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employee blog社員ブログ

  • 吉祥寺にて

    2018-08-28
    ゆとり日記

    こんばんは、先程10月号の校了が終わってほっと一息、
    今日は早く帰って本屋にでも行こうかなと考えています、ババです。

    この前友達と吉祥寺のハモニカ横丁というところでご飯を食べていました。
    ハモニカ横丁は居酒屋がたくさん集まっている飲み屋街で、
    17時くらいからお酒を飲んでいて気持ちよくなっていました。
    夜帰る時間になって街を歩いていると
    外に本のワゴンが出ているではありませんか!!

    先に気付いたのは友達で、あそこに均一本がでている!というので
    いってみると、そのワゴンにはなんと3冊200円の文字が!

    ワゴンの中をみると、サブカル系の本から純文学までさまざまです。
    そのワゴンのなかには公募ガイド編集長イチオシの町田康氏の『きれぎれ』という本が。
    恥ずかしながら今まで読んだことがなかったので、これを機に買ってみました。
    3冊200円なのであと2冊買えるな、でも3冊200円ならあと何冊か買ってもいいな、
    でもとなりには1冊300円の均一本コーナーもあるな、あ!ここには江戸川乱歩の函本があるから
    これも買おうかな、お!こっちには泉鏡花の本もある!
    しかもこれも300円!買いだな!
    などなどいろんなことを考え、お酒の勢いも相まって
    結局10冊ちょっと購入しました。

    今回購入した江戸川乱歩の本も複数編まとめられているもので、
    それらが収録されている本をすでに持っているのですが、
    出版社や書籍ごとに収録されている一緒に収録されている話が異なるので
    同じ話を別の本で読むと読後感が異なることがままあるのです。
    これが短編のよさでもあり、同じ話が収録されている別の本をついつい購入してしまう理由でもあります。

    もう本棚に入りきらなくなっていて、サイドテーブルにどんどん積まれていっているので
    早く引っ越して大きい本棚を購入せねば!!

    ちなみに後で調べたところその本屋さんは「バサラブックス」という本屋さんだったみたいです。
    興味がある人はぜひ行ってみてください。

  • 趣味が欲しい

    2018-08-14
    ゆとり日記

    こんばんは、
    常にカーテンあけっぱなので最近すごく早く目が覚めます、ババです。
    結局もう一度寝ることに寝るのですが…

    さて、この前長野に行って以来、土日に一歩も外に出ていません。
    行こうとおもっていた浅草のブックイベントに、諸事情で行けなかったので
    ここ3週間の土日はずっと引きこもっています。

    いつも泊まりに来る友達も結婚⇒新婚旅行という流れで東京に来ることもなく
    とても落ち着いた週末を過ごしています。

    やることといえば、
    たまった洗濯物を洗って干すことと
    部屋・お風呂・トイレの掃除くらいなもの。
    最近意外と早起きなので、午前中にはすべて終わってしまいます。

    で、なにをしようかなと考えたときに思い浮かぶのが
    ①本を読む
    ②本屋に行く
    ③寝る
    ④アマゾンプライムを観る←NEW!
    の4つ。

    法人ソリューション部Sさんが多趣味すぎて羨ましい限りです。

    東京に来てからというもの、
    東京の物価と東京の家賃に圧迫されて質素な生活を送っているため
    あまりお金を使うこともできない。

    時間があってお金がない状況、大学生生活のデジャヴです。
    あの頃何をしていたかというと、みんなで車で遠くに行ったりしていたものですが
    今となってはそれもできない。
    マンションなので楽器も弾けない。
    お酒も飲まない、タバコも吸わない、賭け事もしない。
    法人ソリューション部Mさんから「何の為に生きているの?」と聞かれる
    理由の一端が垣間見えます。

    一度始めると割と長く続くのですが
    「これだ! 楽しい!」と思えて、諸々の労力を惜しまずに熱中できる新しい趣味がなかなか見つからない。
    なにか面白いことを発見したい!!

  • ABC2018に行ってきました!

    2018-08-01
    ゆとり日記

    こんばんは、
    最近小説を買わなくなった割に
    なぜか本が増え続けています、ババです。

    さて、掲題の通り!
    ALPS BOOK CAMP2018に行ってきました。

    朝7時にレンタカー屋に行き、阿佐ヶ谷で友達を拾っていったのですが、
    なんと現地に到着したのは14時!!
    7時間もドライブしていました。
    首都高を恐れるあまり、新小岩から調布ICまで下道で行ったのがまずかった…
    都内の移動で2時間くらいかかりました。
    その後圏央道で山梨方面に向かい、そのまま長野へ。
    安曇野ICで降りたのですが、山の中なのでここからさらに1時間……
    着いたときにはもうくたくたでした。

    しかし!せっかく遠路はるばる長野まで本を買いに来たのだから楽しまねば!と
    会場に足を踏み入れました。

    受付をすると入場券兼用の缶バッジがもらえます。
    kisakiko

    会場は木崎湖畔のキャンプ場。
    写真には写っていませんが子供連れの家族が多く、
    泳いでいる人もたくさんでした。水がきれいで涼しい。

    出展者ごとにテントが張られ、本が売られています。
    本だけでなく、マグカップや小道具なんかも。
    写真はないですが、カレー屋、うどん屋、ケバブ屋、タンドリーチキン屋、コーヒー屋など
    食べ物屋さんもかなりたくさんありました。

    kamisibai
    子ども向けの紙芝居も!
    上演中は水あめを売ってたり、シールを配ったり……

    会場は2つに分かれているのですが、各会場それほど広くはありません。
    出展者は長野を中心に全国から集まっており
    静岡、四国、遠くは台湾からの出店も。

    bukkutoraku bukkubasu
    こちらは移動式本屋さん。
    ほかにもいくつか移動式書店の出店がありました。
    中が狭いのでなかなか入れない……

    一通り見終わり、買いたい本の目途を付けると一旦次の会場へ。少し離れているのでシャトルバスが出ています。
    nuno
    2つ目の会場は本が少なめで、カフェとイベントブースが主体。
    ennsou
    演奏と、木の枠組みをかかえて踊っている(?)アーティスト。
    右のところからボートにも乗れます!

    2つ目の会場にはあまり買いたい本がなかったので
    1つ目の会場に戻ります。
    この後購入する本を悩んだり、紙芝居をみたりして
    帰ろうと思った時には19時!
    帰りは車がスムーズに流れたのと、ちょっと急ぎ目で帰ったのとで
    23時前には東京につきました。首都高つかったら都内の移動は30分弱で済みました。

    このイベント、2日間開催されており、出展者も微妙に変わっています。
    来年は泊りがけで行きたい!

    ちなみに購入した本は今後単体でご紹介する予定です! 乞うご期待!

  • 夏のブックイベント

    2018-07-04
    ゆとり日記

    こんばんは、夏の暑さに疲弊しています、ババです。
    本といえば、季節としては秋がもてはやされることが多いのですが、
    実は夏のほうが市場的には盛り上がっていたりするのです。
    新潮社をはじめとした各出版社が夏のセレクト本を販売するし、
    2年前までは日本最大級の書籍見本市である
    東京国際ブックフェアも開催されていました。

    で、今回ご紹介したいのは長野で開催される、夏真っ盛りの本イベント、

    『ALPS BOOK CAMP 2018』


    開催が今年で5回目となるこのイベントは、
    簡単に言ってしまえば長野の山の中で本を楽しみましょうという一風変わったもの。
    昨年行きたいと思っていたのですが、距離的に遠くて断念しました。

    今年はどうしようかなあと思って、ダメ元で友達に声を掛けたところ
    ぜひ行こうということになり、行くことが決定しました。

    山の中なので電車だと行きづらい&本を大量購入することが予想されるので
    レンタカーを借りていくことにしました。
    車で行くのが一番最速かつ安価なのですが、
    それでも片道4時間弱……うーん、遠い……

    日程は今月の21・22日に開催されるので21日の日帰りで行ってきます。
    各日で出店するお店が異なるのでホントは泊りで行ければ最高だったのですが、
    金銭的な都合から今回は断念。
    インドア派のぼくを家から引っ張り出すくらい魅力的なこのイベント、
    今からワクワクが止まりません。
    この詳細はまたいつかご紹介したいと思います。

    また、今月28日にも浅草で別のブックフェアがあります。

    『BOOK MARKET 2018』


    出店社を見ると、この手のイベントでよく目にする企業が多いので、
    そんなに目新しいものはないかなと思いつつ、見てこようかなと思っています。
    これで東京国際ブックフェアもあれば言うことなしだったのですが、
    残念ながら昨年に引き続き今年も開催が見送られたようです……

    夏は日本各地でこういったイベントが多数開催されているので
    皆さんも地元のイベントをぜひ調べてみてください!

  • 全集『戦争×文学』

    2018-06-20
    ゆとり日記

    こんばんは、
    先週科博の人体展に行ってその神秘を垣間見てきました、ババです。

    さてさて、今回泉鏡花『化鳥』の話をしようと思ったのですが、
    またまた写真を撮り忘れました。
    いやー、家に帰ると寝るだけなのでなかなか
    思い出せないもんですね。
    次回、今までのも含めてまとめて撮ってきます。

    ということで今回はここ何年か欲しいと思っているけど
    高くて手が出ない全集『戦争×文学』をご紹介します。
    https://www.shueisha.co.jp/war-lite/top.html

    そもそも全集ってやたら凝った作りのものがかなり多いのです。
    基本的には作者でまとめられているものが多いのですが、このように
    テーマで絞っているものも少なからずあります。
    この形式をはたして「全集」といってよいかどうかの議論はさておき
    各出版社を代表するものと言っても過言ではありません。
    いわば出版社の顔。
    そのため装丁から中身の注釈、あとがき、解説に至るまで
    多くの時間を要して作られています。

    で、この全集『戦争×文学』も例に違わず凝っている。

    まず、全集って函本が多いのですが、利便性を考慮してか、
    函本でないのです。
    最近の本ではないこともないですが、一昔前の全集は
    みんな箱に入っているといっても過言ではないほど
    ほぼ函本です。
    箱の役割はその本を保護するということ。
    全集は全巻揃えると決して安くはない金額だし、そもそも重いので
    自宅での長期保管が基本です。そのため、どうしても函本が
    デフォになっているのですが、わざわざ箱から出したりしまったりするのって
    意外と面倒くさいのです。
    保存よりも機能性を重視した珍しい全集なのです。
    昔の全集とは一線を画す、ある意味で現代チックな全集なのかもしれません。

    次に凝っているとおもうのは、各巻に記載されている漢字。
    各巻には漢字一字でテーマ性を持たせ、その漢字は有名な書家(らしい)華雪さんが書かれているとのこと。
    書のよさとかは全然わかりませんが、
    表紙にでかでかと配されているのでかなり目を引き、興味をそそられます。

    そして、選考委員の人選が秀逸。
    浅田次郎、北上次郎など有名な小説家や評論家はいわずもがな、
    川村湊さんがおられるではないか!
    文芸評論をされていて、法政大学の教授を務められているのですが
    僕の印象としては民俗学にも明るいのだろうなあという方です。
    戦争というと、社会学や近現代史学的側面から見られがちなのですが、
    あえて政治的でない、大衆に寄り添った戦争を考えることができる川村さんに
    選考委員の一人になっていただいているのは秀逸としか言いようがない。
    一般にも目を向けてこその戦争なのですね。

    最後に、日本人は戦争というと第二次世界大戦を思い浮かべがちですが、
    1894年の日清から始まり、最近の世界で起きた戦争に関する小説も
    収録しているとのことです。
    ここからも多くの側面からこのテーマをとらえようという気概が伝わってきますね。

    収録作品を見たところ、やはりほぼほぼ知らない(聞いたこともない)作品なので是非読んでみたい!
    全20巻+1巻で、お値段75,600円。
    全集の1冊の単価としては良心的だとは思いますが、、なかなか手が出せません…

    興味が湧いた方、読んでみて感想をお聞かせください!

  • 銀河鉄道の夜:リトルモアブックス

    2018-06-06
    ゆとり日記

    こんばんは、最近メガネの度数があっていないのか
    本を読んだらすぐに目が疲れてしまいます、ババです。

    最近は読書量がめっきり減ってしまいましたが、
    本を手に取り始めたのが中学生くらいからだったので
    小説みたいな本はわりと読んできました。
    しかし、小さいころは全く本を読んでいなかったため
    絵本というものにあまり関わりがありませんでした。

    社会人になって絵本の勉強をするためにいろいろと読んで、
    大人の絵本なるものの存在を知って以来、
    絵本も少し買うようになりました。
    僕の蔵書の中でも数少ない絵本ですが
    今回紹介するのは
    リトルモアブックス刊
    宮沢賢治『銀河鉄道の夜』の絵本。

    宮沢賢治は泉鏡花、江戸川乱歩を差し置いて
    僕の好きな作家ナンバー1なのです。

    宮沢賢治が好きになったきっかけはいくつかあるのですが
    そのきっかけの一つがこの『銀河鉄道の夜』。
    最初は中学の授業で銀河越道の夜の映画をみて感動した思い出があります。
    心揺さぶられた数少ない作品のひとつでもあり、
    家には出版社や装丁が違う銀河鉄道の夜が5冊くらいあるくらい好き。
    その中の唯一の絵本がこれなのです。

    これはこの前の築地ブックフェアに行ったときにリトルモアさんが
    ブースを出していてそこで購入したものです。

    作品自体が長文なので絵本形式のモノってあんまりないのです。
    これは前半部分が絵本になっていて感涙必至の
    カンパネルラがいなくなるシーンの絵は残念ながらありませんでした。

    美術やイラストには明るくないので
    絵を描いている人のことはよく知りませんが、
    清川あさみさんという方が
    中の絵を描いています。

    まあでもこの作品が絵本になっている時点で即買いですよね!!

    『グスコーブドリの伝記』もあったのですが
    他にもいろいろ買っていたので予算の都合上諦めました…
    限定版とかではないのでいつでも買えるしね。

    商品詳細はこちらになるので一度見てみてください。
    http://www.littlemore.co.jp/store/products/detail.php?product_id=754
    今回も写真を撮り忘れてきたので次回は忘れないようにします……
    次回は泉鏡花の絵本!

  • 津軽三味線のイメージ

    2018-05-24
    ゆとり日記

    この前友達が泊まりに来た時、
    寝てる途中にいきなり起きて、何か叫んでまた寝てたよと言われました、ババです。

    今回はどうしても主張したいことがあったので、
    本のお話は次週に回したいと思います。

    それは津軽三味線のイメージについて。
    前述した友達、それはもうよく泊まりに来て宿代わりにされているのですが
    そいつが泊まりに来たときは仕事の話から趣味の話まで、
    だらだらとだべっています。

    彼は音楽にかなり造詣が深く、
    ピアノ、バイオリン、ギター、ベースなどまあいろんな楽器を弾くことができます。
    なかでもバイオリンにかける情熱は異常ともいえるほどで、
    暇があれば譜面とにらめっこしたり、次の定期演奏会の曲の歴史を調べたり、
    クラシックを年がら年中聴いていたりと、余暇の時間の大半をそれに費やしています。

    で、ある日話のネタになったのが楽器が持つイメージについて。
    バイオリンとかはなんとなく高尚なイメージ、
    エレキギターはなんとなくロックなイメージ、
    フルートはなんとなく上品なイメージ、
    などなどまあ個人によって差異はあると思いますが、何となくの世間一般のイメージはあると思います。

    これは楽器の費用感と、音色、有名な演奏者によるものが大きいのではないかという話になりました。

    さて、本題。
    津軽三味線のイメージってどんなでしょう?
    邦楽器といえば、尺八、篠笛、和太鼓、三味線、箏などがやはりメジャーですが
    そのイメージを検索してみると
    年寄りくさいだの、落ち着いているだの、迫力がないだのそんなんばっか!
    わかってないなあ~~、わかってない! あの邦楽のすばらしさよ!
    まま百歩譲ってね、尺八はまだそんなイメージが強いかもですね。
    基本みんなが見てるのはおっきい尺八ですからね。音も低いものが多いしね。
    でも、和太鼓とか三味線は違うでしょう?!

    まあ千歩譲ったとしてね、
    お座敷三味線は確かに落ち着いているというか、迫力のある音を出す楽器ではないのでね、
    そう思うこともあるかもしれませんね。

    でも津軽は違うでしょう?!
    あんなにバシバシ皮を叩いているんですよ!
    界隈ではもはや弦楽器ではなく打楽器だというくらい音が出てるんですよ!!

    津軽三味線なんて生音で聴いたことがない人のほうが多いと思いますが、
    ぜひどっかでやってる独奏の曲弾でも聴いてきてくださいよ。
    新小岩とか、浅草とかの駅前に行くと弾きに来てる人が割といたりします。
    前にもお話した通り、三味線の本質は唄付けですが
    手っ取り早く凄さを知るなら独奏が一番!!
    きっといままでのイメージが払拭されること間違いなし!

    三味線=民謡=年齢層が高いというイメージは確かにあながち間違いでもないですが
    それで迫力がないだの、聞いててつまらないだのと思われるのは悲しい限りです。

    ぜひ一度!プロの演奏を!聴きに行ってください!!

  • 『心』

    2018-05-14
    ゆとり日記

    こんばんは、ババです。
    ずっと引越しを検討しているのですが、なかなかいい物件が見つからなくて困っています。

    さて、今回ご紹介するのはブックデザインの第1人者である祖父江慎氏が装丁を手掛けた
    夏目漱石の『心』。
    誰もが知る名作を、2014年に刊行100周年ということで岩波書店が特装版を販売したのです。

    祖父江氏は漱石本のマニアでもあり、さまざまな漱石本をお持ちとのこと。
    その本がこちらになります。
    https://www.amazon.co.jp/%E6%BC%B1%E7%9F%B3-%E5%BF%83-%E7%A5%96%E7%88%B6%E6%B1%9F%E6%85%8E%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3-%E5%A4%8F%E7%9B%AE/dp/4000269739

    家に実物があるのですが、写真撮ってくるのを忘れていました。
    かつ、WEB上にあまりいい写真がない!!
    意外と売れてないのでしょうか。。。

    まず、函本っていいですよね。本を守ってくれてる感が半端ないです。
    で、中身がですね、漱石の原稿をそのまま反映しているんです。
    様々な解釈がある(らしい)漱石の赤字をそのまま読むことができます。
    正直読みにくさが半端ないですが、当時の原稿をそのまま反映させていると思うと
    ゾクゾクしますね。
    表の装画も漱石自筆の当時のモノをそのまま反映させています。

    中身が気になる方はぜひこのご紹介記事に目を通してください。
    http://blog.andbono.com/entry/2016/01/11/160755
    こんな本見たことないですよね??
    すごくないですか?
    歴史ある出版社だからこそなせるわざだなあとしみじみ。
    というか、自筆の原稿って残ってるんですね…。

    まだ僕が本屋さんで働いてた頃、岩波の新刊案内を読んですぐに取り寄せて
    自分で買った思い出…
    これは限定版ではないので大きな書店に行けば取り扱ってると思うし、
    恐らく客注も可だと思います。

    こんなコンセプトの本、なかなかないです。僕はほかに見たことがありません。
    欲しい人はぜひ!

  • 『草迷宮』

    2018-04-27
    ゆとり日記

    こんばんは、ババです。
    三味線の話は読んでもよう分からんというご意見を社内のM氏から頂いたので
    本日から別の話をしたいと思います。

    実は僕は割と本が好きで、特に古本は読む読まないにかかわらず
    きになったものはとりあえず買う癖があります。(安いの限定ですが)
    隠居したあと古本屋さんを開きたいと思っているほどです。
    そのため、家は積読本で溢れかえっています。

    読まないのに本を買う理由はいくつかあるのですが、
    その大きな要因の1つとなっているものが本の装丁。
    CDでいう「ジャケ買い」というやつですね。

    古本屋にも新刊書店にもよくわかんないけど良い装丁の本がたくさんあります。
    特に最近はオシャレさを意識した書店が増えてきているのですぐ話題になります。
    直近で有名なのはタラブックスのハンドメイド絵本とかです。
    あと、デザインのひきだしとかも毎号かなり凝っていると思います。
    (個人的には詩集は凝ったデザインが多いと思っています。)

    また、毎年恒例の大手出版社が出す「夏の100冊」キャンペーンのなかでは
    新潮文庫がプレミアムカバーと銘打ち、過去の傑作を販売していたり、
    KADOKAWAが人気イラストレーターに日本の名作のカバーを依頼していたりします。
    まあ本の装丁はそれくらい大事だよっていう話です。

    前置きが長くなりましたが
    これからしばらくは三味線に変わり
    僕が欲しいor持っている本の中で
    特に厳選した装丁の書籍を紹介していきたいと思います。

    記念すべき1冊目は『草迷宮』(泉鏡花)。
    幻想文学の第一人者(?)泉鏡花は
    僕の好きな作家の一人なのですが
    エディシオン・トレヴィル社発行の『草迷宮』《特装版》がすごいんです。
    限定500部で元値は4500円。
    第49回造本装丁コンクール日本書籍出版協会理事長賞文芸部門の受賞作です。
    言っても伝わらないと思うのでまずはこちらを見てください。
    もうね、第1印象がステキ以外の何物でもないでしょ?
    でもまあまあ、見た目は普通の箔押し函本ですよ。
    じゃあ中をみてみましょう。
    まあ当然のように上製本。これは普通ですね。
    三方小口塗り!!
    まあまあこれもちょいちょいある話。
    スピン6本!? 6本もいる!?
    しかも全部色が違います。
    お香がついてる?!これはなかなか見ないですね。
    解説が泉鏡花記念館学芸員の方!
    山本タカト氏の挿絵が60枚近く収録!
    この装丁&内容でこのお値段!
    これは買うしかないでしょう!!
    とおもっていたのですが、情報が遅くすでに完売済み…

    それ以来もう3~4年ほど古本屋で探しているのですが
    全く巡り合えない…
    ほしいなあ…
    ちなみに普及版は近々買おうと思っています。

    ということで今回は僕が一番、長年欲している本の装丁についてでした。

  • 木の話

    2018-04-16
    ゆとり日記

    こんばんは、ババです。
    三味線のことをいろいろ話してきましたが、
    いちばん大事な材質の話をしていませんでした。
    もちろん三味線の部品によって異なるのですが、
    ほぼほぼ木でできているのはご覧のとおりです。
    皮と金細、いくつかの金具、僕の三味線の場合は糸巻き(弦を巻いているとこ、ここが木製のものもあります)、
    糸、根緒(一番下についている糸を固定している部分)、胴かけ等以外は全部木です。

    三味線は大きく棹の部分と胴の部分に分かれます。
    胴の部分はどの三味線も基本的には花梨(かりん)という木でできています。
    一方棹に使用される木の種類は三味線によってさまざまです。
    よく使われるのは
    紅木、紫檀、花梨の3種類。
    紅木が一番値段が張り、花梨がいちばん安価です。
    おそらくネットで5万円くらいでたたき売りされている三味線は
    花梨かもっと安い名もなき木が使われています。しかも合成皮。

    さて、では木の違いは何の違いかというと、
    簡単に言ってしまえば硬さ(密度)の違いです。
    一般に硬い木ほど歪みにくいので、三味線に適しているらしいです。
    紅木は水に入れても沈むほど密度が高く三味線に最も適しています。
    ちなみに紅木はワシントン条約により、現在では入手困難になっているそうです。
    (べっこうや象牙もこの条約により入手困難になったそうです)
    紅木のかわりにスネークウッドというものを使っているものもあるみたいですが
    家元曰く、やはり紅木が一番とのことです。

    紅木には「トチ」という木目とは違う模様?が入っています。
    この「トチ」が美しいと値段が一気に跳ね上がります。

    津軽三味線を購入する場合はぜひ参考にしてください!!