Logo

作文・エッセイ・小説コンテストの応募フォームの作り方|文字数とファイル形式の決め方

キービジュアル

著者:公募ガイド社 法人ソリューション部

こんにちは。公募ガイド社 法人ソリューション部です。私たちは、企業や自治体のコンテストの企画・運営をお手伝いしています。

作文やエッセイ、小説のコンテストをWebで受け付けるとき、最初に迷うのが「本文をフォームに直接入力してもらうか、Wordやファイルで送ってもらうか」です。あわせて、「文字数」をどう数えるかも決めておかないと、応募者からの問い合わせが増えます。

結論から言うと、数百字〜2,000字程度の作文・エッセイならテキスト直接入力、それより長い小説や、縦書き・手書きの原稿ならファイル添付が基本です。どちらの場合も、文字数の数え方を募集要項に一文で書いておくのが大切です。

この記事では、コンテスト事務局の目線で、受け付け方の使い分け、文字数とファイル形式の決め方、匿名で審査するための注意点を整理しました。フォームの項目例も紹介します。

目次

  1. 文章系コンテストの応募方法の現状
  2. テキスト直接入力とファイル添付の使い分け
  3. 「文字数」の決め方と書き方
  4. ファイルで受け付けるときに決めておくこと
  5. 匿名で審査するための注意点
  6. 応募フォームの項目例
  7. 公開前のチェックリスト

文章系コンテストの応募方法の現状

公募ガイド社が、Koubo に掲載された作品募集コンテスト12,256件の主な応募方法を調べたところ、全体ではWebフォームが52.3%でした。文章系のジャンルでは、次のような結果です(公募ガイド社調べ(2026年9月)、コンテストの応募方法調査2026)。

ジャンルWebフォームの割合特徴
作文・エッセイ50.1%全体とほぼ同じ。学校単位の郵送も残る
小説・シナリオ45.1%小説投稿サイト経由の応募が33.4%と多い

小説・シナリオでは、投稿サイト上で開催されるコンテストが多いのが特徴です。一方、自社で文学賞やエッセイ賞を主催する場合は、自前の応募フォームで受け付けることになります。

テキスト直接入力とファイル添付の使い分け

 テキスト直接入力ファイル添付(Word・PDFなど)
向いている長さ数百字〜2,000字程度数千字〜10万字以上
向いている作品作文、エッセイ、体験談、感想文小説、シナリオ、論文、縦書き指定の作品
応募者の手間小さい(スマホでも書ける)ファイルを作る必要がある
文字数の管理フォームで上限をかけられる応募者の自己申告+事務局の確認
書式横書き・書式なし縦書き・ルビ・字下げを保てる
審査の準備CSVで一覧にでき、印刷もしやすいファイルを1つずつ開く/印刷する
匿名化本文と応募者情報が分かれていて簡単ファイル内の名前を確認する必要がある

テキスト直接入力が向いているケース

  • 作文・エッセイで、字数が2,000字程度まで:スマホからでも書けるため、応募のハードルが下がります
  • 学生・一般の両方に広く募集したい:Wordを持っていない人でも応募できます
  • 審査員が一覧で読み比べたい:CSVでまとめて出力し、そのまま審査資料にできます

ただし、テキスト欄に直接書くと、書いている途中で画面を閉じて内容が消えることがあります。「長い文章は、メモアプリなどで書いてから貼り付けてください」と案内しておくと、トラブルを防げます。

ファイル添付が向いているケース

  • 小説など、長さが数万字以上:テキスト欄に貼り付けると、読み返しや修正がしにくくなります
  • 縦書き・ルビ・字下げなど、書式も作品の一部:テキスト欄では横書きの書式なしになります
  • 手書きの原稿用紙で書く作文:子ども向けの作文コンクールでは、原稿用紙で書いたものをスキャン・撮影してPDFにしてもらう方法があります

両方を組み合わせる

文学賞では、本文はファイル添付、あらすじ(800字以内など)はテキスト入力という組み合わせも使いやすい形です。あらすじがテキストで一覧になっていると、1次審査の振り分けや、審査員への割り当てがしやすくなります。

「文字数」の決め方と書き方

文字数は、文章系コンテストで最も問い合わせが多い項目の一つです。「◯字以内」とだけ書くと、次のような質問が届きます。

  • タイトルは文字数に含みますか?
  • 空白や改行は数えますか?
  • 句読点やかぎかっこは1字ですか?
  • 原稿用紙で書いた場合、空いたマスも数えますか?
  • 少しくらいなら超えてもいいですか?

決め方の選択肢

決め方例向いているケース
字数で指定2,000字以内(タイトル・氏名を除く、空白・改行を含めない)テキスト入力、Word原稿
原稿用紙の枚数で指定400字詰め原稿用紙5枚以内手書き原稿、子ども向け作文
書式と枚数で指定A4縦・40字×30行・縦書きで◯枚以内小説、シナリオ
範囲で指定1,200字以上1,600字以内下限も設けたいとき

募集要項に書く文例

【文字数】
2,000字以内(タイトルは含みません)。
句読点・かぎかっこは1字として数えます。
空白と改行は数えません。
字数を超えた作品は、審査の対象外となることがあります。

「超えた場合どうなるか」まで書いておくと、応募者が判断に迷いません。厳密に数えるのか、目安として扱うのかは、コンテストごとに決めます。

Word原稿の場合の案内

Wordで書く応募者には、Wordの文字カウントで確認してもらうのが分かりやすい方法です。Wordでは、ステータスバーの文字カウントをクリックすると、文字数などの詳細を確認できます(出典:Microsoft サポート「単語数を表示する」、2026年9月30日時点)。事務局も、同じ方法で数えることを募集要項に書いておくと、数え方の違いによる食い違いを防げます。

ファイルで受け付けるときに決めておくこと

項目決めること例
ファイル形式受け付ける形式Word(.docx)またはPDF
書式用紙の向き、縦書き/横書き、1ページの字数・行数A4縦、縦書き、40字×30行
ページ番号入れてもらうか下部中央に入れる
1ページ目タイトルだけにするか、本文から始めるか1行目にタイトル、本文は2行目から
ファイル名名前の付け方作品タイトル.pdf(氏名は入れない)
手書き原稿スキャン・撮影のしかた1枚ずつ、すべてのページを1つのPDFにまとめる

WordとPDF、どちらを指定するか

  • PDF:どのパソコンで開いてもレイアウトが崩れにくく、審査の公平性を保ちやすい形式です。印刷もしやすくなります
  • Word:応募者が作りやすく、事務局が文字数を確認しやすい形式です。ただし、開くソフトや環境によって、改行位置などが変わることがあります

迷ったら「Word(.docx)またはPDF」の両方を受け付け、審査用にはPDFにそろえるのが現実的です。

手書き原稿をPDFにしてもらうときの案内

子ども向けの作文コンクールでは、原稿用紙に手書きした作品をデータで受け付けることがあります。その場合は、次のような案内を入れます。

【手書き原稿の提出方法】
・原稿用紙は、すべてのページをスキャンするか、真上から撮影してください。
・ページの順番どおりに、1つのPDFファイルにまとめてください。
・文字がはっきり読めるか、送信前に確認してください。
・影や手が写り込まないよう、明るい場所で撮影してください。

匿名で審査するための注意点

文章系のコンテストでは、応募者の名前や学校名を伏せて審査することが多くあります。テキスト直接入力なら、本文と応募者情報が別の欄に分かれるため、CSVから本文だけを取り出して審査資料にできます。

ファイルで受け付ける場合は、ファイルの中や、ファイル名に名前が入っていないかの確認が必要です。

  • 本文の1ページ目に氏名を書かないよう、募集要項で案内する
  • ファイル名に氏名を入れないよう案内する(事務局で受付番号に付け替える方法もある)
  • Wordのファイルには、作成者などの情報がドキュメントのプロパティとして残ることがあります。Wordの「ドキュメント検査」(ファイル→情報→問題のチェック→ドキュメント検査)で確認・削除できます(出典:Microsoft サポート、2026年9月30日時点)。審査用にPDFに変換してから渡すなど、事務局での扱いも決めておきましょう

審査の進め方はコンテストの審査方法とオンライン審査の始め方、集まった作品の管理は応募作品の整理・管理方法で解説しています。

応募フォームの項目例

作文・エッセイ(テキスト直接入力)

項目入力方式必須/任意メモ
部門ラジオボタン必須小学生の部・中学生の部・一般の部など
作品タイトルテキスト(30字以内など)必須 
本文テキストエリア(文字数制限あり)必須数え方を注釈に書く
未発表作品であることの確認チェックボックス必須規約に合わせる

小説・シナリオ(ファイル添付)

項目入力方式必須/任意メモ
作品タイトルテキスト必須 
原稿ファイルファイル必須形式・書式を注釈に書く
あらすじテキストエリア(800字以内など)必須1次審査の振り分けに使う
原稿の枚数・文字数テキスト必須自己申告
ジャンルセレクトボックス任意審査員の割り当てに使う
他の賞への応募状況ラジオボタン必須二重応募の扱いを規約に書く

応募者情報(お名前、ペンネーム、メールアドレス、生年月日など)は、1回の応募で1回だけ入力してもらいます。基本の項目は応募フォームに必要な項目一覧をご覧ください。

生成AIを使った作品の扱いを決める場合は、生成AIを使った作品の応募をどう扱う?、作品の著作権や出版の扱いは応募作品の著作権は誰のもの?が参考になります。

Kouboプランナーなら

公募ガイド社の「Kouboプランナー」では、本文をテキストエリアで受け付けて文字数制限をかけることも、Word・PDFなどをファイルで受け付けることもできます。作品データの注意事項には「手書き原稿のPDF化について」を選んで表示できます。ライトプランは無料です。
Kouboプランナーについて詳しく見る(無料)

公開前のチェックリスト

  • ☐ テキスト直接入力か、ファイル添付か(あるいは両方か)を決めた
  • ☐ 文字数の数え方(タイトル・空白・改行・句読点)を募集要項に書いた
  • ☐ 文字数を超えたときの扱いを書いた
  • ☐ ファイル形式・書式・ファイル名のルールを決めた
  • ☐ 手書き原稿を受け付ける場合、スキャン・撮影の方法を案内した
  • ☐ 原稿やファイル名に氏名を書かないよう案内した
  • ☐ 長い文章は別のアプリで書いてから貼り付けるよう案内した
  • ☐ スマホとパソコンで、実際に応募してみた

よくある質問

Q. 文字数の上限を少し超えた作品は、受け付けてもいいですか?
A. 主催者が決めてかまいませんが、応募者によって扱いが変わらないようにすることが大切です。「審査の対象外となることがあります」「◯字程度の超過は認めます」など、どちらにするかを募集要項に書いておきましょう。

Q. 縦書きの作品をWebで受け付けることはできますか?
A. できます。フォームのテキスト欄は横書きになるため、縦書きの書式も含めて審査したい場合は、Word・PDFなどのファイルで受け付けます。

Q. 小学生の作文を、保護者が代わりに入力してもいいことにしてよいですか?
A. 認めるかどうかは主催者が決めます。認める場合は「保護者の方が代わりに入力してもかまいません。本文は本人が書いたものをそのまま入力してください」など、代筆の範囲を書いておくと安心です。子ども向けのフォームの作り方は小中高生向けコンテストの応募フォームで解説しています。

まとめ

  • 作文・エッセイの短い作品はテキスト直接入力、小説や縦書き・手書きの作品はファイル添付が基本
  • 文字数は「何を数えるか」「超えたらどうなるか」まで募集要項に書く
  • ファイルで受け付けるなら、形式・書式・ファイル名を決め、氏名が入らないよう案内する
  • あらすじをテキストで別に受け付けると、審査の振り分けがしやすくなる

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。コンテストの企画や運営で迷うことがあれば、公募ガイド社にお気軽にご相談ください。

次に読む記事

 

Kouboプランナーを使ってみる