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さわりの話

2018-04-02
ゆとり日記

こんばんは、ババです。
三味線には「さわり」という部位があります。
どこの部位かというと上のほうのふくらんでいるところらへんにあります。
http://y-eisui.com/shami1.html
上記のサイトに一番わかりやすい写真が掲載されていたので、引用させていただきました。
津軽三味線と細棹の三味線はさわりの構造が違うのですが、
長くなるのでここでは割愛しますが、自分で調節できるかどうかが大きな違いとなります。
上記サイトに掲載されているさわりは津軽三味線についている東さわりと呼ばれるもの。

このさわり、何のためにあるのかというと恐らく音を響かせるためです。
さわりをつけるとビイイイイイインというような音がします。
これが長くつけばつくほど、うまくさわりがついています。
(位階はじいただけで ビイイイイイイン ビィィィィィィィィンン ィィィィィィィィィィンンみたいな感じでなります)
写真を見てのとおり、一番太い1の糸にさわりをつけます。
そして、2の糸・3の糸の調弦を合わせると
2あがり本調子3下がりに関係なく
丁度良い音程になったら共鳴するのです。
この共鳴を聞き分けられれば三味線の調弦はすごく簡単です。
1の糸だけ尺八の音に合わせ、さわりをつければ
2の糸は共鳴する音階を探すだけ。
僕は絶対音感でも何でもなく、音をとるのは下手な方ですが
それでもチューナー要らずで音を合わせることができます。

ちなみに材質は棹と同じ材質の木でできているのが一般的ですが、たま~に象牙でできているものもあります。
さすがにべっこうでできているものは見たことがありません。べっこうは柔らかすぎて
あまり向いていないのでしょうね。

割と各パーツについて語り尽した感があるので、次回は三味線から離れるかもしれません。
その他何か聞きたいことがあれば受け付けます!!