分散という考え方
先週の話になりますが、
東証のシステムが丸一日ダウンし、日本株はすべて取引できなくなりました。
再発防止に向けてどうすればよいか。
直接的な原因はシステムトラブルなので、
システムを修正すればよいということになりますが、
それだけでは不十分ですよね。
つまり日本の株式市場は東証に一極集中しているので、
東証が落ちればすべてが停止してしまう。
これに対して欧米などは複数市場に取引が分散していて、
例えばニューヨーク証取がダウンしても、
ナスダックや他の市場に取引が流れるので株式の取引はできます。
この「分散」という考え方は、
いろんなリスクに対処するうえでとても有効なアプローチになります。
投資の世界には「卵をひとつのカゴに盛るな」という金言がありますが、
ビジネスにおいても「一本足打法」はハイリスクハイリターン。
事業展開にしても、取引先にしても、人材にしても、
特定のなにかに依存してしまうのはとてもリスキーなのです。
だから止まることなく、常に開発し続ける。
大変ですが、それが事業の安定化と効率化につながるので、
いつも意識してやっています。