(44)「東京五美術大学連合卒業・修了制作展」のチラシ
「ステキなデザイン」と言っていいのかイマイチ自信は持てないのですが…「気になったデザイン」であることは間違いありません。どうも、プランナーの宮洋輔です。
「東京五美術大学連合卒業・修了制作展」はという都内の5つの代表的な美大(武蔵野美術大学・多摩美術大学・女子美術大学・東京造形大学・日本大学芸術学部)が合同で行なっている、卒制(卒業制作)作品の展示です。六本木の国立新美術館に並ぶんだから、すごいですよね…。
そのチラシのデザインがヤバい、とネットでかなり話題になりました。それがこちらです。ドン!

えっと…3周くらい時代の先を言っているように見えて、シロートの私にはまったく良さが分かりません。ちなみに去年はこんなデザインだったそう。

うん、まあこれなら分かる。反応の声でもっともハラオチしたのが、今回の出品者=卒業制作が展示される方々。せっかく作品が国立新美術館に展示されるのに、その告知がこのデザインだったら…がっかりしてしまう気持ちもすごくよく分かります。親兄弟に観に来てもらうのに「恥ずかしくてこのチラシ渡せない…」というのも確かにな、と。しかも去年のはちゃんとしてる(ように見える)からなおさらですよね…。
ただ、逆に(誤解を恐れずに言ってしまえば)五美大の内輪での展示が、これだけ世の中で話題になり、そもそも「そんな展示があるんだ」と知られるきっかけになったのであれば、このデザインは「ワークした」のかもしれないな、とも思います。(馬鹿にされる可能性はすごくすごく高いのに)勇気のある決断だったのかもしれません。
このチラシが、誰が、どのような過程を経てどうやって決まってたのかが気になりました。デザインって面白いなあ。