

社員ブログ
【文芸】産経新聞社 創作漢字コンテスト
2011-03-31公募・懸賞情報産経新聞社 創作漢字コンテスト
締切:4月11日【芸能】本宮ひろ志「俺の空 刑事編」テレビドラマ化! 主人公・安田一平を演じる俳優を募集
2011-03-31公募・懸賞情報本宮ひろ志「俺の空 刑事編」テレビドラマ化! 主人公・安田一平を演じる俳優を募集
締切:5月31日
応募資格:2011年5月31日時点で18才以上30才未満の男性独りごち 其の50「避難先で公募」
2011-03-313月28日、作品添削講座に課題が届いたが、郵便局からの説明書きには、この郵便物は配送の途中、電車が東北地方で立ち往生し……といったことが書かれてあった。差出人の住所は北海道、消印は10日だった。そのあと、原発の関係で避難している方から連絡があり、作品添削講座の課題の転送先を告げられるとともに、公募ガイドの年間購読の更新を依頼された。聞けば12日に避難命令が出て荷物ひとつで飛びだしたという。「テキストも自宅に置いたままなのですが……」「では、テキストも再送します。文房具はお持ちですか……」などと話しながら、この混乱の中でも創作する意欲を失わない方に逆に勇気づけられる。まだまだ混乱が続きますが、皆さん、頑張ってください。公募ガイド&作品添削講座も頑張ります。(黒)
※第50回をもって「独りごち」はいったん休止します。少しの中断のあと、産休明けのスタッフがおもしろいコラムを書いてくれる予定です。お楽しみに!
∞TK-プレス 其の44「官能小説考」
2011-03-29公募ガイド5月号(4/9発売)の特集は「恋愛小説」なのだが、ほとんどの小説には恋愛の要素があって「恋愛小説をどう書くか」というのは特集にならないと気づき、若干苦し紛れという面もあるのだが、「官能をどう扱うか」という項目を設けることにした。それで、ふだんはまず読まない官能小説を何冊か買い、「この作家とあの作家ではだいぶ書き方が違う」などと思いながら最終電車に乗った。仕事とは言え、こんな深夜にエロ小説なんて。ちょっとアホらしくなる。
思うに陰唇を見て興奮する男はいても、陰唇という言葉自体に欲情する人はいまい。言葉は記号であり、もっと言うと、本であれば紙の上に吹きつけられたインクの模様に過ぎないから、それだけではエロい気分にはなりようがない。そこに官能小説の不可能性がある。しかし、それが逆に官能小説の可能性でもある。言葉は時に意味やイメージをふんだんに醸すから、書かれていること以上の情景を想像して、図らずも「やべえ、勃起してきた」なんてことになる。
勝目梓は「ポルノ作家」の中で「官能小説のネタは、つまるところは一つである。誰もがよく知っていて、身に覚えのあることを題材にするしかない」と書いているが、なるほどそのとおりで、行為そのものが大きく変わることはない。おじさんと少女だろうと、バリまで男を買いに行くOLだろうと、フーゾク嬢でも同性愛でもSMでも自慰でも、見たことも聞いたこともないという話はない。設定は奇抜であっても、そこで行われる行為は同じ。身体の形状にも大差はない。
最初こそ興奮するが、そのうち慣れて飽きてくる。特に男性作家の場合、性行為と女体の描写が多く、またセックスと暴力がワンセットだったりしてどうにもおやじくさい。ところが、女性作家の場合、「挿入」したかと思ったら次の行で「果てた」とあり、そこに力点はなかったりする。セックスそのものを書かないからエロくなる。ある種のチラリズム……などと考えていたら最寄り駅を通過していた。引き返そうにも電車はない。なんだかなあ。いろいろな意味で萎えたよ。(黒)
∞【懸賞】ご当地グルメなどが当たる! コミュニケーションメディア「Actiz(アクティズ)」会員登録キャンペーン
2011-03-24公募・懸賞情報コミュニケーションメディア「Actiz」会員登録キャンペーン
締切:4月30日独りごち 其の49「公募が流行る時代」
2011-03-24ポール・マッカートニーは、反戦や平和の歌を歌っている人たちに、「いつまでもバカな恋の歌を歌って」と批判され、「Silly love songs」を作った。ズバリ、「バカな恋の歌」だが、その意図は「バカな恋の歌が流行る時代こそ平和な時代」。ポールのほうが一枚上手だったな。今月は地震や原発の問題でまさに大揺れだが、落ち着いて創作できる時代こそ平和な時代なのかもしれない。(黒)
∞【締切延長】大阪大学創立80周年記念事業「あしたへの夢~小中高生の未来予想のコンテスト~」
2011-03-23公募・懸賞情報大阪大学創立80周年記念事業「あしたへの夢~小中高生の未来予想のコンテスト~」
締切:3月31日→5月31日まで延長
※東北地方地震の影響を考慮しコンテストの全日程を延期【アート】現代アートの学校MAD(Making Art Different)開講
2011-03-22旧スタッフブログアーツイニシアティヴトウキョウ(AIT)では、
2011年4月から2012年3月までの1年を通して、
現代アートに関する全9つのカテゴリ、111コマのレクチャーを開講。
現代アートについて学んでみたい方、いずれアート界に
関わりたい方向けの説明会も開催中。
レクチャーの内容や日時の詳細はホームページをご覧ください。小説抄 其の43「西丸震哉『山だ原始人だ幽霊だ』」
2011-03-22結婚式の前の晩(もう四半世紀も前だ)、予報を見ると降水確率80%、明日は台風が関東に上陸するとのことだった。こんな日に台風直撃だなんて、ついてないなあ、和服の人にも申し訳ない、と思ったとき、ふと思い出した。西丸先生は、食生態学の調査で山に入った際、雷雨に遭いそうになったが、雨雲に向かって「待ってくれ~」と言うと雨雲が止まったという。少し先は雨なのに一行の上には降らない。一行が歩くと、雨雲もついてくる。そして調査隊が宿舎に入った途端、大豪雨となったそうだ。
先生は不思議な力を持っているらしく、片手が麻痺して医者に見離された人を触っただけで治したりするのだが、そのくせ科学で証明されないことは信じず、幽霊らしき浴衣の少女が現れたときはバットで殴りつけたそうだ。バットは空を切る。背後のブロック塀を叩く。すると先生はこう結論づける。幽霊は物体ではないと。実証するためとはいえ、そんなことする? ちなみに先生の前世は玄宗皇帝を暗殺した安禄山だそうで、道を間違えていたら怖い人になっていたかも!
怖いと言えば、先生は呪い(藁人形)の実験をしたことがあるそうだ。結果、実験台にされた男は原因不明の痛みを訴え、「きっと僕は死ぬんです」と。こりゃいかん。すぐに呪いを解くと、翌日、彼はけろっとした顔で出勤した。その話を居酒屋で話すと、隣の席の人が言った。「やらなくてよかったですね。僕は実際にライバルを呪い殺しました。でも、殺される人には犯人が分かるらしく、報復される。殺されはしませんでしたが、ライバルの死後、僕の出す企画はなぜか一切通らなくなりました。僕は社会的に抹殺されたのです」
さて、結婚式の前の晩、先生を真似て、どこにあるか分からない雨雲に向かい、それが雲散霧消して晴れ渡るイメージを浮かべ、「晴れろ、晴れろ」と無心に念じた。でも祈るという行為はとてつもないエネルギーを要すものらしく、10分もしないうちに疲れ果て、あほらしくなって眠ってしまった。ところが、翌日、目を覚ましたら外が明るい。天気予報は「昨夜、台風は突然北陸方面に進路を変えました」と。わおっ、雨やみの術って本当にあるんだ……いや、ただの偶然かな。(黒)
※偶然と言えば、西丸震哉先生の名前は関東大震災の最中に生まれたのが由来だそうで、今回の大地震が起きたのは奇しくも本稿の草稿を書いていたときでした。災害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。また、一日でも早い復興をお祈り致します。
∞独りごち 其の48「とりあえず無事」
2011-03-173月11日の地震では公募ガイド社も大揺れで、帰宅難民になって自宅に着いたのは翌朝だったけど、とりあえず作品添削講座は機能しています。受講者の方々の中には東北方面の方も多数おり、講評は届くのか、届いても読める状態にあるのか心配ですが、大事に至っていないことをただただ祈るばかりです。(黒)
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