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三味線の三つ折と金細のはなし

2018-02-09
ゆとり日記

2/18に築地本マルシェに参戦してきます、ババです。
川上未映子氏のトークショーに応募しましたが外れてしまいました。
しかし、Hanako編集長・田島朗氏の公演には当たったため、今から楽しみです。

さて、今回は三味線っておっきいけどコンパクトになるよ!って話です。
三つ折とは何かというと、百聞は一見に如かずということで
①まずは三味線の全体はこんな感じ。(ケース内汚くてすみません……)
syamizentai

これを分解すると…
mituori2

上棹と下棹と中棹に分かれます。
左側にある木が、三味線の継ぎ目を保護する木(仮継ぎっていう名前だった気がする…)です。
これをケースにしまうとこんなにコンパクトになります。
mituori

長さとしては約1/3になるので持ち運びがかなり便利に!
ただ重さとしては6~7kg位あるという噂なので片手で持ち続けるのは結構つらいです。

さて、三味線は楽器であると同時に伝統工芸品の側面もあります。
前回の綾杉胴にもそういった意味合いが少し含まれているのですが
今回はその最たるものを紹介します。
それが「金細」と呼ばれる部品。
まずはこちらをご覧ください。
kinboso

継ぎ目の断面です。
下の方にある穴に出っ張りを入れて、側面のくぼみがあわさってきれいにくっつくのですが
穴の内側に金色のふちがあるのは分かるでしょうか?
これが「金細」と呼ばれる部品。
これはこの穴を保護する役目もあるらしいのですが
これを入れることは高等技術のひとつのようで、いい三味線には必ず金細が各穴に入っています。
職人さんの腕の見せ所のひとつなわけですね。
外からは入っているかどうかは全く分からず、音色にも関係ありません。
つまるところ良い三味線でもなくても構わないわけです。

しかし!機能性があまりないとしてもあえて難しい金細を組み込むところが津軽三味線の良さ!!
こういうところに職人さんの美徳を感じるわけです。
ということで、僕の三味線は紅木金細綾杉胴と三拍子そろっているわけです。
なんて素敵な三味線!!

ということで、僕の三味線自慢を終えたいと思います。
次回はどうしようかな…考えておきます!!