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スターと社会問題と映画

こんにちは、Yです。

ここしばらく週末に用事があり、映画館はおろか家でもゆっくり映画を観られていません……。
それでも最大の癒しは映画鑑賞なので、
スマートフォンに何本かダウンロードし、電車でちまちま観ています。

でもぜんぜん満たされず! 映画館行きたい!
映画に対し、私は鑑賞体験そのものを求めていたということが明らかになりました。

というわけで、今回は「作家デビューを目論む!」特集に絡め、
スターにまつわる映画について。

「ザ・プロム」(2020)

こちらはNetflix配信映画。
メリル・ストリープ、ニコール・キッドマンなどなど、とにかくキャストが豪華。

日本人にとってはあまり馴染みのない「プロム」ですが、
超派手派手ノリノリ(?)な高校卒業パーティーだと思ってください。
そして、押さえておきたいのがプロムは「カップルで参加する決まり」だということ。

この映画はLGBTQを題材にし、そんな「プロム」のルールへ問題提起する内容となっています。

問題のはじまりは、女の子と付き合っている女子高校生エマが、
同性同士のカップルを学校のPTA会長に認めてもらえず、プロムへの参加を禁止されてしまうことから。

それを聞きつけた、メリル・ストリープたちスター4人組が支援するために奔走するのですが……。
実は、落ちてきてしまった自分たちのスター性を取り戻すためという裏があったのです。

特に、メリル・ストリープ演じるディーディーは、
ビッグスターにのし上がったという慢心が、没落スターを引き起こしています。
デビューし、スターになっても現状を維持するには何が必要なのか? 考えさせられるキャラクターです!

現在もなおセンシティブな問題であるLGBTQ。
この映画ではエマの勇気と、彼女を取り巻く問題、周囲の人間の理解などが、
ミュージカル仕立てで描かれています。
訴求力のある人間が、社会問題に向き合ったらどんなパワーが生まれるのか。
かなりライトに観られる映画ですので、LGBTQに興味があったら観ていただきたい一本。

マサチューセッツ州が同性婚を認めた2004年から数年経ったあたりから、
少しずつこういった題材の映画が増えたと思います。
そして現在ではかなり明るいストーリーでも描かれるようになりました。

数多くのスターが問題提起し、発信してきた賜物かもしれません。

それを上手く受信できる人間になりたい。
Yでした。