
問いをつくれ。
社長ブログ
不要不急の先
”不要不急”の自粛により、
多くの小売店舗や飲食店が資金繰りに窮しています。年間の個人消費は約300兆円といわれますが、
余暇市場が約72兆円(レジャー白書2019)なので、
個人消費の1/4が不要不急。さらに衣料品、食品・外食、乗用車なども、生活必需ではなく趣味や娯楽でお金を払っている部分も多いので、
ひょっとすると私たちの生活費の半分くらいは、
不要不急の支出と言えるのかもしれません。だとすれば、自粛で経済が回らなくなるのも当然。
日本は社会が成熟化しているので特にその傾向が強い。当社が提供しているサービスや商材も、
基本的には不要不急。
この状況が長引けば苦しくなってくるのは当たり前ですが、
一方でこの禍は社会の成熟をさらに促進し、
当社に求められるものもより大きくなると見ています。入ってくる情報を制御する
2020-04-16港区の制度融資を申請しに行ったら、テレビ局が撮影に来ていて、
たまたま見ていた夜のニュース番組でその様子が放送されていました。通常の窓口ではキャパシティが足りず、
会場を大きな会議室に移しての受付です。審査官や事務の人もすべてを理解しているわけでもないようで、
私もいくつかの担当を行ったり来たり。
別日に再訪してようやく手続きが完了しました。融資にしても、助成にしても、
日々、国や自治体による支援制度がアップデートされていて、
状況の悪化を感じます。感染者数とか、クラスターとか、少し情報に疲れてきたので、
あえてニュースを見ないようにしているのですが、
経営者としてはきちんと支援制度にキャッチアップしておく必要もあり、
ソースを限定してチェックしています。そのあたりのコントロールも、
長期戦をやり過ごすコツになると思います。こんな環境でも進めてます
新卒採用の面接をしていると、
「コロナ影響で選考が滞っている」という声を多く聞きます。当社についていえば、会社説明会、筆記試験、面接など、
対面で予定していたプロセスについて、
すべてオンラインに変更して、
ほぼ予定通りのスケジュールで選考を進めています。もちろん、面接は直接お会いしたい。
でもそんなことより、
なるべく予定通り進めることの方が大切。すべて受け身で、
どうなるかわからないまま不安に過ごす学生さんの気持ちを考えれば、
その方が誠実であることは明らか。
また会社にとっても、多少やりにくくても、
頑張って前に進めた方が企業活動全般の停滞を防げます。とか言ってますが、
選考を進めている一番の理由は、
私が優秀な学生さんとの出会いを待ちきれないからなんですけどね。普段はリモートなのに、今なぜ?
今日もオフィスに人がいません(公募ガイド社の社員は一人だけ)。
逆に普段はほとんどオフィスにいないフォーセンス・パートナーズ(FPI=親会社)のメンバーが、
結構うろうろしてます。FPIは常駐型の経営コンサルビジネスなので、
基本的にリモートワーク(といっても在宅ワークではなく、クライアントワーク)。
クローズドな空間である在宅でも仕事はできるはずなのに、
何でいるんだろう?今日、わりと長く話す機会がありましたが、聞くの忘れました。
今度聞いてみよう。疲れ
2020-03-31在宅勤務2日目。
正直、ちょっと疲れてきました。正確に言うと、
疲れてきたのは在宅勤務にではなく、
この状況に、ですね。外に出る自由を奪われ、
自分だけじゃなく守るものもあり、
どこをみてもコロナコロナで溢れていて、
夢にまで出てきてしまう。
メンタル面で不調を訴える人もいらっしゃるのではないでしょうか。もう終わるだろうと思っていたのに、
なかなかゴールが見えない状況は辛いもの。
山中教授が仰るように、
マラソンになることを覚悟してペース配分した方がよさそう。明日から4月。
新入社員も入ってくるし、
気持ちも新たに頑張っていきましょう。本日より完全在宅勤務になりました
本日より完全在宅勤務にシフトしました。
先週の木曜、社員を集めて、
「インフラも完全じゃないし、自律もできてないし、完全リモートは様子を見て」
とアナウンスしたのですが、
同日夜の(都内は外出自粛)報道を受けて、
「これはそんなこと言ってる場合じゃない」と思いました。
直観的に「このままやってると後悔することになる」と。夜中でしたが、
(就業時間外の投稿を禁止している)ビジネスチャットで翌日の招集をかけ、
週明けから在宅を実現すべく、金曜日に大慌てでインフラを整え、
初日の今日を迎えた感じです。やはり整っていない部分も多く、
かつ月末の校了日ということもあって、
一番多い時間帯で半数以上は出社していましたが、
明日はかなり在宅比率も上がると思います。しばらくは手探りの状態が続きそうですが、
一方で私も社員も学ぶことは多い予感がします。
そのためには「もっと○○に」というマインドが大切です。合成の誤謬(その2)
マスクやトイレットペーパーだけでなく、
食料品にまで買い占めが起きているようです。食べるものがなくなると困るから、
今のうちに買い溜めしておこうという個人の行動は、
個別には理が通っているのですが、
社会全体としてはかえって欠品を増長させてしまう。企業活動においても、景気が悪化しそうと判断すると、
投資を控えたりしますが、
そのアクションが余計に景気を悪化させる。このようにミクロの視点では合理的な行動も、
それが合成されたマクロの世界においては、
必ずしも好ましくない結果が生じてしまうことを、
合成の誤謬といいます。合成の誤謬については、
4年以上前のブログでも書いているので、
私的に気になる考え方なのでしょうね。政府なり、首長なり、経営者なり、
全体を俯瞰する立場の人間は、
常に誤謬の発生を意識しておく必要があります。長はつらいよ
2020-03-25東京都で新たにウィルス感染者41人が確認され、
1日の感染者数としては都道府県単位で最多になったようです。先週の3連休はどこもそれなりの人出だったようで、
「東京は緩んでいる」といった声も聞こえてきます。通勤電車も普通に混んでいるし、
知事から何らかの緊急アナウンスがあって、
それに連動する形で、
当社ももう一歩踏み込んだ対策がいるかもしれない。後手後手ということではないですが、
雇用や会社を守りつつ、
安全・健康にも万全を期すというバランスはなかなか難しい。国や自治体から自粛と言われても、
結局、その負担をするのは企業や個人ですからね。
首長も経営者も世帯主も、
組織の長はみんな悩んでいると思います。延期になっても
2020-03-24五輪延期の公算が高くなり、
その時期は1年後という観測記事が出ています。選手はもとより利害関係者があまりにも多く、
延期に伴う損失の大きさも半端ではありません。
苦渋の決断の連続だろうと思います。五輪延期が当社にどう影響するかは想像もつきませんが、
元凶となっているコロナも含めて、
できるだけ前向きに。営業できない分、これまでできなかったインフラ整備ができるとか、
不謹慎と怒られるかもしれませんが、
待つ楽しみが1年延びたと考えるとか。どっちにしても、早く落ち着いて欲しいけど。
朝令暮改でもいいと思う
証券会社から送られてくるアラートメール。
【重要】保有されている投資信託の基準価額
の下落について 平時だとドキッとさせられるタイトルですが、
こう毎日毎日送られてくると慣れてしまいました。投資といっても短期売買でサヤを抜くスタイルではなく、
長期分散かつ無理のない範囲でコツコツやっているもの。
いつになるかはわかりませんが、
新型コロナウイルス問題の底が見えれば、
マーケットは反転してある程度戻すでしょうから、
あまり気になりません。それよりもやっぱりビジネス。
コロナの影響で顕在化した社会的変化は、
リスクであると同時にいい機会でもあり、
優勝劣敗はそれに対応できるかできないかで決まってくると思います。朝令暮改と言われてもいいので、
スピード感をもって意思決定していきたい。