モラトリアム
コロナ禍のこの状況は、
一種のモラトリアム(猶予期間)だなあといつも思います。
モラトリアムには大きく二つの使われ方があって、
ひとつは金融的な「支払い猶予」、
もうひとつは心理学的な「決断の猶予」です。
企業や個人は政府や自治体の資金支援により、
借金や経費の支払いを一時的に猶予してもらいつつ、
次への備えを行っている。
また一方では、この特別な状況を免罪符として、
本来ならやるべきことについて、
先送りしたり目をつぶったりするような、
モラトリアム症候群的な側面もある。
「ピンチをチャンスに」はきれいな言葉ですが、
一事が万事、そんな前向きには行動できないわけで、
私の中にも少なからずそういう部分はありますね。
まあ、外部環境的にはモラトリアムにあったとしても、
確実に時間は過ぎ、人は死に近づいていきます。
やはりモラトリアムは若い人の特権と考えて、
おじさんは頑張るしかないか。