木の話
2018-04-16
ゆとり日記こんばんは、ババです。
三味線のことをいろいろ話してきましたが、
いちばん大事な材質の話をしていませんでした。
もちろん三味線の部品によって異なるのですが、
ほぼほぼ木でできているのはご覧のとおりです。
皮と金細、いくつかの金具、僕の三味線の場合は糸巻き(弦を巻いているとこ、ここが木製のものもあります)、
糸、根緒(一番下についている糸を固定している部分)、胴かけ等以外は全部木です。
三味線は大きく棹の部分と胴の部分に分かれます。
胴の部分はどの三味線も基本的には花梨(かりん)という木でできています。
一方棹に使用される木の種類は三味線によってさまざまです。
よく使われるのは
紅木、紫檀、花梨の3種類。
紅木が一番値段が張り、花梨がいちばん安価です。
おそらくネットで5万円くらいでたたき売りされている三味線は
花梨かもっと安い名もなき木が使われています。しかも合成皮。
さて、では木の違いは何の違いかというと、
簡単に言ってしまえば硬さ(密度)の違いです。
一般に硬い木ほど歪みにくいので、三味線に適しているらしいです。
紅木は水に入れても沈むほど密度が高く三味線に最も適しています。
ちなみに紅木はワシントン条約により、現在では入手困難になっているそうです。
(べっこうや象牙もこの条約により入手困難になったそうです)
紅木のかわりにスネークウッドというものを使っているものもあるみたいですが
家元曰く、やはり紅木が一番とのことです。
紅木には「トチ」という木目とは違う模様?が入っています。
この「トチ」が美しいと値段が一気に跳ね上がります。
津軽三味線を購入する場合はぜひ参考にしてください!!