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社長ブログ
答えを探すな。
問いをつくれ。

社長ブログ

  • 脳のつじつま合わせ

    暦の上では今日から春。

    東京は最高気温でも10℃いってないのに、
    立春だと思うだけでなぜか温かく感じる。

    かき氷のシロップは香料と色の違いだけで、
    イチゴやメロンを感じることが知られていて、
    実は味はほぼ変わらない。

    味覚と嗅覚と視覚の情報について、
    脳が「つじつま合わせ」をしているのだけれど、
    「春=温かい」という情報が、
    触覚的な寒さを鈍らせているんでしょうね。

    プラシーボ効果(偽薬でも薬を飲んだと思うだけで症状が改善する)や
    腹話術効果(腹話術師の口元は動かず、人形の口元が動くとそっちが話しているように誤認してしまう)
    なども脳の「つじつま合わせ」によるもので、
    結構好きなジャンルの話なのですが、
    長くなってしまうのでまた別の機会にでも。

  • 変な癖

    ドラマを見ていたら、
    時計を30分進める癖のある登場人物が出てきました。

    「うわっ、それ昔の俺やん!!」

    すっかり忘れていましたが、
    一人暮らしの頃は私にも時計を早める癖がありました。
    なぜかと言えば、時計を見たときに得したような気持ちになるから。

    「もう(朝の)7時か…と思ったけど、本当は6時半だからあと30分寝れる!」
    という具合です。
    最初は15分くらいだったものが、
    それだと瞬時に実時刻が計算できてしまうということで、
    お得感を求めて最後は1時間25分くらいになってました(笑

    ちなみに、これまで何人かにこの話をしてきて、
    この気持ちを理解してくれた人はまだ一人もいませんが。

    家庭ができて時計が自分だけのものでなくなったり(そんなことしたら大混乱です)、
    スマホが時計の代替を果たすようになったりで、
    そんな癖はすっかり忘れていましたが、
    そんな頃もあったなーという話でした。

  • 油断の影響

    東京都の感染が4日連続で最多を更新しました。

    まいったな…

    一番困るのが新卒採用。
    説明会をオンサイトで実施しようと考えていましたが、
    さすがにこの状況だとためらわれます。

    面接なども相対して会話するだけに、対面はどうなんだろう。
    過去にはオンライン面接も実施してきましたが、
    学生さんも、企業側も、その場で得られる情報量が少なくなるので、
    完全に代替できるとは思えませんでした。

    今年は年明けからインターンを実施できていない影響も出始めていて
    (学生さんの反応がいまひとつ見えない)、
    まずい、まず過ぎる。
    これまで3回の新卒採用が比較的うまくいってきたので、
    その油断があったことも否定できません。

    優秀な人材の確保は企業の生命線なので、
    もう一回巻いていこう。

  • うまい棒こそ優等生

    「うまい棒」が79年の発売以来、初めて値上げされます。

    企業がある商品の値上げをしたいと思うとき、
    価格はそのままに内容量を減らし、実質的に値上げすることがあります。

    「シュリンクフレーション」とか「ステルス値上げ」とか呼ばれるもので、
    みなさんも「袋菓子の中身やアイスバーの本数がいつの間にか減っていた」
    という経験があるのではないでしょうか。

    うまい棒の場合、値上げも、
    量目変更で価格を据え置くこともしてこなかったようで、
    企業努力(あと元々の粗利率)はもちろんすごいのでしょうが、
    「1袋1本入り10円」で並んで売っているというあのパッケージが、
    それをしにくくさせていたのかもしれません。

    いずれにしても、
    「卵」は数十年にわたり一定の価格を保ち続けていることから「物価の優等生」といわれますが、
    43年間「1本10円」を守り続けてきたうまい棒こそ真の優等生だな、と思ったのでした。

  • 新しいサイクル

    今月9日の発売号をもって「月刊公募ガイド」は終了し、
    4月から季刊として生まれ変わります。

    先月まで毎月この時期は校了間際ということで、
    どの部署もバタバタしていたのですが、
    今月からは関連業務が軽減されているので、
    デジタルやソリューション系の事業に向けて、
    工数を振り向けることができます。

    といっても、季刊誌の最初を創らないといけないので、
    今タームに限って言えば、初期的な忙しさはあるのですが。

    私もこのブログから“デイリー必須”という制約を解いたおかげで、
    結構いろんなことに時間を振り分けられるようになりました。

    社内メンバーも早く新しいサイクルに慣れて、
    どんどんバリューを上げていって欲しいと思います。

  • 富士山も活火山です

    2022-01-20

    トンガで起こった海底火山の大規模噴火。
    日本も地震や噴火などの被災が続いていて、遠い国での出来事とは思えない。

    国際NGOが発表している「世界リスク報告」によれば、
    トンガのリスク度は世界3位です。
    地震、台風、サイクロン、海面上昇等の「危険度」が高く、
    インフラなどの国力もそこまで整っていない(「脆弱性」が高い)という評価です。

    「じゃあ、世界1位はどこ?」と気になるところですが、
    同じくオセアニアのバヌアツが10年以上その位置にいます。
    2位もオセアニアのソロモン諸島で、 環太平洋火山帯であること(地震や津波)、サイクロン街道、
    また近年の海面上昇リスクは自国だけではどうにもならないため、 リスク度が高くなってしまいます。

    「じゃあ、日本は何位?」も気になるところですね。
    北米プレート、太平洋プレートなど4枚のプレートがぶつかり合う地震頻発エリア。
    環太平洋火山帯で噴火リスクもあり、「危険度」だけみると世界10位。
    一方でインフラが整備されていて「脆弱性」は極めて低いため、
    直近の報告では総合46位となっています。

    ちなみに富士山は1707年の宝永大噴火以降、
    300年間以上も沈静化しています。
    記録が残っている直近1300年で17回の噴火実績があるので、
    そろそろ動きがあってもおかしくない。
    ちょっと不気味で怖いです。

  • 自宅ダイエット

    先週末、自宅リフォームのために仮住まいに引っ越しました。

    リフォームは水廻り以外のすべてのLDが対象なので、
    台所やお風呂場に仮置きできるものを除き、
    ほとんどのものをいったん退かさないといけません。

    そしたら出るわ出るわ、ゴミが。
    いつか使うだろうと思ったけど今だその場面が訪れない大量の画材、
    大枚叩いて買ったどう見ても古臭いコート、
    全然使わないうちに乾電池が液漏れしているライトなどなど。
    物置化している仕事用デスクなどの大物もあり、
    かなりダイエットできました。
    やはり身綺麗にするには引っ越しが一番です。

    公募ガイド社でも定期的に席替えをしているのですが、
    機能面や気分転換に加え、
    いらないものを捨てるという意味合いも強い。

    そうすると今までゴミに隠れていたリスクが見えてきたり、
    作業効率が上がったりするので、とてもいい。

    どれくらいモノが減ったかは再入居してみないとわかりませんが、
    おそらく棚はガラガラで、
    また新しくスタートできると思うとやる気が出てきます。

  • 我らドカベン世代

    漫画家の水島新司さんが亡くなられました。

    私が水島作品に出会ったのは、TVアニメの「ドカベン」から。
    当時、サッカーはまだそこまで人気がなくて(「キャプテン翼」は中学くらい)、
    イケてる小学男子は野球をやる流れ。
    自分もその流れについていくべく、
    商店街の洋品店(懐かしい!)のおじさん監督率いる地元チームで、
    「悪球打ち」や「アンダースロー」を真似して怒られていました。

    「ドカベン」の実写版を見たときは、漫画が好きだっただけに、
    正直「おいおい、ちょっと待ってよ」と思いましたが、
    今となっては「川谷拓三版殿馬」をもう一度見てみたい。

    大学に入り、バイト代が手に入るようになってからは、
    「大甲子園」「あぶさん」「球道くん」「ダントツ」とか揃えてたっけ(鬼滅や呪術世代にはわかるまい)。

    「ドカベンプロ野球編」が出たときは社会人になっていて、
    「山田は西武、殿間はオリックスでイチローとチームメイト!」
    漫画にリアルな選手が登場して(というか逆?)主人公たちと戦うなんて、
    著作権的にも思い切ったアイデアだなあ。
    最近の流れ考えると「いろいろ面倒くさそう」とチャレンジすらしなさそうなので。

    どの作品も私たち世代にはたまりませんでした。
    ご冥福をお祈り申し上げます。

  • 仮住まいします

    私事で恐縮ですが、来週から自宅をリフォームします。

    昨年の夏くらいから進めていたプロジェクト?なので、
    もう半年以上。
    水廻りなどはいじらないプチリフォームなのに、
    こんなに時間が掛かってしまっている。

    途中、発注先の選定でスタックしたり、
    ウッドショックで資材の見直しを余儀なくされたり、
    そうこうしているうちに年末年始が近づいてきて、
    実質的に動けなくなったというのがその理由です。

    大きな家ではないので住みながらの工事は難しく、
    期間中は仮住まいに引っ越します。
    面倒だけど、旅行などどこにも行けてないので、
    ちょっと楽しみでもあります。

  • 抽象は難しい

    仕事や立場上、社員がメディアで書く文章や、
    学生さんの編集インターンでの記事やエントリーシートを読む機会が多いです。

    その際にいつも思うのが、
    「具体」で書かれていない文章は、まったく入ってこないということ。
    例えば、野球部での経験を伝えたいとき、

    ① 入部したての頃は、まったく勝てなかった。試合が終わるたび、監督から何度もダメ出しをくらっていました。

    ② 1年目はまったく勝てませんでした。エラー連発で、バットは球にかすりすらしない。コールド負け続きで、33対2という試合もありました。

    ではどちらが伝わるでしょうか?

    ②は入部からの1年間が具体的に書かれていて、チームのへっぽこぶりが目に浮かびます。
    2年目以降のことは書かれていませんが、それでも勝てるようになった流れを想像させる文章です。
    これに対して、①はどうでしょうか。
    様子がまったくイメージできないし、そもそも野球かどうかすらわかりません。

    つまり、人に文章で何かを伝えようとするとき、
    「抽象ではなく、具体で書く」というのは基本なのですが、これができない人が圧倒的に多い。

    理由としては、学校教育やビジネススキルの問題があると思います。

    試験で文章を読まされて筆者のいいたいことを要約(=抽象化)することは求められても、
    どうやったら自分の言いたいことをうまく伝えられるかの訓練はしません。
    社会に出れば、上司から「主旨を簡潔にまとめるように」と詰め寄られることはあっても、
    「具体こそ説得力を持つ」ということはなかなか教えてもらえないと思います。

    なぜそう思うかといえば、私も数年前までそうだったので。
    こういう仕事をして、この立場になって、ようやくそのことに気づいた感じです。

    だから、公募ガイド社の価値基準には、
    「抽象ではなく、具体で」という項目が入っています。
    メディアは人に情報や思いを伝えることが使命なので、
    社員一人一人にいつも意識して欲しいと考えています。