
問いをつくれ。
社長ブログ
- 綺麗ごとだけでは食べていけない。2015-02-16
 黒田選手が広島カープに帰ってきました。
 年俸4億円らしいですが、メジャー残留ならその約5倍の契約を交わせる可能性もあったらしいです。
 今年、京大からロッテに入団した田中投手は、
 一流企業に就職できた可能性を捨てて、プロ野球界に飛び込みました。
 二人とも「経済合理性」ではない、「自分の軸」で人生を選択している点では同じですが、
 人生のステージという観点からは、ちょっと違った見方ができます。
 フィナンシャル・インディペンデンス(経済的自立)という言葉があります。
 「お金のためにあくせく働いたり、不安になったりしなくて済む状態」のことを言うのですが、
 黒田投手は既にこの状態にあると考えられます。
 一方で田中選手はそうではありません。
 「失敗しても学歴を生かして球団フロントに転身できるだろう」という意見もあるでしょうが、
 もし自分が田中選手だったら、どうでしょう?
 転職や起業する時に、同じような岐路に立たされることがあります。
 「自分のやりたいことか、お金(安定)か」
 転職、起業を経験してきた身から言えば、
 我々レベルだとまず考えるべきは、「綺麗ごとだけでは食べていけない」ということです(笑)
 「衣食足りて礼節を知る」ではありませんが、
 ほとんどの人は経済的な安心があってはじめて次のステップを考える余裕が生まれます。
 転職や起業を考えている人は、一時の思い込みや感情に流されるのではなく、
 冷静さと熱意に加えて、周到な準備をもって、自分のキャリアパスを考えて欲しい、
 プロ野球のキャンプ報道を見ながら、そんなことを思いました。
- 幻のラジオ体操「第3」2015-01-19
 仕事柄、自治体の広報誌、フリーペーパーには、
 なるべく目を通すようにしています。
 公民館や路上に設置されている「地域の掲示板」の前を通りかかったら、
 立ち止まってチェックするのも習慣化しています。
 週末にゆっくりとジョギングしていたら、
 路上の地域掲示板に変わったお知らせを見つけました。
 「”幻のラジオ体操第3”で健康づくり」
 えっ、なに、ラジオ体操に「第3」ってあるの?
 そのチラシによれば、ラジオ体操第3は、・1946年(昭和21年)に製作され、ラジオで1年半あまりしか放送されなかったため、
 「幻のラジオ体操」と呼ばれている
 ・第1、第2に比べるとテンポが速く、手を伸ばしたりジャンプするなどの動きがダイナミックな点が特徴
 とのこと。気になってラジオ体操のことをちょっと調べてみると、
 さすがに歴史があって奥が深いです。
 全国ラジオ体操連盟
 NHKテレビ・ラジオ体操
 かんぽ生命 ラジオ体操・みんなの体操
 なんと昨年には、「第1回 全国小学校 ラジオ体操コンクール(かんぽ生命)」が開催されています!
 今年も第2回を開催予定とのことなので、
 要項が発表されたら、公募ガイドONLINEにアップしたいと思います。
 ※ネット情報では、「ラヂオ体操第4」というパロディがあるらしいです。
 (難しすぎて、とてもできない) 
- 人生で一度きりのイベント2015-01-13
 昨日は成人の日でしたね。
 たまたま、お昼時に駅ビルのレストランフロアに行ったのですが、
 成人式帰りと思われる晴れ着やスーツ姿の男女を結構目にしました。
 さて、お昼ご飯も食べ終わり、下りのエレベーターを待っていると、
 すぐエレベーターそばの中華店の前で、
 晴れ着姿の若い女性と店員と思われる40~50代の女性が何やら会話しています。
 もう14時近かったので、「今日はレストランの順番待ちも大変だ」などと思っていたら、
 着物姿の女性の目からポロリと涙が。
 「えっ!?」と思ってしばらく遠目に眺めていると、
 もう一人の女性がその子の頬をハンカチでふきながら、自分も泣いています。
 「そうか、この二人は親子なんだ」
 成人式の帰り、お店で働くお母さんに「ありがとう」を伝えに来たのでしょうか。
 結婚式ではよく目にするシーンですが、
 成人式でこのような光景を見たのは初めての気がします。
 程なく来たエレベーターの中で自分の成人式を思い返してみると、
 「そうだ、センター試験だった!」
 大学入るのに2浪もしてしまったせいで、
 宙ぶらりんのまま二十歳を迎えてしまい、日程が被ってしまったのです。
 人生で一度しか経験できないイベントはいくつかあると思いますが、
 成人式もそのひとつと思います。
 自分にさっきの娘さんのような行動ができたとはとても思えないですが、
 「こういうイベントは、面倒くさがらずに大事にした方が良いな」
 と反省させられたのでした。
 ※「荒れる成人式」はメディアが取り上げなくなったおかげで減ってきたらしいです。 
- 岩崎俊一さんが亡くなられた。2014-12-25
 「21世紀に間にあいました。」(トヨタ自動車)
 「年賀状は、贈り物だと思う。」(日本郵便)
 これらのコピーを世に送り出された岩崎俊一さんがお亡くなりになられました。
 http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG23H28_T21C14A2CZ8000/
 と言っても、私自身、何ら面識があるわけでもなく、
 間接的に仕事をご一緒させて頂いた経験があるわけでもありません。
 鉄道会社が発行するフリーペーパーにエッセイを連載されていて、
 毎月それを読むのが楽しみでした(要は単なる一ファンということ)。
 「いつか一緒に仕事したい」と勝手に妄想している方が何人かいらっしゃるのですが、
 岩崎さんもそのうちの一人でした。
 出版の仕事をはじめるにあたり、
 「タイミングをみて、飛び込みでアプローチしてやろう」と考えていたものの、
 いくら検索しても事務所の連絡先が見つからないこと
 連載されているエッセイの内容
 から、健康上の理由で仕事をセーブされているのかもしれない、
 と推察してはいました。
 連載エッセイのタイトルをいくつか挙げてみます。
 (流石に超一流のコピーライターだけあって、どれもこれも秀逸で、選ぶに選べないのだけれど)
 ・蜂に、心を刺された日。
 ・たたく手は、たたかれる手より、痛かったかもしれない。
 ・この子の3歳は、たったの1年。
 どうです?
 読んでみたいと思いませんか?
 これからあの連載はどうなるのでしょう?
 もう読めなくなってしまうのでしょうか…
 公募ガイドも、こう思われるサービスを目指したいと思います。
 最後になってしまいましたが、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
 ※岩崎さんのエッセイについては書籍化されています。
 興味のある方は是非。
 大人の迷子たち(廣済堂出版)
 http://honto.jp/netstore/pd-book_26402939.html

