冬の時代を乗り越える要因
2016-03-25
三菱商事と三井物産が最終赤字に転落しました。
経営的には資源に偏った事業ポートフォリオが要因ということでしょうが、
中長期的に業績は復調すると見ています。
根拠は、資源価格がどうこういうことではなくて、
抜群に優秀な人材が集まっているからです。
運動神経の良い子供が、野球、サッカーに固まるのと同様、
昨今の大卒就職マーケットにおいては、
優秀な学生から金融・商社に流れる傾向が強い(特に文系)。
「日本の大企業は個を埋没させる」と言われたりもしますが、
他業種との相対比較で言えば、
総合商社の人材レベルは間違いなく高いです。
事実、総合商社はこれまでに何度も「冬の時代」を経験し、
「これからは直取引が主流で、口銭ビジネスなんて流行らない」とか、
「”総合”なんてもう時代遅れ」とか言われながらも、
自己変革の繰り返しでこれを乗り越えてきましたからね。
右肩下がりでいよいよ苦しい状況になっても何も変われない、
どこかの業界とは大違い。
結局は、「人」ということです。