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リスクをとらないともろくなる

100円ショップ大手のセリアさん、
税後利益で過去最高(147億円)となり、来期もその更新が予想されています。

ビックデータに裏付けられる徹底した売れ筋分析が利益率に結びついており、
営業利益率は10%以上と2-3%の業界の中で突出しています。

100円ショップは在庫リスクを全て自社で背負うことから、
在庫管理を生命線と位置付けた結果ですが、
翻って、苦境にあえぐ書籍・雑誌業界は「委託販売制」をとっています。

委託販売制においては、
書店は本を買い取ることはないので(在庫リスク=版元)、
売れなければいくらでも返本は自由です。
さらにどの書店にどの本を何冊配本するかは、
実質的に取次が決定権を持っているので、
自ずと書店ごとの在庫管理は緩くなりがちです。

セリアと書店の例からわかるのは、
リスクを取らない商売は繫栄しないということ。
同じく委託販売の百貨店が低迷し、自社で商品開発から販売まで行うユニクロが好調なことや、
「株を買うならサラリーマン社長よりオーナー社長の会社」と言われるのも、
同じロジックだと思います。

やっぱり人間、弱いですからね。
自分で外堀を埋めることをしないと流されてしまう。
年をとってくると守りに入りがちで、なおさらそう感じます。