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応募数の分析方法|閲覧数・応募数の見方と、グラフの形から分かること

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著者:公募ガイド社 法人ソリューション部

こんにちは。公募ガイド社 法人ソリューション部です。私たちは、企業や自治体のコンテストの企画・運営をお手伝いしています。

締切の1週間前で、応募は80件。これは順調なのでしょうか、それとも手を打つべきなのでしょうか。応募数の分析は、応募数だけを見ていても答えが出ません。

答えを出すには、募集ページの閲覧数、応募フォームの閲覧数、応募数の3つを並べて見ることです。この3つの数字と、日ごとの推移の「形」が読めれば、告知が足りないのか、フォームで応募をやめられているのかを切り分けられます。

ここでは、コンテストの応募の集まり具合を読む方法を、3回の講座のように順を追って説明します。

第1講:応募数の分析で見る指標は3つだけ

3つの指標と、それぞれが表すもの

指標表すもの少ないときに疑うこと
① 募集ページの閲覧数コンテストを知り、詳しく見に来た人の多さ告知が届いていない
② 応募フォームの閲覧数「応募してみよう」と思った人の多さ募集ページで応募をやめている
③ 応募数実際に応募を終えた人の数フォームで応募をやめている

この3つを、上から順に人が減っていく「漏斗(じょうご)」として考えます。

① 募集ページの閲覧数 ████████████████████
↓ フォームへ進んだ割合(②÷①)
② 応募フォームの閲覧数 ████████
↓ 応募を終えた割合(③÷②)
③ 応募数 ███

2つの割合を計算する

3つの数字から、次の2つの割合を出します。

  • フォームへ進んだ割合=応募フォームの閲覧数 ÷ 募集ページの閲覧数
  • 応募を終えた割合=応募数 ÷ 応募フォームの閲覧数

計算例を見てみましょう(数字はすべて仮のものです)。

コンテストAコンテストB
① 募集ページの閲覧数4,0001,000
② 応募フォームの閲覧数400400
③ 応募数8080
フォームへ進んだ割合10%40%
応募を終えた割合20%20%

応募数はどちらも80件ですが、課題は違います。Aは、ページは見られているのにフォームへ進む人が少ない状態です。Bは、ページを見た人の多くがフォームへ進んでいるので、そもそもページを見に来る人を増やすのが先です。

数字を読むときの3つの注意

  1. 閲覧数は「人数」ではありません。 同じ人が何度ページを開いても、そのたびに数えられるのが一般的です。締切前に見直しに来る人が多いと、閲覧数は実際の人数より大きくなります。
  2. 応募数と応募作品数は別物です。 1人が複数点を応募できるコンテストでは、応募作品数は応募数より多くなります。割合の計算には「応募数(人・件)」を使います。
  3. フォームのURLを直接告知していると、割合がずれます。 自社サイトやSNSから応募フォームへ直接リンクしている場合、募集ページを通らずにフォームへ来る人がいます。このとき「フォームへ進んだ割合」は高く出て、100%を超えることもあります。どこにどのURLを載せたかを、記録しておきましょう。

第2講:日別グラフの「形」で読む

3つの数字を日ごとに並べると、グラフにいくつかの典型的な形が現れます。ここでは、よくある形を文字で表してみます(左が募集開始、右が締切)。

形1:締切前に急に立ち上がる「助走型」

応募数 ▁▁▁▁▁▁▁▁▂▁▂▂▃▃▅▇█

多くのコンテストで見られる、ふつうの形です。 作品を作るのに時間がかかるジャンルほど、応募は締切の直前に集まりやすくなります。

  • 読み取れること:締切前1週間の応募数が、最終的な応募数を大きく左右する
  • 気をつけたいこと:途中の応募数が少なくても、それだけで「失敗」と判断しない。前回のコンテストと比べるなら、「締切◯日前の時点」で比べる
  • 打ち手:締切の1週間前と前日に、リマインドの告知を入れる

形2:告知した日だけ跳ねる「スパイク型」

募集ページ ▁▁█▂▁▁▁▁▁█▁▁▁▁▁▂▃
応募数 ▁▁▂▂▁▁▁▁▁▂▂▁▁▁▂▅█

告知した日に閲覧数が跳ね、数日で元に戻る形です。 告知が届いていることは分かりますが、効果が長く続いていません。

  • 読み取れること:どの告知で閲覧数が跳ねたかが分かれば、効いた告知先が見える
  • 気をつけたいこと:閲覧数が跳ねた日に応募も増えているとは限らない。応募はしばらく後、締切前に来ることが多い
  • 打ち手:告知を1回にまとめず、期間中に分けて入れる。効いた告知先は、締切前にもう一度使う

形3:閲覧は伸びるのに応募が横ばいの「口が開く型」

フォーム閲覧 ▁▂▂▃▃▄▄▅▅▆▆▇▇█
応募数 ▁▁▁▁▂▁▁▂▁▁▂▁▂▂

応募フォームまで来ているのに、応募が増えない形です。 2本の線の間が、ワニの口のように開いていきます。

  • 読み取れること:フォームの中で応募をやめている人が多い
  • 気をつけたいこと:締切が先なら、「中身を見に来ただけ」の人も多い。締切が近づいても口が閉じないなら要注意
  • 打ち手:入力項目を減らす、スマホで試す、ファイルの容量や形式の注釈を見直す。詳しくは応募フォームの離脱を減らすコツへ

形4:最初から最後まで低い「低空飛行型」

募集ページ ▁▁▁▁▁▁▁▁▁▁▁▁▁▂▁
応募数 ▁▁▁▁▁▁▁▁▁▁▁▁▁▁▁

募集ページそのものが、ほとんど見られていない形です。 フォームを直しても、応募はあまり変わりません。

  • 読み取れること:コンテストの存在が、届けたい人に知られていない
  • 気をつけたいこと:「応募が少ない=内容が悪い」とは限らない。まず知られているかを疑う
  • 打ち手:告知先を増やす、対象者が集まる場所(学校、団体、SNSのコミュニティ)に直接届ける

形5:途中で急に止まる「失速型」

応募数 ▁▂▃▃▄▃▃▁▁▁▁▁▁▂

順調だった応募が、ある日を境に止まる形です。 自然な減り方ではなく、何かが起きている可能性があります。

  • 読み取れること:フォームの不具合、リンク切れ、告知物の掲載終了などが起きた可能性
  • 気をつけたいこと:応募数が急に0になった日は、すぐにフォームを開いて動作を確かめる
  • 打ち手:テスト応募をする。告知に使ったURLやQRコードが正しいページにつながっているかを確認する

形の見分け方まとめ

形まず疑うこと最初に確かめること
助走型問題ないことが多い前回の同じ時点と比べる
スパイク型告知が一時的どの告知で跳ねたか
口が開く型フォームでの離脱スマホでのテスト応募
低空飛行型告知不足告知した場所と時期
失速型不具合・リンク切れフォームの動作とURL

第3講:読み取った結果から、打ち手を選ぶ

漏斗のどこで減っているかで、打ち手が決まる

減っている場所状態打ち手の例
①が少ない知られていない告知先を増やす。対象者に直接届く経路を探す
①→②で減るページを見て応募をやめている応募方法・賞・締切をページの上の方に。応募ボタンを分かりやすく
②→③で減るフォームで応募をやめている入力項目を減らす。ファイルの注釈を見直す。スマホで試す
締切前だけ多いふつうの形締切前のリマインド告知に力を入れる

①を増やす具体的な方法はコンテストの応募が集まらないときの対策で、告知物へのURL・QRコードの載せ方は応募フォームのURLとQRコードの載せ方で紹介しています。

「告知ログ」をつけておく

グラフの形を読み解くには、いつ、どこで、何を告知したかの記録が欠かせません。閲覧数が跳ねた日と告知の日を照らし合わせると、効いた告知先が分かります。次のような表を、募集期間中に更新しておきましょう。

【告知ログ】
日付 | 告知先 | 内容 | 載せたURL(募集ページ/フォーム) | 担当
10/1 | 公式サイト | 募集開始のお知らせ | 募集ページ | ◯◯
10/1 | 公式SNS | 募集開始の投稿 | 募集ページ | ◯◯
10/8 | 広報紙 | 募集案内(QRコード付き) | 応募フォーム | ◯◯
10/20 | メールマガジン | 締切2週間前のお知らせ | 募集ページ | ◯◯

「載せたURL」の列は、第1講の注意3のためです。フォームへ直接案内した告知の日は、フォームの閲覧数だけが跳ねることがあります。

打ち手は1つずつ試す

フォームの項目を減らし、同じ日に告知も増やすと、どちらが効いたのか分からなくなります。募集期間中に手を打つなら、1つ変えたら数日ようすを見て、日別の推移を確かめてから次へ進みましょう。

Kouboプランナーなら

公募ガイド社の「Kouboプランナー」の分析画面では、募集ページ(Koubo の掲載ページ)の閲覧数、応募フォームの閲覧数、応募数、応募作品数を日別に確認できます。この記事の3つの指標を、同じ画面で並べて見られます。
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補講:前回のコンテストや、ほかの募集と比べてもいい?

分析に慣れてくると、「前回と比べてどうか」「同じジャンルのほかのコンテストと比べてどうか」が気になってきます。比べること自体は役に立ちますが、次の条件をそろえないと、正しく比べられません。

そろえたい条件理由
締切から数えた日数応募は締切前に集まるので、「開始◯日目」で比べるとずれる
募集期間の長さ期間が長いと、閲覧数も応募数も積み上がる
応募の条件1人の点数の上限、応募資格、作品の形式が違うと、応募のしやすさが変わる
告知の量と時期告知ログがあれば、告知の差を考えに入れられる

もう1つ、閲覧数だけでは「どこから来た人か」までは分かりません。応募者がどの告知でコンテストを知ったかは、フォームの中で聞くのが確実です。選択肢の作り方は、「このコンテストを何で知りましたか」の作り方で紹介しています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。コンテストの企画や運営で迷うことがあれば、公募ガイド社にお気軽にご相談ください。

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