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employee blog社員ブログ

  • 光に寄せられる

    2021-06-02
    考えごと

    こんばんは、いづみです。

    健康診断に行きました。心電図が心筋梗塞ですねって言われてびっくりでした。
    (全く異常はなく、そういう波形が出る人がたまにいるらしいです)

    今日は、5月に読んだ歌集3冊から3首ずつ歌をひくことにします。
    『千夜曳獏』(せんやえいばく)千種創一
    『水中で口笛』工藤玲音
    『シンジケート』穂村弘
    以上3冊です。シンジケートは以前に読んだことありますが、新装版が素敵だったので新しい気持ちで読めました。
    IMG_7146

    1冊目『千夜曳獏』
    中東に住んでおられた千種さんの歌には中東の風景がよく出てきます。私にとっては写真で見るよりも歌で見せられたほうがずっと身近なものとして中東を想像できるので不思議です。

    「そうやんなあ解体するときキラキラのやつ、一個くれへんかなあ」
    「魂のせいにしていませんか みたらしのやわい光をあなたに渡す」
    「岸へ来い。死海は死んだ海なのに千年ぶりに雨が降ってる」

    この口調?の変わりようがいいなと思います。1首目はおそらく他の人の言葉をそのまま歌にしています。2首目3首目は最初に語りかけが入り、後半畳みかけるように独自の視点が入ります。みたらしを渡すのではなくて、やわい光を渡す。死んだ海なのに雨が降る=死んだ海には通常雨が降らないという突然の投げかけ。面白い。

    2冊目『水中で口笛』
    工藤さんは公募ガイド1月号でも取材させていただきました。人柄を少しだけ知っている分、歌も味わい深いです。

    「噛めるひかり啜れるひかり飲めるひかり祈りのように盛岡冷麵」
    「ハムカツをげんきに頼むハムカツをげんきに頼むわたしを頼む」
    「呆けた祖母を呆ける前より好きだった 水からぐわりと豆腐を掬う」

    工藤さんの根の明るさや芯の強さが出ているような気がして好きです。盛岡冷麺、短歌甲子園に出たときに盛岡の高校の子たちが部活終わりにみんなで食べると言っていたのを思い出します。宮崎商業高校の子たちが「僕たちは宮崎辛麺だなあ」と言っていたことも。文芸部とご当地麺、謎の関係性です。歌の奥に根付いた土地が見える歌は、優しいのに強くてすごい。

    3冊目『シンジケート』
    ほむほむの第一歌集、新装版が出ました。綴じ糸がはっとするほどきれいな水色。

    「ベーカリーのパンばさみ鳴れ真実の恋はすなわち質より量と」
    「女には何をしたっていいんだと気づくコルクのブイ抱きながら」
    「朝の陽にまみれてみえなくなりそうなおまえを足で起こす日曜」

    パン屋のトングのカチカチでそんなもん主張するな、ブイ抱きながら女には何してもいいとか思うな、ってツッこんじゃうけどほむほむに「おまえ」って言われながら足で起こされたい気もしてくる。なんか、なぜか、すごいかっこいい。穂村さんの『もしもしあなたが運命の人ですか』も一緒に買いましたがそちらもよかったです。

    短歌、「詠む」ほうを「読む」よりさきに始めたのでいまだに歌集を読み通すには身構えてしまうところがあります。けどやっぱり読めば読むだけ楽しい。そして3冊並べてみると、圧倒的に「光」モチーフが好きなことがわかります。前世は虫かもしれません。

  • みんな大好き「呪いのビデオ」

    2021-05-11
    考えごと

    こんにちは、いづみです :oops:

    今日は取材に出かけていました。
    お相手はなんと、みんな大好き
    「呪いのビデオ」シリーズの
    プロデューサーである大橋孝史さん。

    とある収録現場の取材だったのですが
    本当にひょいひょいとどんどん
    カットを変えながら撮っていくので
    惚れ惚れとしてしまいました。

    ホラー好きとしてはうれしかったです。
    でも私がうれしかっただけじゃダメなので(それはそう)、
    このかっこよさや面白さが伝わるように鋭意制作中です。

  • 本棚に一家言ある男

    2021-04-19
    考えごと

    編集部ブログの編集画面を開いて悩む。
    「なにを書こうかな~」
    そのとき、背後からババさんの
    「僕はもっといいのを提案できます!」
    という声。

    なんだなんだ?と思って背中に耳を生やしてみると
    どうやら「社内本棚整備計画?」について
    社長と話し合っている様子。

    より良い本棚については一家言あるようで
    いつもの数倍は楽しそうに話している。
    普段はそんなにイキイキ話すタイプじゃないのに、
    よほど本棚作るの好きなんだな……

    ところでうちには本棚がない。
    学生時代に使っていたものは、
    引っ越しのときに捨ててしまった。

    200冊ちょっとなので押し入れに入らないこともなく、
    どうせなら気に入る本棚を探そうと思ったまま1年が経つ。
    さすがに不便を感じているのでなんとかしたい。

    あ~あ、ババさんうちの本棚もがんばってくれないかな。

    いづみ

  • 古本を買いまして 2

    2021-03-31
    考えごと

    こんばんは、いづみです。
    校了日のスリリングさは病みつきです。

    さて、今回も前回に引き続いて
    (定価以上のお値段の)古本を買った話です。

    それがこちらです。
    IMG_6573
    イラストレーター鈴木英人のイラスト集
    『AVENUE』のなんと初版サイン本

    鈴木英人らしい、1950年~60年代の
    アメリカをモチーフにしたイラストが
    収められています。

    彼の作品のポイントは、実際の50年代アメリカ
    「ではない」ということだと思っています。
    70~80年代の日本の若い世代が憧れた
    古き良きアメリカ、なんですよね~。
    かっちょいいですね~。
    (50年代のアメリカに憧れる70年代の若者に
    憧れる2021年の私という奇妙な構図)

    ですがこれ実は自分用じゃなくて
    父へのプレゼント。
    実家が少し大きな家に引っ越しまして
    父念願の?書斎ができたということで、
    その書斎にぴったりの本を贈ろうと
    思い立って探したものなのです。

    父にはばっちり喜んでもらえました。

  • 古本を買いまして

    2021-03-11
    考えごと

    こんにちは、いづみです。

    穂村弘の『本当はちがうんだ日記』を読んで以来、
    定価以上の値段がつけられた古本の価値を感じたくて
    仕方なかったのですが、(そういう話が載ってる)
    先週とうとう定価の倍以上の古本を2冊買いました。

    1冊目がこちら
    IMG_6574
    中原淳一が1970年に創刊した「女の部屋」の第5号です。
    「ひまわり」や「それいゆ」に続いて、ミセス向けに
    編まれた雑誌で、中原さんらしく生活者のための記事や、
    女性の自立を考える特集が組まれています。

    特によかったのは巻頭インタビュー。
    中原さん自身が瀬月内晴美(瀬戸内寂聴)に
    いろいろとお話を聞いているのですが、これが
    現代のフェミニズムとほぼ変わらない論点なんです。

    50年変えられなかった情けなさよりも、
    瀬戸内さんと中原さんの視線の鋭さと
    これをよくぞ巻頭に持ってきたなという
    決断の強さに驚きを覚えます。
    ファッションページでは「マキシ丈は部屋着に」と
    言っている時代ですからね。
    中原淳一の才能に惚れ惚れしちゃいます。

    古本の価値は安さでしょ!と思っていましたが、
    絶版だけど良い本がいい値段になるのは仕方ないかと
    納得できる出来事でした。

    もう1冊は次回紹介します。

  • イオンシネマのワンデーフリーパスポート

    2021-02-18
    考えごと

    こんにちは、いづみです。
    前回は映画の話題でしたが今回も映画の話。

    イオンシネマが今開催している
    「ワンデーフリーパスポート」をご存知ですか?
    なんと税込み2500円で1日中映画が見放題で
    ソフトドリンクが飲み放題なのです!
    詳細はこちら

    1日中映画館で映画を観る。
    みんなの夢なんじゃないかと思います。

    一昔前は入れ替え制ではなかったので
    同じものなら続けて観れていたそう?ですが、
    令和の時代にそんなとこあるのかな。

    今週の土曜に観てくるつもりです。
    頑張れば5本観れるという噂なので
    時間割を組んで臨みます。
    狙っているのは
    ・花束みたいな恋をした
    ・ヤクザと家族
    ・樹海村
    ・すばらしき世界
    ・(二度目の)鬼滅

    特に『花束みたいな恋をした』は
    菅田将暉&有村架純が主演で
    サブカル要素もつめつめだそうで、
    期待大です。

  • 今日は金曜ロードショーです!

    2021-01-29
    考えごと

    こんにちは、いづみです。

    今日は金曜日、金曜ロードショーの日です。
    わたしなぜかすごく好きなんですよね。

    何十回と観たジブリやハリポタもいいですし、
    このあいだの地上波初放送のパラサイトもよかった。

    パラサイトが映画館で公開されているときは、
    ほとんどが絶賛に近い評価でしたが、
    (私も観に行って本当に面白くて大満足でした)
    金ロー後に感想をネットで調べると、「〇〇に腹が立った」
    「面白くなかった」というような意見も多くありました。
    テレビで放映される=多くの人・層の目に触れると
    予想外の意見がもちろん出てきます。
    それがとても面白い。受け手が増える面白さですね。

    金ローを見て、その後にネットで感想を調べる。
    毎週の楽しみです。

    ……書いていて気付いたのですがだいぶ陰湿な趣味ですね。

  • 本屋はないがふるさとはある

    2020-12-15
    考えごと

    池袋ジュンク堂か表参道代官山蔦屋(ミヤさんに指摘されて気づきました :-| )に住みたい、いづみです。

    本屋さん、好きなんですよ。ジャンルごとの取りそろえ、分類の仕方、なにを平置きにするか、意外とお店によって違うので面白いですよね。地元には小さなイオンの中の小さな本屋しかなかったので、本屋にも個性があることを知ったのは大学進学して関東に来てからでした。
    哲学の棚にスピリチュアルもオカルトも並べてある地から来た人間としては、哲学もさらにドイツ哲学などなどに細かく分けられ、それぞれに名著がしっかり並んでいる本棚を見たときは本当に興奮しました。(たぶん大学合格した時よりも衝撃は大きかった)

    それと同時に「この環境で育つ人間はうらやましいな~」とも思いました。けれどそれは本だけに限らず、ありとあらゆる情報に対して言えることですよね。大都市への集中は現状の社会では当然です。しかしそれではなんだか悔しい。「地元/地方にもなんかないかなあ」と大学の頃からよく考えていました。(そもそもそんな議論すること自体ナンセンスですが、気持ちの問題なので…。)

    しかしまあ中々ない。自然があるよ!食がおしいよ!などはよく言われることですし、実際そうなのですが、それじゃあ深まりがないよなあとたまに思い出しては考えていました。

    それが最近、思いつきました。もしかして「地元」っていう概念自体がすごくない?って。強烈で明確な「地元」「ふるさと」を持ちえるのはそこから出て行った者のみです。ただそこに生まれて、なんらかの理由でそこを出たというだけなのに、「帰る」ことの可能態として「ふるさと」が機能してくれている。それを重荷に感じる人も大勢いるでしょうが、基本的に逃げ場は多い方が精神的にいいのでこれはラッキーです。

    なにかがあるから〇でなにかがないから✖、ではなく、そこにあるだけで一定の人に意味を付与できていると考えるとかなりすごい。現代社会の問題の1つとして地方から都市への人口流出があると思うのですが、その一方でふるさととしての価値は上昇しているとも言えます。ふるさとを失う人が増えることで逆にふるさと度はあがっていく、ちょっと面白くないですか?

    なんの話?って感じだと思うのですが、考えあぐねて「あ、違うわ、こうか」と新しい光の当て方を思いつくのが好きなのでブログにも書いてみました。

  • 高尾山に登りました

    2020-11-25
    考えごと

    こんにちは、いづみです。

    先々週、高尾山に登りました。とくに何も調べずに行ったら6つも登山道があってびっくりしました。1号路がポピュラー?らしく人が多かったので、人混みを避ける意味もこめて6号路で登りました。

    あまり整備されていない細い山道をずんずん歩きます。すぐ横は崖とまではいきませんが急斜面。下山する人とすれ違うときはちょっとドキドキでした。いい感じの「山登り感」を味わえて楽しかったです。

    そんなこんなしながら2時間半くらいかけて山頂に。そしたらなんとロープウェイで登ってきた人たちがたくさん!みんな服もおしゃれ!自撮りしてる!(私は上下薄汚れたジャージでした)

    その光景を眺めながら「こんなに苦労して登ったのに!」と大きなショックを感じた私。登っている最中は「楽しいけどもういいかな」と思っていたのに、なぜか火が付き「ロープウェイじゃ登れないような山に登ってやる」と決意。次の山を探し中です。

    ちなみに、登山のハイライトはどこかというと、帰りの電車でした。京王線車内は高尾山帰りの人たちばかり。そのなかで小学生くらいの男の子が父親に「みんな登山なのに白いスニーカーでばかだね」と言ったのです。父親は大慌てで叱り、周囲の白スニーカーのひとは気恥ずかしそうにうつむき(私もその一人)、なかなかいい空間でした。小学生の言う「登山に白スニーカーはばか」、その明快さはとっても愛おしくて、小学生って無敵だ~!って思いました。

    おわり

  • インターンのお手伝い中

    2020-11-06
    考えごと

    こんばんは、いづみです。

    来週からスタートするインターンに向けて準備を進めています。
    私は手伝い程度とはいえ、せっかく学生さんに会えるので
    アレを話そうかな?コレを話そうかな?とわくわくです。

    就活中、インターンに参加するのは好きなほうでいろいろ行きましたが、
    こうやって開催する側に立つと見えるものは全然違いますね。
    たとえば学生時代は学業を休んで参加するのは断固反対派でしたが、
    いまはちゃっかり「たくさん来て欲しい~」と思っています。てへ。

    しかし、大学生活を圧迫しながらの就活は今でも疑問に思うところ
    あるので、公募ガイドに興味をもっていただいている方のサポートは、
    私のできることあればどんどんしたいです。
    もしココを読んでくださっている新卒予定の方いらっしゃれば、
    どうぞよろしくお願いします。