても、遠くからでも面白い!ということが受賞の一番の理由になったようです。
    小川さんは、前回に引き続いての応募で、佳作作品にも、娘さんの小川友輝帆さんと共作した作品が選ばれています。
    表彰式には友輝帆さんも一緒に参加していました


    受賞者の小川さんと藤井氏大島町長であり、主催者の財団法人東京都島しょ振興公社理事長でもある藤井静男氏より、各受賞者に賞状、賞品の授与が。
    また、特別審査員の秋山具義氏より、受賞作品に対する個別の選評がありました。
    受賞者は自分の作品のパネルを手にし、嬉しそうに、またちょっと照れくさそうに聞いていました。
    やっぱり直接作品の評価を聞けるのは嬉しいですよね


    受賞作品は、2月28日まで東京愛らんどで展示されるほか、公式サイトで見ることもできます。

    コンテストは、第3回も開催予定。
    東京でありながら、豊かな自然をもつ島々を思いながら、今から構想を練ってみてはいかがでしょう。
    詳細が分かり次第、また公募ガイド誌面でもご紹介いたします(石)

  • 【音楽・芸能】avex アイドルオーディション2010

  • 【アート】1st We Love Hachioji FLAGデザインコンペ ほか

  • 公募ガイド、本日発売です!

    公募ガイド3月号が本日発売になりました!
    公募ガイド3月号表紙
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    〈My Story〉 パフォーマンス集団「鉄割アルバトロスケット」主宰
    戌井昭人さん
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    〈CREATORS〉
    高畠那生さん
    ■新連載!
    みんなのマーク展
    tupera tuperaのカードデザインコンテスト
    タイアップコンテスト
    ■好評連載中
    五月女ケイ子のWARAKOTO笑言
    その他連載ページもリニューアル!
    などなど、今月号ももりだくさんの内容です。
    ぜひ店頭などでお手にとってごらんください!

  • 小説抄 其の14「サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』」

    2010-02-09

    「『Catch in the Rye』なら『ライ麦畑でつかまえて』と訳せるが、原題は『Catcher in the Rye』だから『ライ麦畑でつかまえる人』だけどなあ」と話していた数日後の1月27日、J・D・サリンジャーが亡くなったという速報を目にした。「え?」と絶句したものの、ジョン・レノンが射殺されたときほどのショックはなく、改めてクソじじい、いや、いい大人になってしまったのだと痛感した。


    かつて、『ライ麦畑』を常に持ち歩いていた時代があった。読みかけの文庫本はジーンズのポケットにあったが、『ライ麦畑』はハードカバーだったので、かばんの隅に置いてあった。特に再読するわけではなかったのだが、なぜか持っていたかった。私は無宗教なのでしかとは言えないが、きっとキリスト教徒が聖書を持ち歩いているのと同じような感覚だったのだと思う。バイブルというか、一種の精神安定剤だな。


    作中、主人公のホールデン・コールフィールド少年は、妹の貯金箱から勝手にお金を持ち出したかと思うと、たまさか行き会ったシスターに寄付をしたりと訳の分からない行動をする。物語的には貫通行動ではないが、今思うと、あれはアンガージュマンだったんだな。当時はそんなことは分からなかったが、読んでいて安心感を覚えた。訳の分からない時代に訳の分からないものを読むと、訳の分からない同士が呼応して共振するんだな、きっと。


    ご存じのようにサリンジャーは、1953年(昭和28年)以降は一切書かなくなった。サリンジャーにもう一度筆を執らせるというのはすべての編集者の夢で、私も20代の頃はそんな妄想を抱いていたが、負け惜しみではなく、サリンジャーは筆を折ったままで正解だったと思う。うまく言えないが、それは今さらのこのこ同窓会に行って、クソばばあになってしまった、いや、いい大人になってしまった昔の彼女を見たくないと思うのに似ている気がする。(黒)

  • 【ノンセクション】ネスカフェ ゴールドブレンド「違いがわかる男」は誰でしょう?

  • 【音楽】警視庁 失踪人捜査課」女性刑事役オーディション

    ●「警視庁 失踪人捜査課」女性刑事役オーディション
    締切:2月13日
    資格:25歳~35歳くらいに見える女性/未成年者は不可/ほか
    内容:2010年4月スタート・毎週金曜よる9時放送ABC・テレビ朝日系連続ドラマ『警視庁 失踪人捜査課』の明神愛美役レギュラー出演者を募集。
    ●J1昇格記念「2010 湘南ベルマーレクイーンコンテスト」出場者募集
    締切:2月10日
    資格:18歳~30歳未満の湘南ベルマーレを応援している未婚女性/ほか