Logo

employee blog社員ブログ

『草迷宮』

2018-04-27
ゆとり日記

こんばんは、ババです。
三味線の話は読んでもよう分からんというご意見を社内のM氏から頂いたので
本日から別の話をしたいと思います。

実は僕は割と本が好きで、特に古本は読む読まないにかかわらず
きになったものはとりあえず買う癖があります。(安いの限定ですが)
隠居したあと古本屋さんを開きたいと思っているほどです。
そのため、家は積読本で溢れかえっています。

読まないのに本を買う理由はいくつかあるのですが、
その大きな要因の1つとなっているものが本の装丁。
CDでいう「ジャケ買い」というやつですね。

古本屋にも新刊書店にもよくわかんないけど良い装丁の本がたくさんあります。
特に最近はオシャレさを意識した書店が増えてきているのですぐ話題になります。
直近で有名なのはタラブックスのハンドメイド絵本とかです。
あと、デザインのひきだしとかも毎号かなり凝っていると思います。
(個人的には詩集は凝ったデザインが多いと思っています。)

また、毎年恒例の大手出版社が出す「夏の100冊」キャンペーンのなかでは
新潮文庫がプレミアムカバーと銘打ち、過去の傑作を販売していたり、
KADOKAWAが人気イラストレーターに日本の名作のカバーを依頼していたりします。
まあ本の装丁はそれくらい大事だよっていう話です。

前置きが長くなりましたが
これからしばらくは三味線に変わり
僕が欲しいor持っている本の中で
特に厳選した装丁の書籍を紹介していきたいと思います。

記念すべき1冊目は『草迷宮』(泉鏡花)。
幻想文学の第一人者(?)泉鏡花は
僕の好きな作家の一人なのですが
エディシオン・トレヴィル社発行の『草迷宮』《特装版》がすごいんです。
限定500部で元値は4500円。
第49回造本装丁コンクール日本書籍出版協会理事長賞文芸部門の受賞作です。
言っても伝わらないと思うのでまずはこちらを見てください。
もうね、第1印象がステキ以外の何物でもないでしょ?
でもまあまあ、見た目は普通の箔押し函本ですよ。
じゃあ中をみてみましょう。
まあ当然のように上製本。これは普通ですね。
三方小口塗り!!
まあまあこれもちょいちょいある話。
スピン6本!? 6本もいる!?
しかも全部色が違います。
お香がついてる?!これはなかなか見ないですね。
解説が泉鏡花記念館学芸員の方!
山本タカト氏の挿絵が60枚近く収録!
この装丁&内容でこのお値段!
これは買うしかないでしょう!!
とおもっていたのですが、情報が遅くすでに完売済み…

それ以来もう3~4年ほど古本屋で探しているのですが
全く巡り合えない…
ほしいなあ…
ちなみに普及版は近々買おうと思っています。

ということで今回は僕が一番、長年欲している本の装丁についてでした。