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ceo blog社長ブログ

  • ステキなデザイン

    街に出ると、電車やバス、ビルボードなどに様々な広告が掲出されていますが、
    ついつい制作側の目線でそれらを見てしまいます。

    特に電車内の広告は、
    わりと長時間(といっても分単位ですが)目の前に留まっているタイプの広告なので、
    じっくりと見ることが多いです。

    で、以前から「このディレクション、イケてるなぁ」と注目しているのが、
    東京メトロさんのオフピークプロジェクト。
    ダンディ坂野さんや小島よしおさんがキービジュアルに採用されている、あれです。

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    出典)東京メトロアドエージェンシー

    都や電鉄各社が時差通勤を推奨してますけど、
    どれもあまり記憶に残らないなかで、
    唯一、印象付けがうまくいっている広告と思います。

    「ピークは過ぎたけど、オフピークの今も輝いている」芸人さんをキービジュアルに持ってくるアイデアや、
    そもそもの「オフピーク」というワーディングもいいです。

    最初に見たのが2年前くらいだったと思いますが、
    基本のデザイン(設計)が優れているので、
    クリエイティブの方向性を変えてみたり、他のタレントさんに展開したり、
    その後の受けが広くて、ライフタイムも長い。

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    「もうちょっとちゃんとやろうよ」と思ってしまう交通広告もありますが、
    これは真似したいデザインのひとつです。

  • 時間をお金で買うこと

    公募ガイド社に来るまでは、
    長らくM&Aをやってきました。

    M&Aの基本的な考え方は、「時間をお金で買う」。
    自社でゼロから立ち上げると何年、何十年と要するところを、
    それを既に実現している他社を買収することで、
    スピーディに事業を成長路線に乗せる。

    この「時間をお金で買う」という考え方は、
    個人でも有効なアプローチだと思います。

    1人だと5時間かかってしまう作業を、
    友達4人にランチを奢る約束をして1時間で済ませてしまう。

    資格を取るのに、独学だと1,500時間かかるので、
    専門学校に50万円支払って1,000時間で合格する。

    1日24時間はすべての人に平等ですが、
    うまくお金を使って時間を買えれば、
    そうじゃない人の何倍ものことを成すことができる。

    だから電車で行ける場所でもタクシーに乗ったりします。
    それは浮かした30分でタクシー代以上の成果が出せると思うから。
    これからもそうしていくと思います。

  • パラダイムシフト

    テスラの時価総額が、
    トヨタ、VW、ダイムラー、GMの大手4社合算を超えたようです。

    トヨタやGMが年間1,000万台以上を販売するのに対し、
    テスラは40万台弱で、シェアでいえばトヨタの3-4%ほどに過ぎません。

    それがどうして株式市場ではそんなに高く評価されるのか。
    かつては、
    ・(テスラが供給する)EVは内燃機関車の1/5のエネルギー効率(&エコ)
    ・部品点数が少なく構造も単純なので利益が出やすい

    などがポイントとしてあげられていましたが、
    最近よく言われるのが「車のソフトウエア化」。

    停車中に車の基本ソフトが最新の状態にアップデートされ、
    基本性能や自動運転機能がその度に高められていく。
    つまり「買った時点から減価していくもの」だった車が、
    ソフトの更新を重ねるたびに価値が高まるようになる。

    株式市場は業界や企業の将来性を反映したものなので、
    自動車の世界では確実にパラダイムシフトが起こりつつあるということです。

    雑誌も同じで、「時間の消費」を前提としているから、
    余暇時間の取りあいでネットやスマホに負けてしまう。

    「読めば読むほど、時間が増える」
    そんな雑誌が作れれば業界を変えられると思います。

  • 商標登録は新サービスの手がかりになる

    昨日エントリーした電通のアマビエ問題。
    J-PlatPatから申請情報が消えていました。

    リンク間違えたかと思い、検索し直してみてもやっぱりない。
    気になって調べてみたら、
    電通が出願を取り下げたというニュースが出ていました。

    電通の広報によれば、
    商標を独占的かつ排他的に使うつもりはなく、
    クライアントがこれから予定している「アマビエ」キャンペーンについて、
    予めトラブルを回避するのが目的。
    キャンペーン自体が見直しとなったため、
    出願取り下げとなったということみたいです。

    真相はどうなのかよくわかりませんが、
    つまりはJ-PlatPatって、
    単に商標登録の有無を確認できるだけでなく、
    各社がこれからどんな新しいことをやろうとしているのか、
    その動向を知る手がかりになるということです。

    例えば、アップルはこの4月に「アップルロゼッタ」を新規出願していますね。

    rosetta

    これは何かあるかもしれません。

  • KPIの運用は難しい

    東京都の新規感染者が今日で4日連続50人超え。

    もともとの基準に照らせば、
    東京アラート再点灯となる局面ですが、
    逆にアラート自体を見直す方向ということで、
    「基準クリアーしてないのに解除したことが間違い」
    「そもそも何のためのアラートだったのか」
    といった意見も出ているようです。

    東京アラートって一種のKPI(Key Performance Indicator=重要評価指標)ですが、
    長年、経営管理に携わってきた立場からすると、
    KPIの運用ってかなり難しいです。

    組織として具体的な数値目標があった方がアクションに繋げやすく、
    また行動評価もしやすいということで、
    「この指標、大事だよね」的にわりと気軽に決めたりしますが、
    問題となるのは、いざ評価するとなったとき。

    指標を大きく上回ったり、逆に下回った被評価対象に対して、
    どう対処したらいいのか。

    特に下回った時の対処が大変で、
    例えば遅刻の常習犯に「遅刻厳禁、次回やったら大目玉だぞ!」と諭したとしても、
    実際に何らかの処分を下すことはなかなか難しい。
    それは契約的なリスクもさることながら、
    心情や状況などのウェットな部分が絡んでくるからです。

    今回のアラートもまさにそうで、
    何らかの数値基準があった方がわかりやすいと導入したものの、
    あまりにも影響が大きすぎて、
    基準通りには「出す/出さない」を決断できない。

    状況は理解できる気がします。

  • 明日から

    明日(6/19)からはじまることと言えば、
    プロ野球とコロナ接触アプリでしょうね(?)

    後者のコロナ接触アプリですが、どのくらいの人がDLするんでしょうか?
    イノベーター理論では、新しいサービスや商品の受け入れが早い順に、

    1. イノベーター(革新者):全体の2.5%
    2. アーリーアダプター(初期採用層):全体の13.5%
    3. アーリーマジョリティ(前期追随層):全体の34.0%
    4. レイトマジョリティ(後期追随層):全体の34.0%
    5. ラガード(遅滞層):全体の16.0%

    と定義されています。
    アプリは全国民の6割が使わないと効果が出ないらしいので、
    4番目のレイトマジョリティと呼ばれる「やや晩稲」の人たちでも使い始めている
    状態までもっていく必要があり、普通に考えるとかなりハードルは高い。
    「どうやってDLさせるか」が工夫のしどころです。

    前者のプロ野球は、楽しみでしかないですね。
    こちらはCSなども含めれば、全試合で6割くらいの視聴率はいくかもしれません。
    「コロナアプリ使っている人は、CSタダ」
    とかやれば、アプリ活性化できるかもです(笑

  • IT装備率

    今、テレワークの浸透にともなって、
    社会全体で半強制的にIT投資が進行しています。
    つまりそれは、IT装備率(1人当たりのIT投資額)が増えているということ。

    昨今の経済レポートには、
    従業員1人当たりのIT投資額が大きい企業ほど株価も高いという分析もあり、
    これは足元のIT投資が将来の生産性や業績を左右することを意味しています。

    このコロナ禍を契機にIT投資を進めた企業は成長への土台を固め、
    そうでない企業は顧客や社会から見放される。

    ちょっと古い話で恐縮ですが、
    当社の昨年度を振り返ると、
    計画通りにエンジニアを確保できず、
    IT投資が未達だった反省があります。

    また同じ轍を踏むわけにはいかないですね。

  • 費用構造の違いが運営方針の差となる

    4月も最終週。
    いつもの年ならGWの話題で盛り上がる時期なのに、
    今年は本当に寂しい。

    GWと言えば国民大移動のイメージですが、
    7割欠航予定の飛行機に対して、
    新幹線や電車はどうして運休しないのか。
    東海道新幹線は利用客数9割減に対して、
    運航本数は2割の削減に留まります。

    それはおそらく費用構造の違い。
    鉄道コストは人件費や車両修繕費、減価償却費、賃料などほぼ固定費から成っているのに対して、
    飛行機は燃料費・燃料税が事業費の1/4程度と最も大きな割合を占めます。CAさんの人件費なども搭乗比例の部分が大きい。

    飛ばせば飛ばすだけ赤字が膨らむ飛行機と、
    走らせても走らせなくてもそれほどコストは変わらない鉄道。

    収益構造の違いが、
    こんな場面で大きな運営方針の差となって表れてきます。
    政府や自治体が営業自粛を促しても、
    それに応じない企業やお店が存在するのも基本的には同じ理屈です。

    いずれにしても、
    今年はGWではなくSHW(Stay Home  Week)。
    ちょっと辛いけど我慢することにします。

  • オンラインとオフライン

    今日は在宅勤務で、自宅から一歩も外に出ませんでした。

    在宅だとアウトプットだけが評価基準になるので、
    そういう意味ではわかりやすいですね。
    会社にいると、長くいる人が頑張っているような錯覚に陥るところがあるので。

    ただ物理的に同じ空間を共にする一体感や、
    雑談から生まれるアイデアみたいなものもあり、
    オフィス勤務にもいいところはたくさんある。

    今は働き方が新鮮でリモートワークを楽しんでいるかもしれませんが、
    そのうち効率が落ちてくるのも目に見えているし。

    通信スタイルで学んでいたムサビでは、
    スクーリング授業は通信授業とは比較にならない濃さだった経験もしているので、
    アフターコロナはどうしていけばいいか、
    いろいろ試してみたいです。

  • 社員フィギュアから学ぶこと

    クラウド会計ソフトで有名なfreeeさんは、
    勤続5年のお祝いとして、
    3Dフィギュアを作っているそうです。

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    このフィギュアをみて、
    どこか心が洗われる気がしました。

    単に”記念品にマイフィギュア”が面白いというのではなく、
    深いなぁ…

    それに比べて、
    自分のやってきたモチベーション向上って、何なんだろう⁇
    独りよがりで、押しつけがましくて。

    社員にとって”楽しい”場所を創るって、
    職場づくりの基本じゃないのか。
    自分が目指してたカルチャーって、
    こういうのじゃなかったのか。

    余裕もなく、
    ここまで必死にやってきましたが、
    この一枚の写真から反省すべきことは大きい。