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やらなわからしまへんで
佐藤雅彦さん、佐藤卓さん、佐藤可士和さん…
なぜかデザインの世界には、
「佐藤」姓の有名人が多いのですが、
佐藤オオキさんも私の好きなデザイナーのひとりです。先日本屋さんを訪れた時、何となく買ってしまったのが、
『ウラからのぞけばオモテが見える』(佐藤オオキ、日経BP社)この本の中に、
”「時間をかけた方が良いものができる」という法則は一切存在しない”
とあったので、
「クリエイティブの成果ってかけた時間と比例するんじゃないのかな?」
と一瞬思ったのですが、読み進めてみると、
”アイデア出しには時間をかけず、3倍のスピードで試作と失敗を繰り返している”
という趣旨でした。それって、
起業で言えば「リーンスタートアップ」、
デザインで言えば「プロトタイピング」、
システム開発で言えば「アジャイル型」
と同義の考え方で、
今の自分がもっとも大事にしている開発アプローチです。サントリー創業者の鳥井信治郎さんは、
「やってみなはれ、やらなわからしまへんで」
と言いましたが、
何事もうだうだ悩んでいる時間があるなら、とりあえずやってみる、
という考え方、好きですね。多様な価値観を受け入れるには”規模感”が必要
政治家、タレント、スポーツ選手など、
有名人の結婚の話題で賑わっていますね。時代によって価値観は変われども、
結婚や出産などのライフイベントが、
働くことに与える物理的・心理的影響はいつの時代も大きいものです。身の回りの男連中を見ていると、
結婚や出産による働き方の変化パターンは3つ。1つ目は、あんなにバリバリ仕事をしていたのに、
例えばお子さんができたとたんに、
吸い取られたように熱意がそちらに向いてしまって、
仕事がおざなりになってしまうパターン。次が1つ目と逆パターンで、
家族の存在が仕事に対する頑張りの源泉となるケース。最後が何も変わらないパターン(笑
私の場合は、
(仕事に限らず)夢や目標に向かって自分の努力する背中をみせることが、
将来的な家族の幸せにつながると考えているので、
パターン2に近いかもしれないです。多くの人が”家族ファースト”だとも思うので、
どのパターンになるかは、
ご家庭の状況と仕事に対する価値観によりますよね。どんな価値観も受け入れる箱(=会社)を作りたいですが、
そのためにはある程度の”規模感”が必要だなあと感じる毎日です。苦境を乗り越える楽しさ
怒涛の一週間が終わりました。
こなした仕事自体はトラブルの火消し的な色合いも強いですが、
そんな中にも新しい出会いがあったり、
今まで一歩も動かなかったものが少しづつ動き出したり、
色んな下地を構築できている実感がありますね。約25年の社会人生活を振り返ってみても、
できるかできないか、自分の能力ギリギリまで追い込まれて、
目いっぱい背伸びしながら何とかハードルをクリアーした経験が、
今の自分を作っている気がします。それに加えて今回もがいた案件が、
ITというジャンルだった意味合いは大きく、
新しい公募ガイドを創る貴重な土台となるのは間違いない。雨降って地固まる
災い転じて福となす本当にそうだと思います。
苦境を乗り越えるって、だから楽しい。あくまで参考情報
新卒採用で実施している適性検査を、
ベンチマーク目的で既存社員にも受けてもらいました。通常、適性検査は大きく2つから構成されます。
1つは働く上で必要な基礎的能力を測る「能力検査」、
もう1つはどんなタイプの人なのか把握するための「性格検査」です。で、返却されるレポート(性格検査)には、
次のようなことが書いてあります。・状況に合わせた行動が得意。また自分の行動を客観的に分析することができる。
・課題に対して柔軟な解決案が出せる。従来の手法に固執することなく、新しいアイデアで臨むことを好む。これを見ていて思い出したのが、
雑誌やテレビでよく見る占いや性格診断です。--自分より、周りのことを考える思いやりがあります。でも周りのことを気にしすぎて自分の意見がはっきり言えない…そんなことも多いようです。
--外見的には規律正しく自制的ですが、内心ではくよくよしたり不安になる傾向があります。とある性格診断サイトの診断結果ですが、
「これ自分のことかも」と思えたりしませんか?これは「バーナム効果」と呼ばれる現象で、
誰にでも該当するような曖昧で一般的な性格をあらわす記述について、
自分だけに当てはまる特性だと捉えてしまう心理学の考え方です。
多くの占いや性格診断は、この現象を利用しているものと思われます。適性検査はバーナム効果を利用した意識操作ではなく、
きちんとした調査機関による根拠あるレポートではありますが、
鵜呑みにして判断するのではなく、
あくまで参考に留めておきたいと思っています。無駄であることに気づくのは、確かに難しいが。
「業務の無駄をなくす」
ビジネスマンなら誰でも意識していることだと思いますが、
現場で働いている人が、
自らそれに気づいて実践できるケースってかなり珍しいと思います。無駄がなくならない理由は、大きく2つ。
1)無駄だとわかっていても、何らかの事情でやめられない
2)そもそも、その業務が無駄であることに気づいていないまず1)ですが、
例えば「システム化すれば楽になるんだろうけど、
それには手間もお金もかかるから、
面倒だけど手でやるか…」という経験、ありませんか?
あるいは「その業務が効率化されたら、自分の仕事がなくなってしまう」
というのもそうだと思います。いずれにしても、
このケースにおいては原因は明らかなので、
意思決定者が決断しさえすれば、無駄は解消されることになります。やっかいなのが、2)のケース。
知見があって、かつ客観的に業務内容を分析できる人がプロセスを整理し、
解決策まで見せた上で、現場を説得する必要があります。公募ガイドに来てから、
1)も2)も両方イヤというほどやってきましたが、
特に2)の方は当事者に理解してもらうのが本当に難しい。「うちの部の業務は効率化され尽くしていて、これ以上改善の余地はありません!」
と言われたこともあります(赤字のくせして、です。笑)さっきもあるメンバーと仕事の進め方の話をしていて、
なかなかその業務の無駄さを分かってもらうことができない。
しんどいです。プロ野球選手の移籍に思う
今日のブログ、
公募ガイド的には「高輪ゲートウェイ」に触れるべきなんでしょうけど、
それは別の機会に譲るとして(きっと誰かが面白い記事にしてくれてるでしょうし)。話はぜんぜん変わりますが、
この時期、
プロ野球は契約更改や移籍のニュースで盛り上がりますが、
生え抜き選手が高額の契約金で資金力のあるチームに移籍するのを見ていると、
ついつい自分の会社のことと置き換えて考えてしまいます。つまり、何もできない稚児のような選手が、
ようやく一人前の仕事ができるようになってきたと思ったら、
あっさり「お世話になりました。次に行きます。」と。いつも社内では「市場価値のある人間になれ」と言っていて、
「いつでも転職できるように、自分のスキルを上げていけ。
その結果、優秀な人材を引き留められないのは、会社の責任だから」
と格好をつけているのですが、
プロスポーツ選手の移籍会見などを見ていると、
「あんなに一所懸命に育てたのに…」
という球団目線でものごとを考えている自分がいて、
たぶん、本音ではそっちなんでしょうね(笑スポーツの世界だと、移籍金はビジネスになるのと、
契約関係もわりとドライですが、
もっとウェットな普通の企業活動においては、
なおさらそう。自分と同じ舟に乗ってくれる仲間を、
いかに増やせるか。
「経営って、ほんと自分磨きだな」といつも思います。事件に思う
日産の事件、驚きました。
全容の解明はこれからでしょうけど、
20年に渡る長期政権の弊害が問題視されています。「長年の統制に負の側面」
「行き過ぎた権限の集中」公募ガイドに来てから4年半。
仮にあと15年、公募ガイドの社長を務めたとしたら、
やはり何らかのひずみが出てくるのでしょうか。
(出るでしょうね、間違いなく)事件がトップの油断とか慢心から生じるものだとすれば、
今の自分は日々を追いかけるのに必死で、
油断も慢心も入り込む余地はありません。でも、それ以外の要因から発生するものだとすると、
それには今、私本人は気づいてないので、
気づいた周囲の人が指摘できる体制がいる。
裸で歩き回っているのは、恥ずかしいことだから。流行に乗る素養
私の致命的な弱点。
それはいわゆる流行に疎いこと(特にエンタメ系)。
年齢的なこともありますが、元々の資質がそう。どちらかと言えば、
流行に左右されないトラディショナルかつ本質的なものが好きで、心の中に、
「それが本当に良いものなら、一過性ではなく、色褪せず未来に残るはず(だから今食いつかなくてもよい)」
という思いもあって、
流行に対して、一歩距離を置く傾向にあります。新しいビジネスを考えるときも、
いちいちそんなものに振り回されなくても、
常に本質的な価値さえ追求しておけば、
それは必ずや評価されるだろう、と。ですが、ビジネスで結果を出そうと思ったら、
(特に短期的には)それだけではだめで、
今、世の中で支持されているものにアンテナを張り、
ちゃっかり流行りに乗るというのも重要な素養だと思います。
エンタメ系は特にその傾向が強い。公募ガイドも広義にはエンタメに属すると思うので、
そこを避けていたわけではありませんが、
個人的な関心の低さと相まって、こだわりが弱かった。成長カーブがいまひとつ立ち上がらないのは、
そのあたりにも要因があるのではないかと、
最近思うようになりました。幸いにも、企業活動って団体戦。
私にその素養がなくても、
そういうことに長けた人に手伝ってもらえばいい。素養のある人、よろしくお願いします。
事業に対する造詣と愛情が必須条件
10年来通っている散髪屋さん。
ずっと社長が切ってくれています。そう言うと、すごいVIP待遇のように聞こえますが、
私が行きはじめた頃は2店舗しかなく、
店長(=社長)がたまたま担当してくれたのが始まりです。いつも特に雑談などなく黙々とやってもらうのですが、
他のスタッフさんから30店舗にまで増えたと聞いて、
ちょっと話しかけてみました。「もう髪切らなくてもいいんじゃないの?」
「いやいや、自分で切らないとダメなんですよ」
「職人気質だから?」
「それもあるんですけど、髪切れない社長の言うことなんか、スタッフ誰も言うこと聞きませんから。
だから異業種から参入してくるケースも多いですけど、まあうまくいかないですね。
自分、今でも売上げNo.1ですから、スタッフみんな黙りますよね、ハハハ」半分自戒を込めて書くとすれば、
「プロ経営者」と呼ばれる人たちが失敗するケースは、
その会社の事業に対する造詣と愛情不足が根底にあり、理論を振りかざしているだけではまずうまくいきません。そういう意味で、
熱血技術者社長が奮闘する「下町ロケット」は、
いかにもドラマ仕立てにはなっていますが、
意外に会社経営の核心をついている気がします。1週間ぶり
1週間ぶりのブログ(というか出社)。
「久し振りだなぁ~」という感覚はまったくありません。
普通にフェードインした感じ。コンサルやM&Aをやっていた頃は、
案件の最中は1日で状況が激変することも普通で、
それが怖くて休めませんでした。
(その分、プロジェクトが一区切りしたら長期で休んだりしてましたが)おっとりしてるなぁ、うちの会社。
いいのか、悪いのかわかりませんが。
世の中のスピード感と比べるとかなり焦りを感じますが、
自分が休んでいるのだから文句は言えません(笑