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社員ブログ

  • TK-プレス 其の24「感想の受け止め方」

    2010-06-22

    同人誌に参加すると合評会をすることがあるそうだが、藤本義一氏はこれについて「才能をつぶすもの」と警鐘を鳴らしている。素人たちに好き勝手に感想を言われて方向性を見失ったり、変に凝り固まった理屈に萎縮してしまったりするからだそうだ。プロになれば嫌でも批判にさらされるわけだから、今から酷評に慣れておいたほうがいいという意見もあるが、初心者にはまだそこまでの覚悟はないのが普通だろう。


    同人誌に参加したことはないが、学校の授業などでは合評形式をとることもあり、その経験から言うと、合評会は無意味だった。素人だからとんちんかんな感想も多いし、作品の本質とは関係ないどうでもいい薀蓄を述べられたりもする。批評されたほうも「一生懸命書いたのにひどい」と感情的になったり、「時間がなくて」などと弁解を始めたりする人もいる。どんな事情があろうと、書かれたものがすべてであって、不特定多数の読み手に一人ひとり弁明して歩くわけにはいかないのだから、その場だけ取り繕ってみても仕方ない。


    そんなわけで合評会以前に素人に感想を求めること自体、否定的だったのだが、ある作家の方から、書きあがったら奥さんに読んでもらうと聞いて驚いたことがあった。奥さんは素人である。当然、的外れな感想も言う。「ここよく分からないわね」とか。しかし、先生は「これだから素人は。そこは伏線だからはっきり分かったら台なしなの」などとは内心では思っても言わず、次も快く読んでもらえるよう「鋭いねえ」などと言いつつ、「なぜそう思われてしまったのだろう。ちょっとさりげなさすぎたか」ということを真剣に考える。もちろん、鵜呑みにするのではなく、結果的には変えないこともあるが、それでも納得いくまで再考するのだそうだ。


    「素人の感想になぜそこまで?」と問うと、先生は言った。「だって読むのは素人だから」なるほど、これは深い。(黒)

  • ~Smile FAMILY~7月25日(日)「親子の日」公式イベント そごう・西武で「親子でチャレンジ宣言」を募集

    「親子でチャレンジ宣言」募集
    締切:7月4日
    資格:親子または親子を含む家族やグループ/7月19日に西武池袋本店で開催予定の表彰式に出席できること/入賞後の事後レポートのための取材・寄稿・情報提供に応じられること
    内容:9月30日までにチャレンジしたい目標と、実現に向けての計画書を募集。「パパと一緒に毎日早朝ジョギング、目標はフルマラソン6時間以内で完走」、「大学教授のおじいちゃんと夏休み中に、お掃除ロボットを完成させる」など、親子の絆が深まるチャレンジ宣言を。
     ユニークな計画を応募した5組の親子には、「親子の日」スペシャルイベントでの「チャレンジスタート式」に招待。目標達成にふさわしい賞品をプレゼント、全力で目標の実現をサポート。

  • 【懸賞】スティッチ!LOVE SUMMERキャンペーン

  • 【アート】スチール缶リサイクルポスターコンクール ほか

    スチール缶リサイクルポスターコンクール
    締切:10月31日
    あま市「市章」募集
    締切:6月30日
    マスコットキャラクター募集「トウチくん(仮称)」
    締切:7月18日
    熱血献血キャンペーン ポスター原画 募集
    締切:7月1日~9月30日
    資格:16歳~19歳の大阪府内在住、在勤、在学者

  • 【写真】エコトーク子供写真コンクール

    こども「エコトーク」写真コンテスト
    締切:7月12日
    資格:2010年4月現在、小学4年生~小学6年生

  • 独りごち 其の9「締切厳守」

    2010-06-17

    藤本義一さんに原稿をお願いして、そろそろ締切だなあと思ったとき、阪神淡路大震災が起こってしまった。連絡はつかないし、こりゃダメだと諦めかけた締切当日の朝、避難していた先からFAXが! このときほど、プロってすげえと思ったことはありませんでした。(黒)

  • 【ネーミング】New Polo ボクたちの名前募集

  • 小説抄 其の23「尾辻克彦『肌ざわり』」

    2010-06-15

    昭和54年に「肌ざわり」が中央公論新人賞を受賞した際、選考委員の河野多恵子氏は「この〈肌ざわり〉のような作品は下読みの段階で落とされかねないものだけど」と挨拶したそうだ。では、下読みの段階で落とされかねない作品とは? 以下、冒頭近くの一節。
    「あ、これいま書いているの?」/「うん。床屋の話」/「話って、これ小説?」/「うん、小説にしようかと思っているんだけど、まだいまは随筆」


    この作品では「床屋に行く話」と「その話を書いている作者の日常」が同じ次元にある。通常、作者は作品の外側にいて作中には出てこないが、「肌ざわり」ではそれが地続きとなっているのである。言わば、映画のシーンの外にいるはずのスタッフが映されていて、本編とメイキング映像が交互に出てくるような作りになっているのだ。確かに、「なんだ、これ?」である。


    ただ、話は抜群におもしろい。そして深い。尾辻氏の別の作品に「路地裏の紙幣」という作品があり、これは「千円札を落としたので拾った人は届けてほしい」という貼り紙を見て、主人公の父子が届ける話なのだが、しかし、落とし主は「醤油のシミの位置が違う」と言って受け取らない。「うそでしょ?」である。「お金って交換可能なもので、この千円札はいいけど、あの千円札はだめってある? マルクスもびっくりだよ」である。尾辻氏の作品にはかくの如く読後に深く哲学させられるものが多い。余韻というより、何十年も糸を引く深さなのだ。


    ちなみに、尾辻克彦氏は精巧な偽千円札を描いて起訴されたこともあるイラストレーター、赤瀬川原平である。氏に小説を書かせたのは中央公論社の文芸誌『海』にいた村松友視だそうだが、ということは、下読みの段階からマークしていたのかもしれない。画家が小説を書くということについては池田満寿夫という先例もあるし、期待大だったんだな。でも、だとしても、期待を裏切らないこれだけの作品を物したのはすごい。天ってときどき二物を与えるよなあ。(黒)

  • 2010年度 武満徹作曲賞 本選演奏会

    2010-06-14

    公募ガイド7月号が発売になりました
    発売日には、本屋をめぐり、どこに公募ガイドが置いてあるかなぁ~と探すのが大好きな(石)です。

    それ以上に好きなのは取材に行くこと
    という相変わらず弾丸娘の(石)ですが、以前もお伝えしておりました、武満徹作曲賞の本選演奏会に行ってきました♪

    次代を担う若い世代に、新しい音楽作品の創造を呼びかけるために実施されている同賞。
    今年は30カ国から、86作品の応募があり、その中から4名のファイナリストが選出されました。

    この賞の応募資格は、35歳以下なのですが、今年のファイナリストは偶然全員が1980年代前半生まれ、と私と同年代

    ブラジルからはホベルト・トスカーノさん、日本からは2名、難波研さんと山中千佳子さん、スロバキア=ハンガリーからは、アンドレイ・スレザークさんが選出され、その4名の作品が、東京フィルハーモニー交響楽団、大井剛史氏の指揮によって、実際に演奏されました

    会場には、ファイナリストのスコアが展示されていたのですが、オーケストラのスコアって意外とすっきりしてました。
    しかしその中には、それぞれの音の響き、ハーモニー、強弱など、伝えたい世界がビッチリ詰まっているんでしょうね

    実際の演奏も素晴らしく、同じぐらいの年数を生きているのに、なぜこんなに複雑で美しい音楽を創造できるんだろう と、この世の不思議を見た気がしました。

    さて、同賞の審査員はたった1名、「トリスタン・ミュライユ氏」のみ。
    2階席の一番前で、ファイナリストの音楽に聞き入っていた同氏。
    それぞれの演奏後、30分という短い時間を置いただけで、順位が発表になりました♪

    たった一人の審査員なので、審査は主観的にならざる得ないことを断ったあと、同氏によって選ばれた作品は…

    第1位 ホベルト・トスカーノさん
    第2位   アンドレイ・スレザークさん/難波研さん
    第3位   山中千佳子さん


    第1位のホベルト・トスカーノさんの音楽は、ティンパニーの強い音から始まり、爆発的な音の響き、その中でバイオリンなどは弦の細かい動きを要求される演奏方法を用いていて、最後は静かに、静かに終わる音楽でした。
    先日聞いた、ミュライユ氏の音楽にも感じられた独創性が強く現れた作品でした。

    ホベルト・トスカーノさんからは、受賞について、残念ながらすでに亡くなったお父様にこの曲を、そして本選で演奏された音楽を捧げる旨と、演奏をした方々、指揮者、ミュライユ氏への感謝。
    そして仲良くなったファイナリスト達にも感謝の気持を伝えていました

    演奏の合間に、ファイナリスト達が仲良く話しているな~と思っていたのですが、こうやって同じ音楽家同士交流できる、というのも素晴らしい機会なんでしょうね!

    作品の詳しい選評や、ファイナリストのコメントなどは、公式ウェブサイトで見ることができます


    さて、2011年度の武満徹作曲賞ですが、現在作品を募集中。
    公募ガイド7月号でも紹介していますので、自分の音楽の世界をぶつけたいかた、挑戦してみてはいかがでしょうか(石)

  • 【アート】「赤ちゃんステーション」シンボルマーク募集 ほか

    「赤ちゃんステーション」シンボルマーク募集
    締切:6月18日
    三鷹ネットワーク大学開設5周年記念 シンボルデザイン募集
    締切:6月22日
    「ソーシャルワーカーデー(Social Workers Day)シンボルマークおよびロゴ募集
    締切:6月25日
    宇部市のイメージキャラクター・ロゴマーク募集
    締切:7月15日
    神奈川県美術展
    締切:7月25日
    資格:神奈川県在住、在勤、在学者または出身者
    THE OPEN MIND OF LAFCADIO HEARN
    締切:7月30日
    資格:美術展の趣旨に共感し作品制作に意欲のある国内外の作家で、芸術作品・製品デザイン・グラフィックデザイン等を制作するアーティスト・クリエーター