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  • 日本企業のロゴは文字ベースが多い

    公募DXプロジェクトの一環として、
    公募ガイド社のリブランディングを進めています。

    今日もお願いしているデザイナーさんと打ち合わせしていたら、
    「日本企業は文字主体のロゴが多く、海外企業はシンボルマーク主体ですね」
    という話になり、
    気になった私は教えてもらったインターブランド社のサイトで、
    実際にカウントしてみました(全部で100社)。

    ロゴタイプ(文字)のみ:43%
    ロゴ+シンボルマーク:37%
    シンボルっぽいロゴ:18%
    シンボルマークのみ:2%

    ロゴタイプの代表例は「SONY」とか「Panasonic」などですが、
    これに日清食品の「NISSIN」みたいなシンボルっぽいロゴもあわせると61%。

    「NIKE」や「apple」など海外企業がシンボル展開メインなのとは対照的で、
    日系でシンボルだけなのは「トヨタ自動車」と「ヤマト運輸」の2社だけ。
    ヤマトさんは以前このブログで紹介したこともある、
    例のクロネコのマークです。

    社名が入ってなくてもそれとわかってもらうためには、
    長い年月と不断のブラッシュアップが必要で、かっこよすぎ。
    ミーハーですが、憧れてしまいます。
    公募ガイド社もその日に向けて、
    ブランドを育てていければと思います。

  • バイアス

    毎朝のルーティンで公募チェックをしていたら、
    こんな公募を見つけました。

    わたしのまわりの「アンコンシャス・バイアス」
    鳥取県男女共同参画センター「よりん彩」

    バイアスとは簡単に言えば「偏り」や「先入観」のことですが、
    意識するようになったのは社会人になってから。
    例えば、

    ・データを分析する際はバイアスがかからないようなサンプリングを行う
    ・男は男らしく女は女らしく(ジェンダーバイアス)
    ・自分に都合良く推論を歪める(マイサイドバイアス)

    というようなことです。
    行動経済学や統計においてバイアスの存在は大きなテーマでもあるので、
    好き(嫌い?)というか、ずっと気になる事象ということもあります。

    先入観で判断せず、自分の考えや相手の発言にバイアスがないか意識する。
    また、意図的にバイアスをかけて相手を思うように誘導しない。

    交渉ごとにおいてはときに自分に都合の良いデータを持ってきて、
    相手を説得にかかることも多いですが、
    相手のレベルが高いとそんなバイアスは簡単に見抜かれますしね。

    いずれにしても、バイアスについては、
    これからもずっと意識しながら生きていくだろうと思います。

  • 甲子園

    夏の甲子園出場校が決まり始めました。

    公募の世界でも「○○甲子園」と銘打った高校生対象の公募はたくさんあります。
    ざっと開催中のものだけでも、

    アプリ甲子園2022
    第22回環境甲子園
    第21回全国高等学校ビジネスアイディア甲子園
    YouTube甲子園2022夏
    黒板アート甲子園2022
    豆乳レシピ甲子園

    などなど、20以上出てきます。
    さらには本家の甲子園も来年の105回記念大会に向けて、
    キャッチフレーズを募集していたりします。
    第105回全国高校野球選手権記念大会のキャッチフレーズコンクール

    ちなみに今年のキャッチフレーズは、

    『この夏も、応援したい君がいる。』

    いいですね、とてもいい。
    高校球児とはどこにも書いてないけど、
    「この夏」「応援」「君」というだけで夏の甲子園とわかるし、
    最後の「君がいる。」という現在進行形の臨場感。

    キャッチフレーズは毎年ひとつ選ばれるのですが、
    この何年かでは一番好きかも。
    今年も楽しみやなあ。

  • ポートフォリオ最適化

    ニコンが一眼レフから撤退。

    ミラーレスでは画像センサーを一貫して開発するソニーが先行していて、
    スマホの高画質・高性能化も止まらない。
    まさに「前門の虎、後門のオオカミ」という厳しい状況が背景です。

    このニュース、出版業界の人なら他人ごととは思えなかったのではないでしょうか。
    いや出版だけじゃなく、
    自動車も、金融も、ビジネスモデルが激変している業界はみんな自分ごと。
    経営者は時間と戦いながら、もがき続けている。

    ニコンの場合、すでにミラーレスへのシフトが進んでいて、
    収支的にも黒転できたものの、
    「前門の虎、後門のオオカミ」という状況は変わらないので、
    このタイミングでの一眼レフ撤退ということだろうと思います。

    経営者にとってポートフォリオの最適化は優先度高い課題で、
    時に痛みも伴うので、
    どうやったら効果的かつスピーディーに進められるか、
    いつも考えてる感じですね。

  • 偶数は気持ち悪い

    プレゼン資料をレビューしていて、
    項目立てが偶数だと違和感を覚えてしまいます。

    「初めての新卒採用、留意すべき3つのポイント」はいいけど、
    「プロジェクトを左右する4つの成功要因」はどこか気持ち悪いので、
    無理にでも3つか5つにしたい。

    コンテンツに数字入りのコピーをつけるときもまったく同じで、
    「2分で理解、六つの習慣」は気持ち悪いけど、
    「3分で理解、七つの習慣」のような奇数使いはなんとなく座りがいい。

    何かの象徴や代表を表すときも、
    「二大巨頭」とか「四天王」のような偶数パターンもなくはないけど、
    奇数だと「三本柱」「五本山」「七つ星」をはじめとして、
    「13の大罪」や「101匹ワンちゃん」のような大きな数までいける。
    地蔵は5人、小人も7人ですしね。

    ちょっと観点変えてみると、スポーツなどもそう。
    野球は9人、サッカーは11人、バスケは5人。
    生物学的観点だと、陸上動物の指の数は基本的に5本です。
    逆に煩悩の数は108というのも興味深い。

    そう考えると、心理学の「ブーバ・キキ効果」みたいに、
    奇数と偶数の関係にも共感覚的なものがありそう。
    意識して損のない感覚だと思います。

  • 頭で考えるか、心で考えるか

    公募DXプロジェクトを進めるにあたり、
    B2CとB2Bの両面からビジネスやサービスを定義し直しています。

    両者(B2C/B2B)の違いはいろいろあるのですが、
    新しいビジネスやサービスを企画する難易度を比較すると、
    B2Cの方が難しい気がします。

    なぜか?

    B2Bは企業対企業もしくは組織対組織で取引が成立するので、
    費用対効果に優れているとか、
    信用リスクは大丈夫かなど、
    その取引がロジカルに説明されることが求められます。
    逆に言えば、合理的であれば売上げは上がる。

    これに対して、
    B2Cで企業の取引相手になるのは一般ユーザー。
    経済学においては消費者も企業と同様に合理的な行動をとる想定なのですが、
    現実世界は必ずしもそうとも限らない。
    何の役にも立たないゆるキャラグッズがバカ売れしたり、
    高いお金を払ってあえて大混雑する真夏のテーマパークに出かけたり。
    その根底にあるのは、それを好きとか、したいなどの人の心です。

    つまりは「頭で考えるか、心で考えるか」の違い。
    B2Bは頭で相手を理解できれば成功する確率は上がりますが、
    B2Cは心で理解していないとまったくユーザーに響かないまま終わる。

    公募ガイドに来て8年が過ぎましたが、
    B2Cがいまひとつパッとしないのは、
    そのあたりに原因があると考えています。

  • ご無沙汰してます?

    久しぶりの投稿です。約10日ぶりくらい。
    多分こんなに間が空いたのは初めてと思います。

    ブログを日課としていた頃は、
    夕方になると「そろそろ書かなきゃ」と他の仕事を後回しにすることも多かったですが、
    最近は「ブログの時間で○○をやっつけてしまおう」という気持ちになれるので、
    仕事の進みが早くなった気がします(今のところ)。

    そうこうしているうちに、もう3月。
    そとは一気に春めいてきましたが、
    ウクライナは大変なことになっているし、
    感染も高止まりしているし、
    そう考えると少しくらい思うようにいかなくても、
    仕事に打ち込めている状況は幸せだなと思えます。

    同じ価値観の人、いるかな?

  • うまい棒こそ優等生

    「うまい棒」が79年の発売以来、初めて値上げされます。

    企業がある商品の値上げをしたいと思うとき、
    価格はそのままに内容量を減らし、実質的に値上げすることがあります。

    「シュリンクフレーション」とか「ステルス値上げ」とか呼ばれるもので、
    みなさんも「袋菓子の中身やアイスバーの本数がいつの間にか減っていた」
    という経験があるのではないでしょうか。

    うまい棒の場合、値上げも、
    量目変更で価格を据え置くこともしてこなかったようで、
    企業努力(あと元々の粗利率)はもちろんすごいのでしょうが、
    「1袋1本入り10円」で並んで売っているというあのパッケージが、
    それをしにくくさせていたのかもしれません。

    いずれにしても、
    「卵」は数十年にわたり一定の価格を保ち続けていることから「物価の優等生」といわれますが、
    43年間「1本10円」を守り続けてきたうまい棒こそ真の優等生だな、と思ったのでした。

  • マンホールGO

    『鉄とコンクリートの守り人』というゲームアプリをご存じでしょうか。

    街中のマンホールをスマホで写真に撮り、
    マンホールの劣化状態(ひびや錆など)と数(カバーエリア)を競うというゲームです。
    ポケモンGOみたいなもんですね。

    実はこのアプリの目的はゲームではなく、マンホール蓋の維持管理。
    国内には1400万個以上のマンホール蓋があると言われており、
    その状態を把握し、適切に管理するには相当な工数が必要になる。

    それを一般ユーザーにゲームとして楽しんでもらいつつ、
    公共インフラの老朽化という深刻な問題を解決しようという一石二鳥の取り組みです。
    プレイヤーは自然に歩けてしまう健康サポートの側面なども考えれば、
    一石何鳥にもなるのかも。

    公募も似たようなところがあって、自分たちだけでは解決できないことも、
    こちらからの「よい問い」として投げかけることで、
    多くの人の興味をそそり、
    結果として思いもよらないアイデアやスキルを提供してもらうことができる。

    公募ガイド社が目指すべきは、
    そのインキュベーター(ふ化器)になることなんだろうなと思います。

  • 大企業も零細企業ももがいている

    いろんな業界で地殻変動が起こっていますが、
    自動車業界はその最たる例と言えます。

    足もとの実績で言えば、
    トヨタの販売台数はテスラの10倍、純利益は3倍。
    なのに時価総額はテスラがトヨタの3倍以上と逆転します。

    株価は将来の期待キャッシュフローと割引率から決まってくるので、
    テスラの方がトヨタより稼ぐだろうと市場はみているということです
    (割引率≒リスクの分析はまた別の機会に)。

    つまり「車を売る」というゲームのルールは変わってきていて、
    日本が世界に誇る自動車メーカーが、
    このままだと世界から取り残されてしまう。

    公募ガイド社を世界のトヨタと比べるのはおこがましいですが、
    必死でもがいているのはおそらく同じ。
    でもうちの場合、
    ちょっと難しく考えすぎているのかもしれないな。