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社員ブログ

  • 【アート】しまねTシャツフェスティバル ほか

  • 独りごち 其の2「病床の夢」

    2010-04-29

    6回コースでは、ときどき課題提出を促す手紙を送付させていただいています。ある日、受講者の娘さんから手紙が来ました。
    「父は数ヶ月前に亡くなりました。入院中も病室に原稿用紙を持ち込み、講師の方のアドバイスを心待ちにしていました……」
    講座を通じて作家修業に励むことが、わずかでも闘病中の慰めになったことをうれしく思います。ご冥福をお祈りします。(黒)

  • 【ネーミング】コボちゃんの妹?弟? 名前を募集

  • 2010年NHK大河ドラマ 特別展「龍馬伝」 報道内覧会

    2010-04-27

    歴女、より歴史マニア・歴史オタクと呼ばれたい(石)です。
    大きな時代のうねりの中で、見え隠れする女性の力。人と人との出会いによって歴史が動いていく・・・・それを知るのが、もうたまりません

    特に幕末は好きなことオンパレードな時代。そんな私にとって絶対に見逃せない特別展が、今日(4月27日)から江戸東京博物館で開催中。
    2010年NHK大河ドラマ 特別展「龍馬伝」です♪
    26日、報道内覧会が開催され、もちろん鼻息荒く(石)・出陣です!

    プレス腕章腕章をもらい、中に入ると、早速龍馬の写真がお出迎え
    現存する唯一の龍馬のガラス板写真です。
    写真保護の観点から、撮影は残念ながらNG
    公開は内覧会と、4月27日~29日と3日間のみ(以降は複製資料を展示)なので、実物を見たい方はお早めに。

    ガラスなので色合いが薄く、でも細部まで写しこまれた写真は、当時「魂が抜かれる」と迷信が信じられていたのも納得の生々しさ。
    本当に龍馬が実在した人物なんだなぁ~と実感できるものでした

    龍馬は大の写真好きで、特別展では他の写真も見ることができます。
    上野彦馬(日本の最初ともいえる写真家。幕末~明治に活躍した人物の写真を数多く撮る)とも関わりがあり、自分の写真を名刺がわりに、友達などに配っていたそうですよ

    重要文化財 坂本龍馬書簡また、特別展では、筆まめだった龍馬の書簡(35点)が展示の中心にもなっています。
    姉の坂本乙女に宛てた手紙で有名な一文「日本を今一度せんたくいたし申候」と書かれたものも見ることが出来ます(5月17日までなのでこちらもお早めに!)

    実物では、日本の文字の横に『ニッポン』とフリガナが振ってあるのですが、そこに龍馬の意気込みを感じてしまいました!

    他にも妻のお龍に宛てた手紙で唯一残っているもの(お龍は龍馬からの手紙を、彼の死後燃やしてしまっています)、友人や親しい人の自慢話、姪っ子をからかうような手紙など、みんな大好きだったんだなぁ~と龍馬の人柄が伝わってくるような手紙が盛りだくさんです。

    近江屋旧蔵 書画貼交屏風ほのぼのだけではなく、暗殺された近江屋に残された龍馬の血が残った屏風、殺害に使用されたといわれる刀。
    またその時龍馬が持っていた刀なども展示されています。
    互いが必死に生きていた時代、後の私たちは残された事実を追い、それを想像するのみですが、悲劇を回避することはできなかったんでしょうか
    深く考えさせられます。


    新選組袖章(上)と隊士名簿(下)他にも龍馬と関わりの深い勝海舟の日記。
    幕末で人気の高い新選組の品々。
    大政奉還を見守った二条城二の丸御殿に飾られていた狩野派の襖。
    龍馬の新政府の構想が書かれた文章。
    などなど、歴史好きならずとも、心が燃えるような品々が数多く展示されていました。


    2010年NHK大河ドラマ 特別展「龍馬伝」
    会期:4月27日~6月6日(5月6日、24日、31日は休館)
    開館時間:9時30分~17時30分(土曜日は19時30分) 
    ※入館は30分前まで
    会場:江戸東京博物館

    龍馬のみならず、歴史を知りたい!感じたい!という方は是非足を運んでみてはいかがでしょうか。

    5月8日発売(9日が日曜日なのでいつもより発売が一日早いです!)の公募ガイド6月号
    その公募クローズアップでは、龍馬ゆかりの公募を取り上げているので、そちらも是非見てくださいね!(石)

  • TK-プレス 其の20「日本最古の文学賞」

    2010-04-27

    文学賞の歴史をひもとくと、明治26年に読売新聞社が募集した「歴史小説歴史脚本」がある。選考委員は尾崎紅葉や坪内逍遥など4名で、これが最古の懸賞小説であろう。第1回入選者は不明だが、翌27年、2席入選(1席は該当作なし)に「瀧口入道」が選ばれている。
    「瀧口入道」は、無骨一偏の青年武士、齋藤滝口時頼が恋におち、悩んだあげく出家するが、最後には切腹するという話。平家滅亡の哀史を背景に、滝口と横笛の悲恋を描いた歴史小説で、明治中期の浪漫主義文学を代表する古典として名高い。昭和初期には映画化もされており、岩波文庫にも入っていたので、和漢混淆の文体に四苦八苦しながら読んだ方もいるだろう。
    当初、受賞者は「無名氏」なる東京帝国大学哲学科の学生、つまり匿名だったが、死後、作者が明らかになる。それが高山林次郎、すなわち、のちの高山樗牛である。賞金は1等100円、2等は50円相当の金時計で、樗牛は2等の金時計をもらうと換金し、学資にしたという。


    「歴史小説歴史脚本」以外では、明治30年に万朝報社という新聞社により「『万朝報』懸賞小説」が実施されている。こちらは文学賞というような規模ではなく、懸賞小説、もっと言うと紙上投稿である。賞金は10円(のちに20円)で、週1回募集、大正13年まで公募されている。
    受賞者を見ると、永井荷風(明治32年)、国木田独歩(明治32年、33年)、菊池寛(大正2年)、浜田広介(大正5年、6年)、宇野千代(大正9年、10年)などの名前もあり、作家の卵たちが腕試し、小遣い稼ぎに投稿していたようだ。
    ほか、明治時代には、「『新小説』懸賞小説」(明治30年創設、明治31年~35年/春陽堂)、「『文芸倶楽部』懸賞小説」(明治36年~39年/博文館)、「『帝国文学』懸賞小説」(明治36年/帝国文学会)などが行われているが、この時代の文学賞を牽引したのはなんといっても新聞社で、出版社が台頭するのはもっとずっとあと、円本ブームの大正になってからのことである。(黒)

  • 【ネーミング】高知県立のいち動物公園 アミメキリンの愛称募集 ほか

  • 独りごち 其の1「DM送りました」

    2010-04-22

    3月下旬、作品添削講座を修了した一部の方に、今年開講した3講座のご案内をお送りし、たくさんのお申し込みをいただきました。ありがとうございます。
    作品添削講座では、ときどきこのようなDMを送らせていただいておりますが、以前、その中の一人が「私にはもう不要」というようなことを言われていると人づてに聞きました。その方は受講後、すんなりプロになっていたのでした。プロの方に「プロを目指そう」と言うのもまぬけでしたね。失礼しました。(黒)

  • 【フォト・ビデオ】PLYMPUS PEN presents フォトシネマアワード2010 ほか

    OLYMPUS PEN presents フォトPLYMPUS PEN presents フォトシネマアワード2010
    締切:5月23日 ※「Life with PhotoCinema3」で作成したフォトシネマを募集
    CanCam スマイルフォトコンテスト
    締切:5月9日 テーマ「オフィスの笑顔」

  • 【アート】YKKファスニングアワード

    YKKファスニングアワード
    締切:5月14日 資格:大学、短期大学、各種専門学校に就学する学生

  • 小説抄 其の19「筒井康隆『乱調文学大辞典』」

    2010-04-20

    冒頭の「自序」にはこうある。《真面目な人、ふざけたことが嫌いな人、笑わされると怒る人、書物に教養を求める人、文章には思想がなければならぬと思っている人、この本はそういう人たちには無縁のものである。》。そう断り書きをしたのは、この辞書を見て、真面目に誤りを指摘してくる読者がいたからだそうだ。


    たとえば、辞書の「あ」の項目に「アウトサイダー」とある。真面目な辞書なら「枠組みから外れて行動する人」とか「局外者」と記載するところだが、『乱調文学大辞典』では「密造の清涼飲料水」となっている。もじりである。「岩波書店」の項目には「『星の王子さま』以外にSFを出したことのない一流出版社」とある。皮肉である。「悲喜劇」の解説は「きんたまが浴槽の吸込口に入って抜けなくなること」とある。冗談である。


    かと思うと、「石川啄木 詩人。歌人。日本短歌史上不朽の大作家である。彼は中学時代にカンニングをし、二回も発覚したという」といった実話も紛れており、よく読まないとどこまでが事実で、どこまでがパロディか分からなくなる。ある意味、教養が試される本でもある。


    さて、『乱調文学大辞典』には「あなたも流行作家になれる」という巻末付録があり、そこに意外なことが二つ書いてあった。一つは、「ぼくの家に送られてきたいくつかの小説の中には、レポート用紙に横書きにしたもの、細い字で便箋にぎっしり書きこんだもの、そしてまた、トレーシング・ペーパーに鉛筆でなぐり書きしたものまであった」と書かれていること。そんな人いる? しかも、作家の平井和正まで「いざ小説を書き出そうという時になるまで原稿用紙の存在を知らなかった」とあり、そんなバカな! と思ってしまった。


    もう一つは、「書き出しは升目をひとつあけて書く。それ以後も、改行するたびに一字分落して書く。会話の場合のカギかっこは一字目に書いてもいいし一字落してもよい」とあったこと。この本(文庫版)の初版は昭和50年だが、「かっこで始まる文章の場合は一字空きをしない」という書き方は、この頃にはもう作家自身がやっていたわけだ。これは意外だった。(黒)