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頭で考えるか、心で考えるか

公募DXプロジェクトを進めるにあたり、
B2CとB2Bの両面からビジネスやサービスを定義し直しています。

両者(B2C/B2B)の違いはいろいろあるのですが、
新しいビジネスやサービスを企画する難易度を比較すると、
B2Cの方が難しい気がします。

なぜか?

B2Bは企業対企業もしくは組織対組織で取引が成立するので、
費用対効果に優れているとか、
信用リスクは大丈夫かなど、
その取引がロジカルに説明されることが求められます。
逆に言えば、合理的であれば売上げは上がる。

これに対して、
B2Cで企業の取引相手になるのは一般ユーザー。
経済学においては消費者も企業と同様に合理的な行動をとる想定なのですが、
現実世界は必ずしもそうとも限らない。
何の役にも立たないゆるキャラグッズがバカ売れしたり、
高いお金を払ってあえて大混雑する真夏のテーマパークに出かけたり。
その根底にあるのは、それを好きとか、したいなどの人の心です。

つまりは「頭で考えるか、心で考えるか」の違い。
B2Bは頭で相手を理解できれば成功する確率は上がりますが、
B2Cは心で理解していないとまったくユーザーに響かないまま終わる。

公募ガイドに来て8年が過ぎましたが、
B2Cがいまひとつパッとしないのは、
そのあたりに原因があると考えています。