どっちに向うべきなのか
ほぼ日が上場しましたね。
なんかこの会社って、
私たちが通常想像するIPOとはちょっとイメージが違います。
・高成長は求めない
・プロジェクトや部門に売上や読者数の目標を設定しない
・公私混同を推奨
などなど、
おおよそ株式市場では歓迎されないような要素がてんこ盛りです。
会社って進むべき方向が共有されていればそれでいいと思うのですが、
普通はそれがなかなか難しいので、
売上やシェアなどの数値目標だったり、インナーブランディングだったり、
経営者はわかりやすいベクトルを明示することに力を注ぎます。
この会社は糸井氏を中心に自然とそれができている印象です。
あと個人的に羨ましく思うのは、
メディアなのに広告を売らない事業モデルであること。
当社もそうですが、たいていのメディアは、
「(お金を払うだけの価値ある)コンテンツ」だけでは食べていけないので、
副産物である「人通り」をお金にして事業を成立させています。
そのモデルが悪いということはないですが、
時に利益相反につながることもあって、
最近のキュレーションメディア問題はその最たる例だと思います。
私も早3年目に入りましたが、
どっちに向かうべきなのか、ちょっと迷っているところもあり、
ほぼ日上場には考えさせられるものがあります。