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圧倒的な才能。

どーも、さわっちょです。

気分が沈んでいるときは、ひたすら本や漫画に逃げ込みます。
現実逃避を好きなだけ自分に許しています。

先日、マンガ大賞2017を受賞した『響~小説家になる方法~』を読みました。
圧倒的な小説の才能を持つ女子高生・響が、周りに大きな影響を与えながら小説家を目指す物語。
初めて書いた小説で新人賞を受賞し、その才能に文学界全体が注目します。

長年、公募ガイドの「受賞のコトバ」(数年前までは「賞と顔」)を担当してきて、
響と同じような人がいたことを思い出しました。
受賞作の面白さが群を抜いているのです。

モブ・ノリオさんの『介護入門』
磯崎憲一郎さんの『肝心の子供』
山本兼一さんの『火天の城』
窪美澄さんの『ミクマリ』

原石とか光る才能とか、そういうレベルではない「作品の力」に
とてつもなく興奮したことを思い出しました。
と同時に、まだまだ新米編集者だった当時の自分がよみがえり、
思いがけず旧友に再会したような気分になりました。

『響』は面白くて、あっという間に6巻全部読んでしまいました。
読み終わって、自分にも何かしらの才能があるんじゃないかと、
またいつもの調子が出てきました。

澤田