見ず知らずの人にお金を貸してと言われたら
葬儀参列のための航空券代が入った財布を無くした高校生に、
見ず知らずの男性が現金6万円を貸し、
高校生がお礼の再会を果たせたニュース。
このニュースを聞いて、自分が浪人の頃を思い出しました。
と言っても、
私が直接そういう経験をしたというのではなく、
友人のおはなし。
その友人(和歌山出身)が、
第一志望の東京の大学を受験しに行ったときのこと。
受験当日、お金を下ろし忘れたのか、財布を紛失したのか、
そこは忘れてしまったのですが、
とにかく受験する大学までの交通費がない。
駅構内を行き交う人に、
「あが財布なくしたーるよ。ちゃんと返すさかい、切符代貸してもらえんやろか」
※和歌山弁は間違えてる可能性大です。
とお願いしてまわるも、誰一人貸してもらえず、
最後は駅員さんにお借りして、
何とか受験できたらしい。
帰ってきてその話を聞かされた時、
「そらぁ、おまえ無理やわ。東京やで。」と返した記憶があります。
いま考えると、
東京だから冷たい人ばかりということは決してないのですが、
ちょっとむさ苦しい感じの若者が、よくわからない言葉で、
朝のラッシュ時にお金を貸してと近寄ってきたとして、
自分はちゃんと対応できるでしょうか。
状況次第ですが、
100%と言い切れないところが情けない。
ちなみにその友人は第一志望の大学に合格し、
東京での大学生活を経て、
地元和歌山で家業を継いでいるみたいです。
元気かな。