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校了前のひと休み。

どーも、さわっちょです。

校了前のひと休みをしようと(している場合ではないのだが)、
ミステリー作家・芦沢央さんの『火のないところに煙は』を買いました。

謎は脳の清涼剤、わくわく。

というわけで、1ページを読んだとたん、
これは……。
ミステリーではない。
表紙を見返してみると、
「読み始めたら引き返せない、戦慄の暗黒ミステリ!」
と帯に書いてあるのだけれど、どう読んでもホラーなのです。

よりによって、家には誰もいない。

誰かに見られているような、何か物音がしたような、
忍び寄る恐怖に怯えながら、それでもめくる手が止まらない。
おお、帯に書いてあるとおりだ。
と感心しつつ震えつつ、あっという間に最後まで読み切りました。

全然違う世界に連れて行ってくれる小説とは違い、
日常と地続きの、妙にリアルな設定が怖さを引き立てていました。
そこに、芦沢さんらしい、伏線とその回収が見事に組み込まれ、
ホラーは苦手なんですが、とても面白かったです。

今月も校了を乗り切れそうです。

澤田