Logo
社長ブログ
答えを探すな。
問いをつくれ。

社長ブログ

  • 卒制報告_11

    卒制報告_番外のつづき)

    1月中旬。
    アクリル板の試作品があがってきたという連絡。

    どんな感じなのかドキドキしながら、
    会社を訪問する(こちらの会社、土曜は営業日なのです)。

    担当の鈴木さんから、
    「rもきれいに出てますし、球の回りも大丈夫そうです」
    とこちらを手渡される。

    動画

    空中に浮かんだ木球が不思議な感じで、
    Y先生の言葉を借りれば、”オーパーツ感”はきっちり出てます。

    ポリカの透明ねじがやや目立つのと、
    球と球の間隔がちょっと開き過ぎている気もしますが、
    これ以上つめると割れてしまうリスクもあって、
    これが限界。

    穴の削りも試作よりもきれいで(当たり前です)、
    あとは工作機械が空くのを待って、
    本製作に入っていただくことになりました。

    また一歩、前進です。

  • 卒制報告_(番外)卒業にリーチをかける

    卒制報告_10のつづき)

    お正月休み。
    木球もアクリル板も納品待ちなので、
    できることと言えば、フレーム(外枠)の設計くらい。
    でもそこは鉄工屋さんの意見も聞きながら固めていきたいので、
    今はなかなか進めにくい。

    ということで、最後の最後、
    実はまだやり残していた(⁉)「イメージ編集Ⅱ」の課題に取り組む。

    内容としては、アートやデザインの発想方法を、
    「比較」「反復」「反転」「転置」
    「拡大縮小」「演出」「省略と鈍化」「変換」
    という8つのテーマで理解し、
    そのうちの1つのアプローチを使って作品を制作するとともに、
    その解説を所定のフォーマットに落とし込んでデザインするもの。

    で、今回せっかく卒制でたくさんのプロトタイプを作ったので、
    それをうまく流用して提出することにしました。

    作品タイトルは『Saku-ball』
    朔望(月の満ち欠け)のような球(ボール)で、
    絵や文字を作るから「サクボール」。

    選択したテーマ分類は「変換」で、
    デジタル的な単位である”画素”という考え方を、
    アナログの機構に「変換」した作品です。

    業者さんにΦ30㎜の木球を追加でお願いし、
    穴がちょうど同じ大きさのチョコレートモールドを受け皿として、
    知育玩具的な作品に仕立てました。


    ※ちょっとたこ焼きみたいですね…

    これに合格できれば、残す単位は卒制のみ。
    いよいよ、卒業にリーチをかけられます。

  • 卒制報告_10

    卒制報告_9のつづき)

    12月27日(公募ガイド社の年内最終営業日)。
    会社の納会を中座させてもらい、
    アクリルの見積りが出てきた2社のうち、
    安かった方の会社さんを訪問。

    大田区にある会社さんで、
    場所は下町ロケットの佃製作所のすぐそば。
    町工場をイメージしていたのに、訪問してみたらけっこう立派なビルで、
    担当の鈴木さんも信頼できそうな印象を受けたので、
    その場で発注をお願いする。

    で結局、仕様はこんな感じに決めました。

    shiyo_20201227

    球の大きさはΦ60㎜と最後まで迷いましたが、
    アクリルの割れるリスク、
    球がこぼれ落ちてしまうリスク、
    重量増に伴う安全性のリスクなど、
    より確実性が高いΦ50㎜を選択することにしました。

    造形的には60㎜の方が良かったんですけどね…
    スケジュールとコストの関係で、
    アクリルの専用刃物を試作することができず、
    確実な方を選択せざるを得ませんでした。

    でも最難関と思われる球とアクリルのギミックが、
    何とか年内に先が見えてきて、
    ちょっとだけ安心して新年を迎えられそうです。

  • 卒制報告_9

    卒制報告_8のつづき)

    12月下旬。
    アクリルの加工業者さん探しが始まりました。

    直接お会いしてやりたいことや仕様を説明したり、
    試作の現物を確認したり、
    遠方だとちょっと難しいと判断し、
    都内を中心にやってくれそうな会社にアプローチをかけます。

    10社くらい声掛けした時点で、
    「やれます!」と明言してくれた会社は1社も無し。
    「ああ、またか…」という感じです。

    さらに10社くらいあたった時点で、
    ようやく「多分やれると思いますよ」という会社にめぐり合う!

    さらに追加で問い合わせていると、
    何社か見積りを出してくれそうなところが出てくるも、
    タイミング的にはクリスマス。
    世間はすでに年越しモードで、
    「現場が動いてないので、提案は年明けになります」と言われてしまう。

    そうこうしていると木球の業者さんにも、
    「年内に発注しないと1月納品が難しいので、早く球のサイズを確定して欲しい」
    と急かされる。

    そんなこと言われても、
    ベースとなるアクリルとの組み合わせを検証しないといけないので、
    アクリル側の目途が立たないと何とも回答できない。

    ああ、もうどうしよう。

  • 休日と休日の間

    今日を挟んで明日も休日。

    休みが多いのは嬉しいことですが、
    仕事が進まなくなるので、
    そういう面ではちょっと困りますね。

    もう今日はあきらめて、
    気分転換に床屋さんに行こう。

  • 卒業制作_8

    卒制報告_7のつづき)

    12月中旬。
    はざいやさんで入手した穴あきアクリル板をもとに、
    こんなギミックを考えてみました。

    tama_2

    簡単に言えば、
    rのついた穴が開いたアクリル板2枚で木球を挟み込むというものです。

    ① アクリル板の内側面の穴の直径
    ② 木球の直径
    ③ アクリル板の外側面の穴の直径

    の3つの直径の大小関係が肝になるのですが、
    ①>②>③になれば、
    球は外にこぼれずに回転するはずです。

    例えば、Φ50㎜の木球を使う場合、
    厚さ8㎜のアクリル板の内側面にΦ51㎜の穴を開ければ、
    外側面は48.4㎜くらいとなり、うまくいくのでは!?

    はざいやさんで穴を開けてもらったアクリル板に、
    カッターややすりで穴の側面を加工し、
    木球を挟み込んでみると、

    smartcapture

    smartcapture

    ぎこちないながらも、
    一応、球は回ってくれています!

    次ははざいやさんの店員さんにアドバイスいただいた、

    ・アクリル板のサイズ
    ・rのついた穴開け加工

    の問題をクリアーすべく、
    仕様の見直しと加工業者さん探しに着手します。

  • 卒制報告_7

    卒制報告_6のつづき)

    吉祥寺から京成立石までの道中に仕様を考え、
    アクリル屋さんに着くなり相談してみると、
    「そんなのできないですよ。もしできたとしてもべらぼうな値段になりますよ」
    と言われる。

    その時、私の伝えた仕様というのが、

    ・アクリルサイズ:縦2m/横2m/厚1㎝(2枚)
    ・Φ10㎝の穴を400個開ける(2セット)
    ・穴の断面はrをつける

    というもの。
    どうやらアクリル板には規格サイズがあり、
    それより大きくなると特注になってしまうらしい。

    2m×2mサイズだと安く見積もっても20万円/枚×2枚で40万円。
    さらに穴開けが500円/穴として400個×2枚で40万円。
    穴の断面にrをつける加工はできないし、
    そもそも2m×2mサイズは機械に入らない。

    せっかく目の前が明るくなったと思ったのに、
    たった1時間で真っ暗闇に逆戻り。

    それでも手ぶらで帰るわけにはいかないので、
    アクリル板の端切れにΦ46㎜の穴を開けてもらい、
    実現可能なギミックかどうか、試作してみることにしました。

  • 卒制報告_6

    卒制報告_5のつづき)

    12月上旬。
    吉祥寺校4号館で担当のY先生と面談を行う。
    (4号館はムサビ発祥の地で趣深い風貌の建屋なのです)

    4gougaikan

    4gounaka

    プロトタイプ2つを持参し、
    このままだとコストがとんでもないことになりそうとか、
    いろんな会社から断られまくっているとか、
    状況を共有しつつ、現実的な方向性を話し合う。

    先生からは、

    ・木球はΦ100㎜よりもΦ50㎜の方が遊具感が減ってよいのではないか。
    ・垂直が難しいのであれば、水平にして仕掛けをシンプルにすることを検討してみては。

    などのアドバイスをいただくも、
    正直、気乗りしない(笑

    その後もY先生と雑談交えながら(ほんといつも脱線してしまう)、
    あーでもない、こーでもないと試作をいじくっていたら、
    「これ(木球が浮かんでる絵)って、オーパーツ的だよね」
    という話になり、
    「仕掛けを透明化できたら面白いかも」
    「ならアクリルだ!」
    という急展開で面談は終了。

    学校から吉祥寺駅まで帰り道、
    早く試したくて仕方がないので、
    歩きながらアクリルの加工と販売をやっているお店を調べ、
    そのまま電話してこちらのやりたいことを伝えるものの、
    まったく伝わらない(そりゃそうか

    もう居ても立ってもいられないので、
    「今から行きます!」と店員さんに伝え、
    そのまま京成立石にある「アクリルショップはざいや」さんに向かいました。

  • ESG

    今日のお昼はランチョンミーティングということで、
    コンビニに買い出しに行きました。

    ちょっと遅かったので、
    おにぎりコーナーはほぼ空っぽでしたが、
    そこに「恵方巻き」を1つだけ発見。
    しかもコンパクトサイズのかわいいタイプです。

    去年の今日は一本巻きがどーんと積み上げられていたので、
    事前予約や小型化など、
    「食品ロス」へのコンビニ各社の対策が見てとれます。

    当社も雑誌不況に対して、
    ESG(環境・社会・ガバナンス)を意識した展開をみせないと、
    どんどん取り残されてしまうでしょう。
    社会的要請に応えながら消費者ニーズを正確にくみ取る、
    そんな力が試される時代ということです。

  • 卒制報告_5

    卒制報告_4のつづき)

    11月下旬。
    わりと大きめのホームセンターまで遠出し、
    試作に使えそうな素材を購入。

    作品の骨格となる木球については、
    Φ100㎜を予定しているものの、
    そのサイズは市販ではなかなか見当たらず、
    とりあえずお店にあった50㎜球を買ってみます。

    btr

    こいつをベースに作ってみたプロトタイプの中で、
    可能性がありそうだったのがこちら↓

    ① メッシュパネルパターン
    VID_20191208_140124_Moment

    ② 透明カップパターン
    透明カップ

    ※ファイルサイズの制約で動画UPできず、わかりにくくてすみません。

    黒い紙が表のパネル面で、
    メッシュパネルや透明カップが、
    内部で球をクルクル回す仕掛け部分になります。

    メッシュパネルパターンは、
    意外な仕組みで球が回るギミックを実現していて、
    工夫次第で何とかなりそうな雰囲気。

    一方の透明カップパターンは、
    球のすべりはよいものの垂直にすると球がこぼれてしまうという、
    致命的な問題をクリアーするのが難しそう。

    いずれにしても、これら何パターンかの試作でわかったのは、
    「球って意外と回る」ということ。
    もうちょっと大胆かつシンプルな仕組みにしてもいけるかも、
    と思えてきました。

    あとはΦ100㎜の木球コスト。
    まず取り扱っているメーカーがほとんどなく、
    特注扱いでやっと出してもらった見積りが2,000円/球なので、
    100個(10×10)で20万円、
    400個(20×20)にすればそれだけで80万円!!

    そのあたり含めて、さあどうするか。