浅浅
こんにちは。法人ソリューション部のむねです。
ひょんなことから、好きな映画について簡単にプレゼンをする機会がありました。お気に入りのシーンを取り出して、「何が映っているのか」「なぜそのシーンが好きなのか」を説明する課題です。
これがなかなか難しい課題です。たいていの映画は「〇〇に感動した」くらいの感想しか言葉にしていないもの。好きなシーンがあっても、そこに「なんとなく」以外の理由をつけるには結構深掘りして考える必要がある。
この課題を聞いて、まず頭に浮かんだのは、『マイ・ブロークン・マリコ』という映画のワンシーンでした。小学生の女の子が、一人公園の真ん中で座っている場面。
カメラは女の子から離れた位置に置かれていて、ほとんど表情もわかりません。その横には照明がまっすぐ空に伸びていて、画面の手前には電車の形をした遊具がある。時間は夕方と夜のあいだで、空はほんのりと青黒い色。
なんだか寂しい感じがして、とても好きなシーンです(映画の内容は覚えていなかったのに、このシーンだけ鮮明に覚えていた)。
ただ、その「寂しさ」と「画面に映っているもの」の関係をうまく言葉にすることができない。
頭を悩ませながら再びこの映画を見てみると、公園のシーンの直前は「二人の女の子が花火の約束をする」場面であることに気づきます。つまり先のシーンは「花火の約束が守られなかった」シーンです。
その孤独感というか、「一人でいる感じ」が、全体が俯瞰できる位置から撮られた映像だからこそ、際立っている。少女の寂しそうな顔をアップで映したのでは、たぶんこんな印象にはならない。
というまあ、浅浅の分析でした。
まあ、ただただ景色を遠くから映す画面が好きというのはあるんですけどね。。。