

社員ブログ
レーザービームとモルゲンロート
2017-06-15山記[caption id="attachment_13131" align="aligncenter" width="640"]
深夜0時。
白山の岐阜県側登山口からスタートします。
美濃禅定道を行きます。[/caption][caption id="attachment_13121" align="aligncenter" width="640"]
2:17
深夜なので、撮るものがない。
とりあえず月でも。
満月のちょっと前。
月明かりは十分です。[/caption][caption id="attachment_13130" align="aligncenter" width="480"]
5:07
別山に到着。
まだ暗い、そして寒い。
写真じゃ分からないかもしれませんが、ものすごく風が強いのです。[/caption][caption id="attachment_13129" align="aligncenter" width="640"]
だんだんと明るくなってきました。
もうすぐ夜明けです。[/caption][caption id="attachment_13128" align="aligncenter" width="640"]
5:37
ふと気がつくと。
なんだ、あれ?
天に向かって、一本の光が伸びています。
レーザービーム?
これが太陽柱現象、サンピラーと呼ばれるもの。
山でこの光景を目撃すると、神聖な気持ちになれます。[/caption][caption id="attachment_13126" align="aligncenter" width="640"]
5:40
稜線が、なんともいえない色に染まっています。
薄曇の天気が影響して、ちょっと珍しい紫色に。[/caption][caption id="attachment_13123" align="aligncenter" width="640"]
5:50
山はさらに明るさを増し、赤く染まります。
燃えています。
モルゲンロートです。[/caption][caption id="attachment_13127" align="aligncenter" width="640"]
で、振り返ると、太陽が顔を出していました。
御来光です。[/caption][caption id="attachment_13122" align="aligncenter" width="640"]
6:17
眼下に南竜山荘が見えてきました。
でも、ここからがやたらと遠いのです。[/caption][caption id="attachment_13125" align="aligncenter" width="480"]
8:43
白山の山頂に到着。
ここから下山するまでが、まだまだ長い行程なのですが、今回はここまで。[/caption]山頂の砂浜とレンズ雲
2017-06-06山記[caption id="attachment_13080" align="alignright" width="640"]
今回登るのは、日向山(ひなたやま)。
初心者でも手軽に登れて、しかも絶景が楽しめるオススメの山です。
しかし、最初はひたすら樹林帯の中を行きます。[/caption][caption id="attachment_13075" align="alignright" width="640"]
ところが、頂上まで来ると、景色が一変するのです。
突然あらわれる砂浜。[/caption][caption id="attachment_13079" align="alignright" width="640"]
なんですかこれは。
砂の城?
とかく奇妙な景色です。[/caption][caption id="attachment_13076" align="alignright" width="640"]
崖を覗き込むと、こんな状態になっています。
どこまでも砂浜が続く、ゆるやかな崖なのです。[/caption][caption id="attachment_13081" align="alignright" width="640"]
登山道はまだまだ奥へと続いています。
砂の細尾根。
滑り落ちたら、どこまでもズルズルと行きそうです。[/caption][caption id="attachment_13077" align="alignright" width="640"]
山頂標はこちら。
標高は1660mですが、登山口がすでに1000m近いので、比較的楽に登れます。[/caption][caption id="attachment_13078" align="alignright" width="640"]
オマケで写真を一枚。
帰りの車窓から。
巨大なレンズ雲が夕日に染まっていました。
奥に見えているのは富士山。
なかなか面白い写真が撮れました。[/caption]北八ヶ岳 雨の湖畔でニョッキを作る
2017-05-25山記[caption id="attachment_12992" align="aligncenter" width="640"]
雨の中、登山スタート。
ザック重量は18kg。けっこう重いのです。[/caption][caption id="attachment_12993" align="aligncenter" width="640"]
しかも、山行中はずっとガスがかかっている状態。
なにも見えません。[/caption][caption id="attachment_12994" align="aligncenter" width="640"]
蓼科山の山頂です。
ここ、晴れていればすごく景色がいいのですが。[/caption][caption id="attachment_12997" align="aligncenter" width="480"]
テント場のある双子池に向かいます。
しかし、登山道はこんな状態。
木が浮いてます。
これ、どこを歩けというのでしょうか。[/caption][caption id="attachment_12999" align="aligncenter" width="640"]
双子池に到着。
ここは雄池と雌池のふたつの池があります。
この写真は雄池。
池の水は、煮沸しなくてもそのまま飲めるのです。
保健所の検査も、毎年パスしているのだとか。[/caption][caption id="attachment_13000" align="aligncenter" width="640"]
テントを張りました。
英国製、テラノヴァのレーザーコンペティション1です。[/caption][caption id="attachment_13001" align="aligncenter" width="640"]
夜ご飯を作ります。
今日のメニュー今回は、じゃがいものニョッキ。
マッシュポテト1袋に小麦粉1カップを混ぜ、水140mlを加えて捏ねます。
塩とオリーブオイルは適量を投入。[/caption][caption id="attachment_12991" align="aligncenter" width="640"]
ある程度まとまってきたら4等分して細長く伸ばします。
フォークで模様を付け、1cmくらいずつカット。
あとはゆでるだけ。
所要時間10分ほど。
とても簡単です。[/caption][caption id="attachment_12996" align="aligncenter" width="640"]
炒めたエリンギと、適度に焼いたハーブチキン。
これにビールがあれば最強です。
あと、晴れていればね。
雨の日のテントは、辛いのですよ。[/caption][caption id="attachment_12990" align="aligncenter" width="640"]
翌日、雨は上がりました。
テントから覗く景色は、なかなかのもの。
湖畔のテント泊、最高です。
晴れていればね。[/caption][caption id="attachment_12998" align="aligncenter" width="640"]
北八ヶ岳は、コケが有名。
せっかく一眼レフを盛ってきたので、ちょっと撮影。
若干ぼかして、一眼レフらしい作品を。[/caption]バウムクーヘンに抱かれて
2017-05-12山記[caption id="attachment_12917" align="alignleft" width="640"]
金曜夜10時、期待に胸を膨らませて乗り込みます。
飛行機ではありません。大型客船です。[/caption][caption id="attachment_12918" align="alignleft" width="480"]
7層もあるのです。
船内探検だけでも、かなりの時間がかかります。[/caption][caption id="attachment_12919" align="alignleft" width="640"]
そして目が覚めた頃には目的地に。
この景色。
なかなかスゴイでしょ。[/caption][caption id="attachment_12920" align="alignleft" width="480"]
到着したのは、神津島。
海の透明度がこれまたスゴイ。[/caption][caption id="attachment_12921" align="alignleft" width="640"]
登山開始。
登山口には大量の杖が置いてあります。
ありがたく使わせてもらいました。[/caption][caption id="attachment_12922" align="alignleft" width="640"]
山頂はテーブル状の広い地形。
まずはこんな場所が。
苔むしてます。
どこかの由緒正しい庭園かと思うような生え具合です。[/caption][caption id="attachment_12923" align="alignleft" width="640"]
もう少し進むと、景色が一変。
なんだこれは。[/caption][caption id="attachment_12924" align="alignnone" width="480"]
後ろを振り返ると、足跡がくっきりと残っています。
山の上に砂漠があるのです。[/caption][caption id="attachment_12925" align="alignleft" width="640"]
山の上にこんな砂漠があるのって、かなり珍しい。ため息の出るような風景です。[/caption]
[caption id="attachment_12926" align="alignleft" width="640"]
断崖絶壁から見下ろすと、うーん、白と緑のコントラストが見事。[/caption]
[caption id="attachment_12928" align="alignleft" width="640"]
そしてメインイベント。
こんな崖のような場所を下っていきます。たどり着いたのは。[/caption][caption id="attachment_12929" align="alignleft" width="640"]
巨大バームクーヘン!
この地層は、火口からの噴出物が堆積してできたもの。
工事で削った跡、などではありません。[/caption][caption id="attachment_12930" align="alignleft" width="480"]
ただし、かなり山慣れした人じゃないと危険です。
こんな険しい尾根を歩く必要があるのです。[/caption]神津島。
ここも東京都です。
東京には、まだまだ知られざる秘境が多数残されているのです。竹田城はすごかった(人が)
2017-04-27山記[caption id="attachment_12847" align="aligncenter" width="640"]
この写真を撮るためだけに、行ってきました、竹田城。
撮影場所は、竹田城を見下ろす位置にある、立雲峡という場所です。
この写真、よーく見てください。石垣の上に、おびただしい数の「人」が写っています。[/caption][caption id="attachment_12846" align="aligncenter" width="640"]
竹田城を撮る人を撮る。
登山道から藪の中まで、ずーっとカメラをかまえた人だらけ。
朝も早くから皆さんとても熱心なのです。[/caption][caption id="attachment_12843" align="aligncenter" width="640"]
しかし、シャッターチャンスはそんなに多くありません。
通常は、こんな状態が続きます。
雲海の中に完全に埋没しています。
姿を現した瞬間を撮影しなければならないのです。[/caption][caption id="attachment_12844" align="aligncenter" width="640"]
日が昇って、雲海が荒れてきたらショーはおしまい。
立雲峡からさらに登っていくと、朝来山に到達します。
しかし、誰もいない!
なんで? 下のほうには、あんなにたくさんの人がいるというのに。
撮影するだけじゃなくて、ちゃんと山に登りましょう。[/caption][caption id="attachment_12840" align="aligncenter" width="640"]
今度は本丸。竹田城に登りました。
遺構がしっかりと残っていて、なかなかの迫力。
人気が出るのもうなずけます。[/caption][caption id="attachment_12842" align="aligncenter" width="640"]
竹田の町並みを撮影。ただしミニチュアライズモードで。
けっこういい効果が出せました。[/caption][caption id="attachment_12841" align="aligncenter" width="640"]
ついでに魚眼レンズも投入。
天守台からの風景です。[/caption]竹田城。今となっては有名になり、とてつもなく混雑しているようですね。
この撮影は5年前のものです。
まだ規制もされておらず、自由に見学できました。
これから行かれる方は、ご注意ください。八甲田雪中行軍
2017-04-14山記山記と言いながら、本格的な登山の記録がないじゃないか!
という意見が出てきそうなので、今回はガチです。冬山。それも八甲田。
残雪期なので、そんなにハードではありませんが、常に雪崩の恐怖が隣り合わせの山行です。[caption id="attachment_12746" align="alignleft" width="600"]
スタート地点まではロープウェイに乗って。 来ました、白と黒。水墨画の世界。[/caption]
[caption id="attachment_12747" align="alignleft" width="600"]前方に見えるのが、本日の目標。
赤倉岳、井戸岳、八甲田大岳の皆さん。
けっこう遠いな。[/caption][caption id="attachment_12748" align="alignleft" width="600"]
ふと振り返ると。
こんなところを歩いてきたのです。
ちょっと足を滑らせたら、ずーっと落ちていきます。[/caption][caption id="attachment_12748" align="alignleft" width="600"]
こんなところを歩いていきます。
スノーシューを装備しているので、けっこう楽。
ま、このあたりまではね。[/caption][caption id="attachment_12749" align="alignleft" width="600"]
斜度がきつくなってきたところで、スノーシューから12本爪アイゼンにチェンジ。
このところの陽気で、雪がだいぶ緩んでいるのです。
ひざくらいまで、ズボズボともぐりながら。
なかなか前に進みません。[/caption][caption id="attachment_12751" align="alignleft" width="600"]
やっと赤倉岳に到着。
まだまだ先は長い。[/caption][caption id="attachment_12752" align="alignleft" width="600"]
さらに先へ進むと。
突然雪がなくなります。
このあたりは、井戸岳の噴火口外周。[/caption][caption id="attachment_12753" align="alignleft" width="600"]
写真ではよく分からないかもしれませんが、これが噴火口です。[/caption]
[caption id="attachment_12754" align="alignleft" width="600"]
突然、室内の写真。
ここは大岳避難小屋。
ちょっと休憩して、今回の本丸、八甲田大岳に備えます。[/caption][caption id="attachment_12755" align="alignleft" width="600"]
避難小屋の前では、ツアースキーの団体さんが出発の準備中。
バックカントリースキーはいいですよね、下りが楽で。[/caption][caption id="attachment_12756" align="alignleft" width="600"]
で、いきなり八甲田大岳山頂です。
もう、風が強くて強くて。
途中の写真、撮れませんでした。
油断すると、体ごと持っていかれます。
しかもガスが濃くて、視界が効きません。
GPSを頼りに歩いてます。[/caption][caption id="attachment_12757" align="alignleft" width="600"]
スノーシューだと足跡はこんな感じになります。[/caption]
[caption id="attachment_12758" align="alignleft" width="600"]
前方に見えているは、硫黄岳。
ここも登ってみたいけど、今回はちょっと無理。[/caption][caption id="attachment_12759" align="alignleft" width="600"]
振り返ると、山頂はガスの中。[/caption]
[caption id="attachment_12760" align="alignleft" width="600"]
雪山あるある。
木の周りだけこんな風になります。[/caption][caption id="attachment_12761" align="alignleft" width="600"]
なんとか下りてきました。
雪の回廊の高さは3~4mくらいでしょうか。[/caption][caption id="attachment_12762" align="alignleft" width="600"]
鳥居も雪で埋もれてます。
これでも、積雪が少ないほうなのです。[/caption]下山後、地元のガイドの方に「よく雪崩にあわなかったねぇ、この時期は危ないよ」と。
まあ、そうですよね。
生きててよかった、という登山でした。下りからノボリ尾根を登って登り尾根を下り下山
2017-04-03山記[caption id="attachment_12680" align="alignleft" width="640"]
下り集落からスタート[/caption]
[caption id="attachment_12688" align="alignleft" width="640"]
ノボリ尾根を登る[/caption]
[caption id="attachment_12684" align="alignleft" width="640"]
鷹ノ巣山![/caption]
[caption id="attachment_12682" align="alignleft" width="640"]
七ツ石山![/caption]
[caption id="attachment_12683" align="alignleft" width="640"]
雲取山![/caption]
[caption id="attachment_12689" align="alignleft" width="640"]
登り尾根を下る[/caption]
[caption id="attachment_12681" align="alignleft" width="640"]
下山完了[/caption]
以上!
東京の秘境「青ヶ島」探訪記 その4 星空に圧倒される
2017-03-21山記
いきなり、写真から。
天体撮影とかやったことないんですが、どうにか撮れました。事前情報で、青ヶ島から見る星空は日本有数の美しさだ、と聞いていたのです。
そこで、魚眼レンズを用意してきた訳です。
火口の中で魚眼レンズを構えているので、外輪山まで写り込んで、ちょっと面白い写真になりました。にしても、澄んだ空、星の量。
寝転がって飽きずにずーっと見ていました。なにしろ、周りに人がいませんので、寝転がろうが、走り回ろうが、大声で叫ぼうが、誰にも迷惑はかけないのです。
すごい開放感。天体撮影する前に、ちゃんとお風呂に入りました。
前回出てきた「ふれあいサウナ」。
天然の水蒸気を使ったミストサウナです。中に入ると、もうこんな状態。
これ、サウナ室手前の洗い場です。
サウナの中は、もっとすごい。で、サウナといえば水風呂。
のはずなのですが。
なぜか風呂桶に張られているのは、ちょうどいい湯加減のお湯のみ。蛇口を捻っても、お湯しか出ない。
なんで?水道管が地熱で温められているため、必然的にお湯になってしまうのだとか。
なんて経済的な。サウナに入る前、地熱釜に食材をセットしておきました。
風呂から上がる頃には、ちょうど食べごろに。この地熱釜、けっこう便利でした。
芋のほか、魚とか卵とか、明日葉(その辺に自生している)とか。
なんでも放り込んでおけば、蒸し料理になります。
サトウのゴハンとレトルトカレーも、これで温めました。
光熱費はタダ。
なんて経済的な。蒸した芋に、青ヶ島特産の「ひんぎゃの塩」をつけていただきます。
ビールは、ふれあいサウナの自販機で調達。
星空を眺めながら食べる、至福のひとときでした。朝4時頃、寒くて目が覚めます。
キャンプ場は意外と冷えるのです。
そこで、寝袋を持って、ふれあいサウナの周辺まで移動。
地熱のおかげで、地面が温かいのです。道路のど真ん中で、寝袋にくるまって寝ました。
天然の床暖房。
ああ、なんて経済的な。朝6時30分。
テント撤収。
9時台のヘリで帰らなければなりません。最後に、展望台に登って撮影。
二重カルデラの景色を、ミニチュアライズモードで。これで青ヶ島の景色も見納めです。
名残惜しいですが、帰路につきましょう。
なにしろ、ヘリは1日1往復のみ。
しかも連日予約でいっぱい。
乗り遅れたら、島から出られなくなります。家についてから、幻の青酎とひんぎゃの塩で、余韻に浸る。
またいつか、行ってみたいものです。東京の秘境「青ヶ島」探訪記 その3 要塞が待っていた
2017-03-03山記青ヶ島探訪記もすでに3回目。
前日は夜3時まで飲んでました。
えー、そりゃあもう、大量に飲みましたよ。昼まで寝ていたいけれど、そうもいってられません。
寝不足でふらふらしながら探訪を続けました。宿の車でキャンプ場まで送ってもらいました。
そう、2日目はテント生活なのです。キャンプ場の近くには、こんな設備が。
これ、地熱釜です。
蓋を開けてイモや卵などを入れ、下のコックをひねると、約90度の蒸気で蒸してくれます。
天然の蒸し料理が楽しめるというわけ。ここは外輪山の内側。
火山の火口ならでは。
地熱釜で何を作ったかは、次回。村営のふれあいサウナという施設もあります。
ちゃんと湯船もシャワーもあるので、テント生活でも快適です。
ここも火山ならでは。天然サウナです。
この話も次回。
引っ張りますよ。内側から外輪山を見るとこんな状態。
かなり険しいですね。
これは簡単には登れそうにない。
とりあえずテント張りました。
もちろんひとりぼっち。
こんなところ、そうそう客はきませんよね。時間があるので、港に向かいます。
道の脇、いたるところから蒸気が上がっていました。
これが不思議と硫黄臭がしないのです。港へ行く唯一の道、青宝トンネルを通ります。
この手掘り感!
なんかすごいのです。
しかも長い。
で、工事のトラックが走り抜けていく。
ま、このトンネルを歩いて通る人、めったにいないらしいです。トンネルを抜けると港です。
船はすべて高台に上げてあります。
防波堤がないので、係留しておくとすぐに破損してしまうのです。このあたりは、黒潮のど真ん中。
荒れやすい海なのですね。
離島の苦労が伝わってきます。ここで現代アートを1枚。
引いて撮るとこんな感じ。どこの要塞だよ、と突っ込みたくなる護岸工事です。
いったいいくらかかっているのでしょう。どんなに修理しても、どんどん崩壊していくのです。
永久に終わることのない工事をやっているのですね。港の全景です。
まさに要塞。
なんかもう、圧倒されまくりです。気になったのが工事費。
村民が200名に満たないので、自治体の収入だけでは当然成り立ちません。
つまり、国や東京都からいっぱいもらってるわけです。次回に続きます。
東京の秘境「青ヶ島」探訪記 その2
2017-02-16山記前回に引き続き、青ヶ島。
ちなみにこの島、東京都青ヶ島村というひとつの自治体なのです。
人口168人。
日本で一番人口が少ない自治体です。住所を聞いて驚きます。
番地がないのです。
おとなりさんも、そのおとなりさんも。
すべての家が、東京都青ヶ島村無番地。
これで郵便物が届くところがすごい。
で、「青ヶ島」探訪記。いきなり山頂です。
青ヶ島最高峰、大凸部。山名、読めませんよね。
(おおとんぶ)です。標高は423mあるのですが、村の標高がすでに250mなので、あっという間に登れてしまいます。
ここからの眺めはさすがにいい!
二重カルデラの構造がよく分かりますね。ちょっと横に目をやると、
外輪山斜面に作られた道路が見えます。
もうね、そうとう強引に作ってますよ、これ。
島の生活の大変さがよく分かります。
しかも、港に行くには、これしか道がないのです。大凸部から下山。
今度は島の外周を周る都道236号線を歩いてみました。しばらく行くと、こんなことになっています。
道が崩壊してるよ。
工事はしているものの、復旧の目処は立っていないのだとか。
えっ、これ都道だよね。
それでいいのか。本来はこの道も港に続いていたのですが、使えなくなったため、さっきの強引な急坂の道だけになってしまったのです。
数ある離島の中でも、青ヶ島の自然環境は特に苛酷なようです。ぐるっと回って、今度は島の東側に移動。
眼下に見えてきたのは、大千代港。この港、今は使われていません。
使われていないというか、まともに稼動しなかった港なのです。というのもこんな理由。
港へ至る道が、崩落で完全になくなっています。
なんかね、この島。
道がなくなってるところばっかりですよ。
すごいな。一日、島巡りを堪能して宿に戻りました。
お楽しみの夕食です。
と、ずらりと並んでました。青ヶ島で作られる幻の酒・青酎(あおちゅう)。
これが全種類飲み比べできるのです。同じ青酎という銘柄でも、杜氏によってまったく違った味に仕上がっています。
ラベルが同じでも味が違うのです。で、どれだけ飲んでもいいという。
そりゃあね、飲みましたよ。
大量に。食後、やることもないので居酒屋へ行くことに。
青ヶ島には2軒の居酒屋があります。
食堂はないけど居酒屋はあるのです。
そういうものなのです。
同じ宿で、青ヶ島の公務員試験を受けに来ていた若者がいたので、その連中と一緒に飲みに行きました。
まずは「おじゃれ杉の沢」へ。
酔っ払った地元のおっちゃんたちとの交流は楽しいものです。ついでだから、はしご酒。
もう一件の「居酒屋もんじ」へ。
カウンター席に座っていろいろと話を聞いていると。
隣にだれか来ました。よく見ると。
あれ、さっきの店「おじゃれ杉の沢」の大将じゃないですか。
で、一緒に飲むことに。そろそろ店閉めますよー、という時間。
おじゃれ杉の沢の大将が、「おまえらちょっとこい!」とおっしゃる。どこへ連れて行かれるのかと思ったら。
おじゃれ杉の沢に逆戻りです。
「飲め!」と次から次と酒が出てきます。まあね、いろんな話を聞かせてもらいました。
青ヶ島の裏話を多数。
あ、ここではちょっと書けませんが。
百数十人しかいない島。
一番大変なのは、とかく人間関係なのですよ。
そりゃあ、そうでしょうねぇ。
よく分かります、分かります。今回はこの辺で。
おい、まだ二重カルデラにもたどり着いてないぞ。
長げーな、これ。
(続く)