No Tool, No Life なはなし。
前回のエントリーで書いたサマーソニックが明日、明後日と目前に迫ってきました。
そして今このエントリーを書いている1時間後にはその前夜祭的なソニックマニアが始まります。
NINE INCH NAILS にマイブラ、フライングロータスなんてステキにも程があるメンツですが
フジに続きこちらも断念です。
そこで引き続き過去の思い出を語るシリーズとして
前回のエントリーで書いた2005年のサマーソニックで当初のお目当てとしていた
私史上、最も影響を受けたバンドにスポットを当ててみたいと思います。
TOOL
1990年にロサンゼルスで結成された4人組のロックバンド。
ジャンルで別けるとするとエクスペリメンタルロックやプログレッシブメタルでしょうか。
もうすぐキャリア30年を迎え、アメリカでは大物として扱われているバンドの一つですが
とにかく「変態的なバンド」として有名です。
ギターのAdam Jones はターミネーターやプレデターなどの有名な映画作品で特殊メイクやエフェクトを担当していたという
変わった経歴を持っています。
私が初めてTOOLの存在を知ったのは高校の頃。
神奈川テレビの音楽番組でたまたま見たこのMVがきっかけでした。
ブラーザズ・クエイを彷彿させるクレイアニメーションの作品ですが
こういったビジュアル面はギターのAdamが監修しています。
今でこそライブ中に後ろに大きく映像が流れているのは当たり前ですが
2000年よりも前からこの手法を取っており、ビジュアル面にもかなり力を入れています。
そんなビジュアル面でのインパクトをさらに強烈なものにしていたのが
ボーカルのMaynard James Keenan です。
身体の右半身を黒塗りにして、左半身を白塗りに。
横を向いたら方向によって見えたり見えなくなったり、という強烈すぎるビジュアル。
これだけではなく全身を真っ青に塗ったり、顔面白塗りで女装をしていたり。
2005年のサマーソニックあたりからは格好はだいぶ落ち着きましたが
謎の警察コスプレなど、とにかく変わった人です。
しかしこの人、ただ見た目だけが変わった人ではありません。
声量も人間離れしています。
曲によっては1分近くブレス(息継ぎ)なしのスクリーム(シャウト)をやってのけます。
しかもだんだん声が小さくなるとかではなく、同じ声量で出し続けるというとんでもない肺活量。
あのビジュアルでこのスクリームをされたらこれ以上のインパクトはない、ってくらい強烈です。
そして楽曲も非常に特徴的なものが多いのですが
なかでもこれは強烈。
フィボナッチ数列というものをご存知でしょうか?
詳しくはこのあたり を参照していただきたいのですが
なんとこの楽曲ではボーカルのメロディがフィボナッチ数列に沿って譜割がされています。
こういった仕掛けをサラッと入れてくるので、それを見つけようとしていると自然と何度も聞いてしまいます。
さてそんなTOOLというバンド、最後に出したアルバムは2006年。もう12年が経過しました。
来年にはアルバムを出すと言っていましたが、去年もそんなことを聞いた気がします。
出ない、ということは楽しみが残されていると良い方に解釈して明日も頑張る糧にしたいと思います。