(番外編)新しい時代の雑誌作り ~前田デザイン室の「マエボン」の事例~
JR山手線・新駅の名称公募で「高輪ゲートウェイ」に決まったことが世間的にも注目されていますね。どうも、プランナーの宮洋輔です。
新駅は「高輪ゲートウェイ」に! なぜ「高輪」「芝浦」「芝浜」ではだめだったのか?
https://news.yahoo.co.jp/byline/kobayashitakuya/20181205-00106600/
これが、一般投票やります!と言ってて、下位の案に決まったら「なんでだよ!」となるのは分かります。が、今回はネーミングの公募だったので、別に多くの票数を集めたネーミングが選ばれるわけでは当然ないので…たぶんこのあたりの誤解が騒がれてる原因なのかなと思います。
弊社マスコットのヨルモくんは…
公募していた山手線の新駅の名称が「高輪ゲートウェイ」に決まりました。最初は違和感があるかもしれませんが、すぐ慣れます。カタカナはどうなの?という声もありますが、「E電」のときの違和感に比べれば無難なほうですね。公募しといて「高輪駅」「南品川駅」とかじゃなくてよかったです。ヨルモ
— 『月刊公募ガイド』1月号の特集は「湊かなえ大特集」 (@kouboguide) 2018年12月5日
とツイットしてたので、炎上しないかな?とちょっとだけ心配しましたが、今のところ大丈夫なようです(笑)。---閑話休題。

先週、仕事をいつもよりちょっと早く切り上げて、銀座蔦屋さんで行われたトークイベントに参加してきました。いまメディア業界で話題になっている『マエボン』のイベントなので、ぜひ一度話を聞いておきたいな、と。
【トークイベント】
前田デザイン室 前田高志『マエボン』発刊記念
オンラインサロンがつくる未来の出版 | 銀座 蔦屋書店
https://store.tsite.jp/ginza/event/humanities/3789-1647411101.html
『マエボン』って何?そもそも前田高志さんって誰?という方もいるかもしれませんので簡単に紹介すると…
前田高志さんとは?
- 元任天堂のデザイナー(プロモーション部門でデザインされていた?)
- 独立して株式会社NASUを起業
- 幻冬舎の編集者箕輪さんのオンラインサロン(箕輪編集室)のデザイン面で八面六臂の活躍
- 今年3月、自身が主宰するオンラインサロン(前田デザイン室)を立ち上げ
- コルク佐渡島さんとも近く、今まで実績のあるデザイナーから新人マンガに転身
「マエボン」とは?
- 前述の前田デザイン室メンバーが作った雑誌(自費出版)
- クラウドファンディング(CAMPFIRE)で制作資金を調達
- 基本は前田デザイン室のメンバー(雑誌経験者はほぼなし)が制作
- 企画1か月、制作1か月の短期間でメンバーは本業がある中、合間で作業
- とはいえISBNコードも取得し、都内や大阪の大書店(青山ブックセンター本展、代官山蔦屋、銀座蔦屋、スタンダードブックストア心斎橋、紀伊国屋書店梅田店など)で販売中
「雑誌が売れない!」「 出版不況だ!」と言われがちな現状で、出版社ではなく、会社ですらない。オンラインサロンが母体となって新たな雑誌が創刊されたということに意味があります。メディア界隈ではコミュニケーション手法の見直しや、コミュニティのあり方についてよく言及されますが、マイルストーンの1つとなる雑誌になるであろうことは間違いありません。
通常、雑誌制作は仕事として=お金をもらっているやっているのが普通なのですが、サロンメンバーの皆さんはむしろ逆に、お金を払って(オンラインサロンに参加して、その活動として)雑誌を作っているんですね。それも楽しみながら。
自費出版や同人誌に近いのかもしれませんが「仕事だからやる」のではなく「楽しいから・好きだからやる」というのが非常に熱い。学生や主婦、webデザイナーなど雑誌編集未経験の人たちがやったということも意義深く感じました。
オンラインサロンといえば、前回のTV朝日系アメトーーーク!が「キングコング西野さんの同期芸人」特集で、その中でもちょっと触れられたので、このタイミングで気になり始めた方も多いのではないでしょうか。まさにキャズムを超えようとしている?という「今」感を覚えています。
イベント自体の内容にも触れていこうと思ったのですが、とはいえ有料イベントだったので、ネットにホイホイ上げていくのもためらわれるのですが…気になったかたは#前デ銀座蔦屋のハッシュタグでTwitterを見てみてください。
ご参考)オンラインサロンつながりで言えば…
出版業界で今もっともホットなトピック!幻冬舎の編集者・箕輪さんについて
https://www.koubo.co.jp/editor/?p=16116