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ceo blog社長ブログ

  • プロセスを省略できない新鮮さ

    今日で5月も終わり…
    おいおい、速すぎるよ、時間の過ぎるのが。

    美大に通いはじめて、
    「これまでの考え方と全く違う世界だなー」と感じることがよくあります。
    「時間」に関する考え方とかも、そうですね。

    会社の経営やコンサルの世界では、
    「時は金なり」で無駄は極力排除、最短距離でモノゴトを進めることこそが美徳です。
    これが美術の世界だと、本当に気が遠くなるような、
    一見無駄で遠回りな時間があってはじめて、アウトプットが成立したりします。

    よく料理番組で、
    「一晩寝かせたものがこちらです」といってプロセスを省略したりしますが、
    「でき合いのお惣菜やサプリを使いながら、効率よく栄養を取る」のが経営だとすれば、
    美術は、「美味しいものを食べようと思ったら、結局は丸2日かけてじっくり煮込むしかない」
    という感じ。

    何か「プロセスを省略できない」と言いますか。
    会社に入ってからというもの、
    「どうやったら省略できるか」ばかり考えて生きてきましたからね(笑)
    マラソンも「如何に効率よくタイムを縮めるか」をテーマに取り組んできたので、
    これともまた別の世界です。

    たったの2ヶ月で、まだ何にもわかってないですが、
    「(1作品作るのに)時間かかるわー」ということだけはわかってきました。

  • 研修が必要です

    本日訪問したお客様の会議で、
    今月入社の新人向け研修が議題に上がっていました。

    公募ガイドでも、
    昨年から正社員やアルバイトを積極的に採用していて、
    「OJTだけじゃなくて、ちゃんと研修とかやらなあかんなー」と感じることが多々あります。
    元々いたメンバーも、
    当たり前のビジネススキルやマナーが身についてなかったり。

    零細企業にそんな余裕はなかったのでしょうが、
    不効率なだけならまだしも、
    わざわざ地雷の埋まっている道を好んで通ったりしているので、
    とても危なっかしい。

    徐々にちゃんとした大人の組織にしていきます。

  • 冬の時代を乗り越える要因

    三菱商事と三井物産が最終赤字に転落しました。
    経営的には資源に偏った事業ポートフォリオが要因ということでしょうが、
    中長期的に業績は復調すると見ています。

    根拠は、資源価格がどうこういうことではなくて、
    抜群に優秀な人材が集まっているからです。

    運動神経の良い子供が、野球、サッカーに固まるのと同様、
    昨今の大卒就職マーケットにおいては、
    優秀な学生から金融・商社に流れる傾向が強い(特に文系)。

    「日本の大企業は個を埋没させる」と言われたりもしますが、
    他業種との相対比較で言えば、
    総合商社の人材レベルは間違いなく高いです。

    事実、総合商社はこれまでに何度も「冬の時代」を経験し、
    「これからは直取引が主流で、口銭ビジネスなんて流行らない」とか、
    「”総合”なんてもう時代遅れ」とか言われながらも、
    自己変革の繰り返しでこれを乗り越えてきましたからね。

    右肩下がりでいよいよ苦しい状況になっても何も変われない、
    どこかの業界とは大違い。
    結局は、「人」ということです。

  • ミッションが浸透している

    昨日、川崎・新百合ヶ丘にあるケーキ屋さん「リリエンベルグ」まで。

    DSC_0351
    ※お店の外観

    たぶん30分、最悪1時間待ちは覚悟していましたが、
    なんと!ほとんど待ち時間なく、購入することができました。
    3連休の最終日、お昼の12時くらいという時間帯が功を奏したのかもしれません。

    そしてこちらがお目当てのザッハトルテ!

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    ※普段使いのお皿で食べたことを激しく後悔…

    去年の秋からずーっと食べたかっただけに(以前のブログご参照)、
    ようやく念願かなって、もう至福です。

    そしてもうひとつ思ったこと。
    美味しいお店は、共通して店員さんの接客レベルが高いということ。
    お店の目指すところをきちんと共有できていると言いますか。
    駐車場整理のおじさんまでも、とても感じが良いのです。

    うちの近くにある有名私立学校も、そう。
    毎朝顔を合わせる交通整理のおじさん、いつも最高の笑顔で挨拶してくれます。
    ご近所であのおじさんを嫌いな人はいないでしょうし、
    それがそのまま学校のイメージにもつながっています。

    ミッションやビジョンの浸透って、本当に大事です。

  • 目の前にあるじゃない!

    今朝、子どもが「青い靴下がないよー」と慌てているので、
    洗濯物の山をゴソゴソと探しますが、全然見つかりません。
    そこへママがやってきて、
    「何やってるのよ、目の前にあるじゃない!」

    見つかった靴下は私がイメージしていた「紺色にワンポイント」の靴下ではなくて、
    「薄いブルーで2本ライン」のものでした。

    これって、「探索像」と「知覚像」の不一致というらしいです。
    簡単に説明すると、

    ・探索像: ものを探すときの、探すべき対象のイメージ
    ・知覚像: 現実に知覚されている対象物の姿

    で、人が何かモノを探している時、この二つの像が一致すればモノは見つかりますが、
    二つがあまりにかけ離れている場合、探索像が知覚像を締め出して、
    目の前にあるモノを探し出せないという現象が起こります。

    以前のブログで、
    公募ガイドの表紙のテイストが毎号違い過ぎて、本屋さんで見つけられない」話をしましたが、
    それって真に、

    「探索像と知覚像の不一致」

    動物の世界にも見られる現象のようですが、
    こういうことを知っているのと知らないとでは、ビジネス上も大きく差が出てきます。

  • ベンチマーキングは分析の基本

    自宅に書斎とかないので、
    本は衣類を置いている納戸の組み立て書棚に置いています。

    今朝、着替えている時に何気なく目に留まった文庫本。
    懐かしく思い、通勤電車で読みながら来ました。

    キリが悪くて、出社してからもちょっと読んでいたのですが、
    その後、「月刊公募ガイド」に目を通したら、「うわっ、でかい!」
    サイズも、文字も、とてつもなく大きく見えます。

    それだけ見てると何も気づかないけど、
    比較するものがあると、大きく見えたり、小さく見えたり。

    現状分析する時は、
    時間軸、競合軸など、色んな尺度から比較するのが基本。
    月例の全社ミーティングが金曜日にありますが、
    工夫したレポーティングが欲しいです。

  • 攻めと守りのジレンマ

    いつも会社で、
    「既存路線の延長に生き残りはない。まるっきり違う選択肢を考えよう」
    と言っています。

    ですが、
    みんなにそう言いながら、

    「変化がマイナーチェンジに留まるのは、結局は自分のせいだ」

    とも感じています。

    基本、保守的なタイプ(と自分では思っている)なので、
    守るべき収益の最低ラインを決めて、その制約の中で戦略と計画を立てます。
    (今のところ)成長志向で”分不相応な”投資やリスクテイクをすることはなく、
    まずは従業員とその家族の守りを優先するスタイルです。

    堅実経営と言えばそうなのですが、
    このやり方では人が驚くようなとんでもない飛躍は難しい。
    バクチみたいな経営は考えものだけど、
    かと言って、守り重視では大きな成長もない。
    でも、やっぱり会社を潰したら終わりだ…

    結局は、攻めと守りのバランス。
    どのタイミングで、どこに、どれだけベットするか。
    経営センスを問われています。

  • なぜ公募ガイドは去年より売れたのか?

    出版月報によると、
    2015年の雑誌販売は昨対91.8%(▲8.2%)となったようです。

    一方、我らが公募ガイド。
    昨対100%を超えて2015年を終えることができました(ちょっとだけですけど…)

    この厳しい環境下、
    どうして去年より売り上げを伸ばすことができたのか?

    ・積極的なマーケティング活動で認知が上がった
    ・内容が劇的に面白くなった
    ・知り合いに売りまくった

    残念ながら、どれもちょっと違います。
    答えは、

    「去年より、たくさんお店に並べて頂いた」からです。

    国内の大半の雑誌は、
    取次(とりつぎ)と呼ばれる問屋さんを通して、書店さんに配本されます。
    で、近年の実売率はざっくり6割と言われているので、
    10冊置けば、6冊売れて、4冊が返本されている状況です。

    返本コストは取次さんの負担なので、
    取次はこの4冊の返本コストを減らすべく、
    「売れる6冊分だけ置きましょう。その方がお互い無駄がないので」となり、
    次回は6冊が配本されることになります。

    ここがポイントで、
    6冊配本だと6冊は売れなくて、
    6冊の6割、つまり3~4冊しか売れないのです。
    そしてこれを繰り返すことで、市場は加速度的にシュリンクしていく。
    これが雑誌市場が急速に落ち込んでいる一因であろうと、
    私は分析しています。

    換言すれば、
    縮小市場で6冊をキープしたいと思えば、
    11冊、12冊と以前より多くの本を並べなければならない。
    そしてこの増加配本コストは、別の経営努力で削減する。
    これが昨年の公募ガイドの取り組みです。

    特に問屋さんにおいては、取扱いボリュームが命と思いますので、
    足もとの返本コストに目を奪われ、
    自ら取扱いを減らすというのは、中長期的には致命的だと考えています。
    (版元には「コンテンツ」という強力な武器がある)

    「取扱い高は極力キープし、取引コストを極小化しよう」

    業界全体として、そういう動きにならないかなー。

  • 大切な商談は午後でセットする

    今朝の東京は積雪で、朝の通勤は本当に大変でした。
    いつもより早く家を出たのですが、
    それでも3倍近く時間が掛かってしまいました。

    今日は、クライアント向けのご提案アポが入っていたのですが、
    午後で本当に助かりました。

    午前中(特に朝イチ)のアポイントだと、
    不測の事態に対応しにくいですし、
    逆にデスクワークなどは朝のうちにさばいた方が効率が上がる気もします。

    「大切な商談は、午後でアレンジしておく」

    営業活動においては、
    結構大切なルールかもしれません。

  • 今日は業界構造について書くつもりでしたが

    明日の全社ミーティングに向けて、
    今年度の事業計画書を作りました。

    それで改めて感じたのが、雑誌市場の急激な悪化です。
    特に昨年後半はひどかった。

    雑誌が売れなくなるメカニズムについては、
    スマホに代表される電子媒体へのシフト、余暇の過ごし方の変化など、
    外的要因から語られることが多いですが、
    自分が出版社に来て感じるのは、(広義の)出版業界側にも問題があるということです。

    今日はこれをブログのテーマにしようと思っていましたが、
    長くなりそう&昨夜に続いて仕事が終わっていないので、
    またの機会にしたいと思います。