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ceo blog社長ブログ

事業に対する造詣と愛情が必須条件

10年来通っている散髪屋さん。
ずっと社長が切ってくれています。

そう言うと、すごいVIP待遇のように聞こえますが、
私が行きはじめた頃は2店舗しかなく、
店長(=社長)がたまたま担当してくれたのが始まりです。

いつも特に雑談などなく黙々とやってもらうのですが、
他のスタッフさんから30店舗にまで増えたと聞いて、
ちょっと話しかけてみました。

「もう髪切らなくてもいいんじゃないの?」
「いやいや、自分で切らないとダメなんですよ」
「職人気質だから?」
「それもあるんですけど、髪切れない社長の言うことなんか、スタッフ誰も言うこと聞きませんから。
だから異業種から参入してくるケースも多いですけど、まあうまくいかないですね。
自分、今でも売上げNo.1ですから、スタッフみんな黙りますよね、ハハハ」

半分自戒を込めて書くとすれば、
「プロ経営者」と呼ばれる人たちが失敗するケースは、
その会社の事業に対する造詣と愛情不足が根底にあり、理論を振りかざしているだけではまずうまくいきません。

そういう意味で、
熱血技術者社長が奮闘する「下町ロケット」は、
いかにもドラマ仕立てにはなっていますが、
意外に会社経営の核心をついている気がします。