
問いをつくれ。
社長ブログ
分散という考え方
先週の話になりますが、
東証のシステムが丸一日ダウンし、日本株はすべて取引できなくなりました。再発防止に向けてどうすればよいか。
直接的な原因はシステムトラブルなので、
システムを修正すればよいということになりますが、
それだけでは不十分ですよね。つまり日本の株式市場は東証に一極集中しているので、
東証が落ちればすべてが停止してしまう。
これに対して欧米などは複数市場に取引が分散していて、
例えばニューヨーク証取がダウンしても、
ナスダックや他の市場に取引が流れるので株式の取引はできます。この「分散」という考え方は、
いろんなリスクに対処するうえでとても有効なアプローチになります。投資の世界には「卵をひとつのカゴに盛るな」という金言がありますが、
ビジネスにおいても「一本足打法」はハイリスクハイリターン。
事業展開にしても、取引先にしても、人材にしても、
特定のなにかに依存してしまうのはとてもリスキーなのです。だから止まることなく、常に開発し続ける。
大変ですが、それが事業の安定化と効率化につながるので、
いつも意識してやっています。和のアイコン
河野行革大臣がハンコをなくす動きを始めました。
税務などの法規で求められるものを除き、
もともと公募ガイド社にはハンコ文化はほぼなく
(というか、承認フローが整備されてないといった方が正しい、悲)、
いいのか悪いのか、リモートワーク導入時にも、
「ハンコでの承認問題」は発生しませんでした。デジタル化が推進されるこのご時勢、
とかく悪者にされがちなハンコですが、
個人的にはハンコは嫌いではないですね。それは「承認ツールとしてのハンコ」ではなく、
「紙面への彩」という意味で。誰かに受電の伝言を残すときなど、
粗雑な手書き文字がずらりと並んだメモも、
末尾を丸く赤いアイコン(=丸印)で締めると、
ちょっとビジネスな香りがします。
請求書の角印もフォーマルな雰囲気が出て好きですね。海外のやりとりで使用されるサインもいいですが、
「和のアイコン」としてのハンコもなかなかいい。
そういう用途でこれからも使っていくと思います。モラトリアム
コロナ禍のこの状況は、
一種のモラトリアム(猶予期間)だなあといつも思います。モラトリアムには大きく二つの使われ方があって、
ひとつは金融的な「支払い猶予」、
もうひとつは心理学的な「決断の猶予」です。企業や個人は政府や自治体の資金支援により、
借金や経費の支払いを一時的に猶予してもらいつつ、
次への備えを行っている。また一方では、この特別な状況を免罪符として、
本来ならやるべきことについて、
先送りしたり目をつぶったりするような、
モラトリアム症候群的な側面もある。「ピンチをチャンスに」はきれいな言葉ですが、
一事が万事、そんな前向きには行動できないわけで、
私の中にも少なからずそういう部分はありますね。まあ、外部環境的にはモラトリアムにあったとしても、
確実に時間は過ぎ、人は死に近づいていきます。
やはりモラトリアムは若い人の特権と考えて、
おじさんは頑張るしかないか。公募ガイドをどこで作るか
パソナ社の淡路島への本社移転。
・コロナ感染リスク対策
・東京一極集中リスク対応
・オンライン技術の進展などが理由のようです。
もともとパソナ社は淡路島で様々な活動をされてきたり、
逆に日本経済の中心・丸の内で牧場や田んぼを作ったり。
「地方と東京」や「第一次産業と第三次産業」の融合に積極的なイメージですが、
地方移転の流れが、中小企業や個人に留まらず、
大企業の本社にも起こりはじめた。公募ガイド社はどうしようかな。
地方移転もいいですが、海外展開も実現したい。
「作ること」をビジネスの根幹に据えているので、
文化や考え方の異なるエリアに拠点を置く効果は計り知れないと思うので。
必ずしも都心のオフィスが必要ない延長として、
日本語のメディア運営は海外にいてもできるでしょう。メディア部をニューヨークやロンドンに移転したら、
ぜんぜん違う冊子が出来上がると思います。夏の終わり
今日で8月も終わり。
今年はオールジャパンで変則的な夏休みだったと思いますが、
最終日に子供たちが宿題に追われる姿は、
普遍的な光景のような気がします。
大人でも仕事は締切りギリギリになってしまうものですからね。私は夏休みの宿題どころか、
To Doリストが何年か分、積み上がってしまってます(笑
せめて3年遅れくらいでは実現にこぎつけたいものです。秋冬への畏怖
2020-08-20最近、少しだけ早起きして、軽い運動をしています。
日が昇ってくると暑くてやってられないのですが、
早い時間や日陰は意外に爽やかで、
気持ちよく過ごせる瞬間があります。蝉も「ジージー」が大半ではありますが、
たまに「カナカナ」という鳴き声が混じっていたりで、
確実に季節の変化を感じます。まだまだ猛暑日が続く中、
例年以上に秋冬の気配に敏感になっているのは、
いつもと違うリスクへの畏怖からかもしれません。モーリシャス沖の船舶事故
2020-08-19モーリシャス沖の重油流出事故。
二つの観点で気になっています。ひとつは経営リスクの観点。
国際条約では事故の責任は船主が負うことになっているようで、
今回のような多額の賠償を伴う事故リスクに加え、
船舶という大型アセットを抱えながらのそもそもの事業モデルについて、
どうリスクマネジメントしているのか。当然、保険や証券化などを活用しているのでしょうが、
少し調べたところ、
今回の船主は大資本ではなさそうなので、
とても気になります。もうひとつの気になる観点は、モーリシャスという国。
私、新婚旅行の訪問先なのです。
観光が経済のメインとなっている国なので、
貴重なサンゴやマングローブなど、環境や経済への影響はどうなるのか。「2度は行けないところへ」というコンセプトで選んだ旅先でしたが、
いろいろ気になっています。悩む…
夏休みに計画している小旅行。
宿の無料キャンセル期日が迫っています。昨日行った床屋さんの店長とどうしようか話していたら、
彼は「絶対、行くべきです!」先週、実家のご両親に反対されながらも、
(実家立ち寄りなしの)お墓参り&小旅行をしてきたということで、
旅館やトウモロコシ狩りの農家さんにすごく感謝されたとのこと。自身もお店を経営しているので、
お客さんが来てくださるありがたみがわかるのだと思います。
経営者目線ですね。私はもう少しマクロ視点で、今年の夏は移動自粛派。
でも個人としてはそろそろ自粛の限界で、
正直、どこか旅行に行きたい。週末じっくり検討したいと思います。
人事評価制度
2020-08-13セブンイレブンが売上高をメインに指標としていた人事評価を見直すようです。
これまで評価の7割を占めていた売上高や利益目標について、
3割程度に引き下げるとのこと。コンビニ業界は、19年を境に店舗数が減少に転じ、
さらにコロナ禍で人々のライフスタイルが変わり、
画一的な店づくりからの脱却が急務ということなのでしょう。ちょうど今、例年の3か月遅れでMBOプロセスを進めていますが、
とりあえず次年度については売上や利益を評価指標から除外しました。
外部要因が大き過ぎて、
個人のパフォーマンスを適性に評価できないですからね。1970年代以降、
ざっくり「年功型」→「職能型」→「成果型」と変遷してきた人事評価制度ですが、
大きな転換期を迎えていると思います。情報不足が一番のストレス
2020-08-06なかなか落ち着かない状況が続きます。
私自身に関して言えば、一番のイライラポイントは、
「いつまでたっても情報レベルが上がってこない」という点です。未知の新型ウィルスですから、
ウィルス特性、感染の状況、治療や対策法など、最初はすべてがわからないことだらけ。国内で症例が確認され始めた2-3月なら、
「とにかく考え得る対応をするしかない」というスタンスも止む無しですが、
半年が過ぎた今なら感染に関するデータはかなり溜まっているはず。「検査数が増えているから感染者数も増えている」という説明も腑に落ちないし。
「密」でも感染しやすいケースとそうでないケースを実データから具体的に説明できるわけで、
「3密を避けよう」とか「夜の街関連」といったふわっとしたレベルは卒業したい。情報を集め、仮説検証を繰り返す。
そのプロセスを開示してくれるだけでも、個人的には安心できるのに。