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インプット側ではなくアウトプット側も
2022-10-07ちょっと前の話ですが、
岸田首相の所信表明で「リスキリング(学び直し)に一兆円」が織り込まれました。「この一兆円、公募ガイド社も狙いに行くか」と考えながらふと思ったのですが、
この手の政府施策ってだいたいがインプット(入口)への対策がメイン。
個人への教育給付とか、企業へのトレーニング助成とか、キャリアコンサルタント支援とか、
そういう類のもの。目的が「人材の成長分野へのシフト&生産性向上による賃上げ効果」にあるなら、
アウトプット(出口)側に目を向けた方がもっと実戦的な気がする。
例えば、エンジニアにキャリアチェンジした人と採用企業には補助金が出るとか、
スキルアップして給料の上がった人には政府も報酬助成するとか。多くの場合、インプットに比べてアウトプットは効果測定が難しいので、
自然にインプット側の施策ばかりになってくるのでしょうが、
少しはアウトプット側の視点も入れて欲しいなあと感じます。バイアス
毎朝のルーティンで公募チェックをしていたら、
こんな公募を見つけました。わたしのまわりの「アンコンシャス・バイアス」
鳥取県男女共同参画センター「よりん彩」バイアスとは簡単に言えば「偏り」や「先入観」のことですが、
意識するようになったのは社会人になってから。
例えば、・データを分析する際はバイアスがかからないようなサンプリングを行う
・男は男らしく女は女らしく(ジェンダーバイアス)
・自分に都合良く推論を歪める(マイサイドバイアス)というようなことです。
行動経済学や統計においてバイアスの存在は大きなテーマでもあるので、
好き(嫌い?)というか、ずっと気になる事象ということもあります。先入観で判断せず、自分の考えや相手の発言にバイアスがないか意識する。
また、意図的にバイアスをかけて相手を思うように誘導しない。交渉ごとにおいてはときに自分に都合の良いデータを持ってきて、
相手を説得にかかることも多いですが、
相手のレベルが高いとそんなバイアスは簡単に見抜かれますしね。いずれにしても、バイアスについては、
これからもずっと意識しながら生きていくだろうと思います。円安対策
2022-09-0924年ぶりの円安ドル高で、一時は144円までいきました。
24年前と言えばちょうど私が外為の仕事をしていたころ。
100-120円くらいで為替予約していた記憶があって、
140円まで振れたことあったっけな?という印象なのですが、
調べてみたら確かに98年の6-8月頃に144円にタッチしている。今回、あれよあれよという間に急激な円安に振れてしまったので、
何も対応できなかった人も多いと思いますが、
この状況でできそうなこととしては、
円安ドル高のメリットが株価に反映されてなさそうな企業の株を買うことくらい。政府はこの円安をよく思ってなさそうなので、
これから是正される方向でしょうから、
そうなったらある程度の資産を円→ドルにしておいた方が良さそうです。
証券会社の口座を開けてない方は、
これを機会に検討してみてはどうでしょうか。積算努力
今年の夏は急に暑くなったわりに、
セミの鳴き声は最近やっと聞こえはじめた気がします。積算温度という考え方があって、幼虫やサナギから羽化するまで、
トータルで一定の温度を積み重ねなければ成虫になれません。
今年の春先は寒かったので、急に暑くなったとしても、
数日間の気温の急上昇では間に合わない。昆虫の成長だけではなくて、
花が咲いたり実が熟したりするのも、
積算温度が影響している。
有名なのは桜の開花とかですかね。私たちがビジネスなどで成果を出せるかどうかも、
積算なんだろうなと思います。目さき頑張ったところでなかなか結果は出るものではなく、
努力や頑張りの総量が一定ラインを超えたところで、一気に花が咲きはじめる。
ある分野のエキスパートになるには1万時間の努力が必要という「1万時間の法則」も、
この「積算努力」的な考え方ですね。公募ガイドにきて8年。
積算努力が何万時間になったら結果出せるんだろう…苦笑AI的なアプローチ
朝日新聞社が主催する「俵万智×AI 恋の歌会」で短歌を募集しています。
創作とAI。
よく例に上がるのが、
「星新一賞」にAIが作った作品をエントリーしたら、
一次審査を通過してしまったというもの。
短編小説レベルなら、AIはもう人に追いついたと話題になりました。ただ専門家の話を聞くと、
AIができるのは文章を無数に作成する(=単語を組み合わせる)ことで、
「書く」という行為ができるわけではないと言います。
意味はまったく理解していないから、文章を読むこともできない。でもAIは人とは全く違うアプローチで文章を作成するので、
時に思いもよらないアウトプットを導き出す。
「新鮮なトマト」「真っ赤なトマト」にまざって、
「寂しいトマト」が出てきたらちょっと面白い。冒頭の俵万智さんのイベントは、
そのあたりの意外性を楽しもうというものみたいです。この「まったく違う光の当て方」というのは、
私がいつも社内で言っていることでして、
コンテンツを作るときだけではなく、
ビジネスやサービスを考えるときに大事にしている考え方です。やり方が新しければ、アウトプットは新しい。
換言すれば、従来型のやり方で新しいアウトプットは難しいのです。
浸透させたい。なりたい職業
午後は2023卒の採用面接でした。
企業研究が進み、はっきりとした動機が見えている学生さんもいれば、
まだまだこれから考えていく段階の学生さんもいます。先日の第一生命のアンケート「大人になったらなりたいものランキング」によると、
男子の1位は小学生から高校生までそろって「会社員」。
女子は中高の1位が「会社員」で小学生だけが「パティシエ」です。このランキングをみて大人が思うことはさまざまでしょうが、
私は子供に情報や選択肢を与えることの大切さを感じます。
おそらくまだ社会にどんな仕事があるのか知らないがゆえ、
消去法的に選択した結果だと思うので。就活生も同じで、自分でいろんな情報を集めて、
会社や業務の内容を、ぼんやりとではなくできるだけ具体で落とし込んでいく。
そうすることで、なぜ自分がその会社をいいと思っているのか、
他に似たような会社や職業はないのか、という流れになり、
志望動機の説得力が増していくと思います。ちなみに「大人になったら…」のアンケートには、
「ITエンジニア」「プログラマー」などもランクインしていますが、
実際はこういった職業も「会社員」であるケースが多いので、
「編集者(本をつくる人)」なども項目に入れてもらえたら、
ひょっとしてランクインするかもなどと思ったりします。ご無沙汰してます?
久しぶりの投稿です。約10日ぶりくらい。
多分こんなに間が空いたのは初めてと思います。ブログを日課としていた頃は、
夕方になると「そろそろ書かなきゃ」と他の仕事を後回しにすることも多かったですが、
最近は「ブログの時間で○○をやっつけてしまおう」という気持ちになれるので、
仕事の進みが早くなった気がします(今のところ)。そうこうしているうちに、もう3月。
そとは一気に春めいてきましたが、
ウクライナは大変なことになっているし、
感染も高止まりしているし、
そう考えると少しくらい思うようにいかなくても、
仕事に打ち込めている状況は幸せだなと思えます。同じ価値観の人、いるかな?
富士山も活火山です
2022-01-20トンガで起こった海底火山の大規模噴火。
日本も地震や噴火などの被災が続いていて、遠い国での出来事とは思えない。国際NGOが発表している「世界リスク報告」によれば、
トンガのリスク度は世界3位です。
地震、台風、サイクロン、海面上昇等の「危険度」が高く、
インフラなどの国力もそこまで整っていない(「脆弱性」が高い)という評価です。「じゃあ、世界1位はどこ?」と気になるところですが、
同じくオセアニアのバヌアツが10年以上その位置にいます。
2位もオセアニアのソロモン諸島で、 環太平洋火山帯であること(地震や津波)、サイクロン街道、
また近年の海面上昇リスクは自国だけではどうにもならないため、 リスク度が高くなってしまいます。「じゃあ、日本は何位?」も気になるところですね。
北米プレート、太平洋プレートなど4枚のプレートがぶつかり合う地震頻発エリア。
環太平洋火山帯で噴火リスクもあり、「危険度」だけみると世界10位。
一方でインフラが整備されていて「脆弱性」は極めて低いため、
直近の報告では総合46位となっています。ちなみに富士山は1707年の宝永大噴火以降、
300年間以上も沈静化しています。
記録が残っている直近1300年で17回の噴火実績があるので、
そろそろ動きがあってもおかしくない。
ちょっと不気味で怖いです。乗り越えた修羅場の分だけ成長する
2021-12-03今夜は公募ガイド社の忘年会です。
去年はできなかったので、2年ぶりですね。その頃はこんな状況をまったく予想できませんでしたが、
こうなったらなったで何とかするしかなく、現在に至ります。
(多くの経営者はみんなそうだと思います)社会人になって、「ああ、もう無理かも…」と心が折れそうになる修羅場は何度かありましたが、
投げ出さずに最後の最後まで粘った結果、たいてい何とかなってきました。今回、不思議にも「もうだめだ」と思ったことはないのですが、
それは自分固有の事情ではなく、
「みんな同じ、いや自分より苦しい人はもっといる」というのも、
正直あったんだろうと思います。いずれにしても「乗り越えた修羅場の分だけ成長する」というのは実感としてあるので、
これからも最後まで諦めずに取り組んでいこうと思います。イカゲームの背景
「イカゲーム」が話題です。
提供するネットフリックスのコンテンツ制作予算は年間1兆9500億円。
日本の民放キー局5社+映画配給3社を合わせた額の4~5倍規模で、世界50か国で制作活動を目論むという凄まじさ。
そりゃ、面白いもんできるわな…ネ社は組織マネジメントでも有名で、
自由と責任を掲げるカルチャーのもと世界最高の人材を集めていて、究極の成果主義や上昇志向を楽しめる人には向いているけど、ついていけない人は淘汰されるという過酷なシステムです。現にネ社の公式サイトを見てみると、
Dream Team(ドリームチーム)という項目があって、そこには、
The unusual part is that we give adequate performers a generous severance package so that we can find a star for that position.(能力がいまひとつ振るわない社員に対して十分な退職金を提示し、ポストを空けることでさらなる優秀な社員の雇用に力を注げるようにしている)
と書いてある。良し悪しは別として、徹底している印象で、
こういうカルチャーの企業が長期的な繁栄を築けるのかどうか、経営的にも興味深い。ところで冒頭のイカゲーム。
気になってあらすじを調べてみたら、
「お金に困った人々が多額の賞金をかけて奇妙なゲームに参加する」
ん、それってカイジ??
まあいいか(イカ)…お後がよろしいようで。