東京の秘境「青ヶ島」探訪記 その4 星空に圧倒される
いきなり、写真から。
天体撮影とかやったことないんですが、どうにか撮れました。
事前情報で、青ヶ島から見る星空は日本有数の美しさだ、と聞いていたのです。
そこで、魚眼レンズを用意してきた訳です。
火口の中で魚眼レンズを構えているので、外輪山まで写り込んで、ちょっと面白い写真になりました。
にしても、澄んだ空、星の量。
寝転がって飽きずにずーっと見ていました。
なにしろ、周りに人がいませんので、寝転がろうが、走り回ろうが、大声で叫ぼうが、誰にも迷惑はかけないのです。
すごい開放感。
天体撮影する前に、ちゃんとお風呂に入りました。
前回出てきた「ふれあいサウナ」。
天然の水蒸気を使ったミストサウナです。
中に入ると、もうこんな状態。
これ、サウナ室手前の洗い場です。
サウナの中は、もっとすごい。
で、サウナといえば水風呂。
のはずなのですが。
なぜか風呂桶に張られているのは、ちょうどいい湯加減のお湯のみ。
蛇口を捻っても、お湯しか出ない。
なんで?
水道管が地熱で温められているため、必然的にお湯になってしまうのだとか。
なんて経済的な。
サウナに入る前、地熱釜に食材をセットしておきました。
風呂から上がる頃には、ちょうど食べごろに。
この地熱釜、けっこう便利でした。
芋のほか、魚とか卵とか、明日葉(その辺に自生している)とか。
なんでも放り込んでおけば、蒸し料理になります。
サトウのゴハンとレトルトカレーも、これで温めました。
光熱費はタダ。
なんて経済的な。
蒸した芋に、青ヶ島特産の「ひんぎゃの塩」をつけていただきます。
ビールは、ふれあいサウナの自販機で調達。
星空を眺めながら食べる、至福のひとときでした。
朝4時頃、寒くて目が覚めます。
キャンプ場は意外と冷えるのです。
そこで、寝袋を持って、ふれあいサウナの周辺まで移動。
地熱のおかげで、地面が温かいのです。
道路のど真ん中で、寝袋にくるまって寝ました。
天然の床暖房。
ああ、なんて経済的な。
朝6時30分。
テント撤収。
9時台のヘリで帰らなければなりません。
最後に、展望台に登って撮影。
二重カルデラの景色を、ミニチュアライズモードで。
これで青ヶ島の景色も見納めです。
名残惜しいですが、帰路につきましょう。
なにしろ、ヘリは1日1往復のみ。
しかも連日予約でいっぱい。
乗り遅れたら、島から出られなくなります。
家についてから、幻の青酎とひんぎゃの塩で、余韻に浸る。
またいつか、行ってみたいものです。