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ceo blog社長ブログ

実はエゴとの戦いなのか

最近、あまり会社の業容について書いてませんでしたが、
だからといって順風満帆というわけでもなく、
雑誌は相変わらずの苦戦が続いています。

市場として苦しいというのはもちろんそうなのですが、
経営していて感じるのは、
「商品に賞味期限がある」ことのデメリットです。

月刊誌なら1か月、週刊誌なら1週間が賞味期限。
次の号が出れば、前の号はもはや「古紙」であり、
その価値は基本的にゼロとして、
本屋さんの棚からも下されてしまいます。

あんなに一所懸命作ったのに、
その努力は1か月で無になってしまい、
それでも毎月毎月、漕ぎ続ける…

この雑誌を作るための多大なコストや人的リソースを他の事業に振り分けられれば、
かなりいいサービスを提供することもできるし、
これがウェブの記事やネタなら、
一度作ったコンテンツは蓄積されてもいくでしょう。

「なら、雑誌やめればいいじゃん」
ということになりますが、
ぽっと出のウェブ系の会社なら門前払いされるところを、
「30年の歴史ある雑誌です」
と名乗れば、とりあえずドアだけは開けてもらえる。
特に官公庁や自治体はその傾向が残っています。

そんなpros/consを考えながら、
事業をどうするか判断するのが自分の仕事。
色んな選択肢を検討したい。

「斜陽の紙の出版を再生してみせる」という、
ちょっとした自分のエゴを捨てることを含めて。