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社員ブログ

  • 独りごち 其の13「差し替え」

    2010-07-15

    作品を提出したあと、重大なミスを見つけることはないではないと思います。公募でも同じですが、このようなとき、「新たに送りなおしたから交換してください」とは言えませんから、しっかり推敲を重ねておいてください。それでも提出後、ミスを見つけたら……諦めてください。(黒)

  • 小説抄 其の25「柄谷行人『マルクスその可能性の中心』」

    2010-07-13

    小学校の頃、ある日、赤ちゃんはどこから出てくるのだろうと思った。最初に考えたのはお腹を切ってということだったが、母親の腹に手術の跡はなく、それで思いあまって聞いてみた。たぶん、母親もどう説明していいか窮したのだろう、困った顔で「お尻」と言った。今なら、「それじゃあ、俺はうんこか」と突っ込みたくなるところだが、当時は答えを得て、「そうか、お尻か。へえ」ということですっきりし、すっきりしたらあとはどうでもよくなってしまった。


    そこに謎があれば、突き止めずにはいられないのは、女の子より男の子だろう。スカートの中が気になればまくってみたくなり、パンツの中が気になれば脱がしてみたくなる。洞窟があれば探検してみたくなり、山があれば登ってみたくなる。そうして思春期を迎える頃になると、たいていの男の子は程度の差はあっても「人はどこから来て、どこに行くのか」という謎に直面するのではないか。この「どこから」が気になった子は歴史や考古学に興味を持ち、「どこに」に関心が向いた子はもっと現実的な分野を志向するようになるのではないか。


    ご他聞に漏れず私も「人は……」と考え、ある時期はそのことばかり考えていたが、明確な答えが得られず悶々としていた。そんな折、『マルクスその可能性の中心』の中にこんな一節を見つけた。《資本制社会はどこからきてどこへ行くのかという問いに、われわれは答えることはできない。なぜなら、その問い方そのものがまちがっているからだ。》これを読んだとき、「人はどこから来て、どこに行くのかという問いに答えることはできない。設問自体が間違っているからだ」と読んでしまい、そうか、解なしが答えなのか(じゃあ、考えても仕方ない)とすっきりし、すっきりしたらあとはどうでもよくなってしまった。浅いというか、甘いというか。


    それにしても柄谷行人の文章には痺れる。ある年代の方々には吉本隆明は神だったようだが、同様に、ポスト構造主義の時代に学生だった人にとって、柄谷行人は紛れもなくスターだったな。(黒)

  • 公募で100万円「稼ぐ」!? 公募ガイド8月号 本日発売です

    関東地方の梅雨明けは間近でしょうか。
    「ゲリラ豪雨」というネーミング、事象に対して緊張感がなくフザけているような気がしますが、
    どうか通勤時間に遭遇しないように…と願う日々です。
    さて、公募ガイド8月号、本日発売です!
    8月号表紙
    ■特集 「公募で100万円稼ぐ方法」
    実際に公募で賞金を稼ぎ出している“達人”9名が登場、
    入賞のための必勝法を語っていただきました。
    ■連載
    〈My Story〉
    三浦太郎さん
    〈CREATORS〉
    三沢厚彦さん
    ■好評連載中
    あべたみおのみんなのマーク展
    tupera tuperaのカードデザインコンテスト
    タイアップコンテスト(AGF×公募ガイド/カリフォルニアくるみ協会×公募ガイド)
    公募情報の数もピークを迎えています。
    今月号は、高額賞金・豪華賞品のネーミング公募も複数掲載。
    涼しい部屋でさわやかに、汗だくになりながら必死に、
    どちらの創作スタイルもステキです!
    ぜひ本誌を手に取り、「夏公募」をご堪能ください。
    (市)

  • 【芸能】カバヤ食品 『さくさくぱんだ』イメージガールオーディション

    カバヤ食品 『さくさくぱんだ』イメージガールオーディション
    締切:7月27日
    内容:『さくさくぱんだ アバターごっこキャンペーン』のイメージガールを募集。
    資格:14歳~20歳の女性

  • 【アート】日本バス協会「バスのデザインコンテスト」

    日本バス協会「バスのデザインコンテスト」
    締切:8月13日
    資格:小学生以下

  • 独りごち 其の12「原稿の控え」

    2010-07-08

    万が一のときのために、原稿の控えを残しておくというのは賢明だと思います。ただ、その際、原本のほうを提出していただければとよく思います。特に手書きの場合、コピーが鮮明でなくて読みにくい場合があります。公募に応募するときも同じだと思いますが、控えのほうを残し、原本を提出するのがマナーではないかなと。(黒)

  • TK-プレス 其の25「夢と分別」

    2010-07-06

    ドラマや映画にもなった漫画「ルーキーズ」では、「夢にときめけ、明日にきらめけ」というセリフがよく出てきて、単純に「夢っていいなあ」などと思ってしまったが、ただ、相手が言葉を字義どおり受け止める一途な子であればあるほど、「夢は夢見たときから実現に向かっている。決して諦めるな」と言うのは、ちょっと怖いことだなあと思って一瞬トーンが下がってしまう。


    たとえば、どこかの誰かが「作家を目指す」と言えば、「ぜひともがんばってください。応援します」と言うが、しかし、かといって、「ならば手始めに離婚をし、酒と女とドラッグに溺れるなど常人とは違った生活をしよう。自殺未遂もしてみよう」など言い出されても困る。すべてに優先される夢などないと思うし、そもそも、そんな生活をしてもなんの意味もない。環境や体験は必要条件ではあるかもしれないが、十分条件ではないからだ。


    実は、これに似た、思いつめたらどこまでという知人がいた。名をNと言い、太宰治を崇拝していたが、太宰でなくとも、普通の暮らしをしていたら作家にはなれないと、いい年になってからも仕事にも就かず、結婚もせず、一人黙々と小説を書いていた。しかし、一向に芽が出ず、三十を越えた頃に一時シナリオに鞍替えしたという噂を聞いたが、そのあと、別の友人が連絡したところ、既に故人だった。自殺だったそうだ。


    Nがなぜ死んだかは今もはっきりしないが、死ぬくらいならそんな夢はさっさと捨てちまえばよかったんだよと思った。夢はほかにいくらでもあっただろうとも。あるいは、夢は夢としてあくまでも趣味として楽しみ、しかし、志は捨てず、古希をすぎたあたりでひょっこり芽が出るのをひそかに期待するという選択肢はなかったのかなとも思う。夢は人生を乗せて走る車のようなものだと思うが、危険な面もある。乗りこなすには技量が必要なのかもしれない。もっとも、Nは草葉の陰で「だからおまえは甘いんだ」と反論するかもしれないが。(黒)

  • 【アート】島根県立大学マスコットキャラクターデザイン募集

  • 【ネーミング・標語】2010/11 Vリーグのキャッチコピー募集

  • 【文芸・論文】第1回ポップん笑句コンクール作品募集

    第1回ポップん笑句コンクール作品募集
    「ポップん笑句」とは、おかしさを表現する17文字の川柳(笑句/オチ)をムービーで表現したもの。
    締切:10月31日