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映画「スリー・ビルボード」

もう間もなくアメリカのアカデミー賞が開催されます。
作品賞その他もろもろにノミネートされ、前評判が高い、
映画「スリー・ビルボード」を観てきました。
娘を殺された母親ミルドレッド、犯人を捕まえることができない
警察署長のウィロビー、その部下のディクソン。
主にこの3人の登場人物で物語は進んでいきます。
色々な見方ができる映画だと思いました。
人種差別の問題やLGBTへの偏見など、社会的な問題が描かれている
映画だ、いやいや親と子の問題、宗教の問題だ、などなど、
観る人によって(ラストも含め)いかようにでも解釈ができる
余地がありながら、ちょこっとしか出てこない登場人物までが、
生々しく描かれ、物語としての展開に矛盾がない、隙のない
物語だと感じました。
と感じた私めは、この映画を「傷ついた心は(トラウマ)克服
するのではく、うまく付き合っていく」という視点で観たのでした。
娘を殺されズタボロになった心は決して癒えるものではないでしょう。
ただ、傷ついた心は周囲の人や自分の行動、言動によって、
上手に付き合っていくことができるようになる、そんな時間の
経過が描かれた映画のように思いました。
この映画の感じ、何かの映画に似ている?
そうだ橋口亮輔監督の「ぐるりのこと」だ!
と思ったら、パンフレットに橋口監督のコメントが!
配給会社、素敵!
映画後に食べた焼き肉のおいしさも含め大満足な映画体験でした。
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