今さら「徒然草」
今朝の春秋(日経新聞)に、「徒然草」が引用されていました。
切り口は「オリンピック」。
「こっそり練習し、うまくなってから披露するのが奥ゆかしい」という考えではものにならない。
未熟なうちからベテランに交じり、けなされ、笑われても頑張ってこそ「ならびなき名を得る」。
えっ、徒然草って学校で習ったけど、そんなこと書いてあったんだっけ?
このブログでも引用したことがあるのですが(家の作りようは、夏をむねとすべし?)、
実は全243段のうち、いくつかしか記憶にありません。
気になって調べてみると、
こんなに面白かったんですね、徒然草。
筆をもてば何か書きたいと思い、楽器を手に取れば音を出したいと思う。
(中略)
信心が起こらなくても、仏の前に座り、数珠を取って経を開いていれば、
怠けていても自然に仏の教えが身につくものだ。
公募ガイドを読んで、
「面白そう、応募してみたい」と思う人は多いでしょうが、
実際には、ペンを持つことすらなく、終わってしまう人も少なくない。
「まずはメモ帳でもいいから、書き出してみましょうよ」
ということです。
とまあこんな感じで、
いいことがたくさん書いてある「徒然草」ではありますが、
もうどうでもいいような俗っぽい話も結構あります。
すごく優秀なのに、芋が好きすぎて遺産を全て芋にしてしまった僧。
変人だけど、どこか憎めないよね。
とか、
男は妻を持ってはならない。
やっぱり通い婚がベストだよね。
とか。
説教臭い話ばかりだとイヤになりますが、
こういうのも入っていると肩の力を抜いて楽しく読めます。
徒然草って随筆の元祖的な存在ですが、やっぱり学ぶところは多いです。