東京の秘境「青ヶ島」探訪記 その1
[caption id="attachment_12252" align="alignleft" width="369"] 引用元) http://emior.iord.u-tokai.ac.jp/misc_20091102.html[/caption]
ネットでよく見かけるこの写真。
なかなかにインパクトのある姿です。
RPGで最後にたどり着く場所。
ラスボスが出てくる最終ステージ。
そんなイメージですよね。
島の周囲が見事に崩れ落ちていて、まさに絶海の孤島。
端正な形状の二重カルデラ。
島自体が巨大な海底火山の山頂部なのです。
で、どこにあるのかというと、実は東京都。
伊豆諸島の一番端っこです。
東京の秘境と呼ばれているのです。
で、11月某日に行ってみました。
まず苦労するのがアクセス。
東京からの直行便はありません。
八丈島経由で渡るしかない。
しかも、船の就航率は極端に低いときています。
海がちょっと荒れると、2週間ほど船便が出ない、なんてこともあるのだとか。
じゃあどうするか。
ヘリを使うのです。
毎日運行しているヘリ便があります。
東京愛らんどシャトル。
片道11,210円。
さらに、羽田-八丈島は、ANA特割でも片道12,470円。
ってことは、往復47,360円。
海外行けるよ!
ヘリの乗り心地は、なかなか快適でした。
ま、登山やってる人は、
ヘリに乗る=遭難したとき
ってイメージがあるので、あんまり乗りたくはないのですが。
そして、念願の青ヶ島上陸。
宿のおかみさんが車で迎えに来てくれました。
ふと、気づく。
ここ、品川ナンバーなのですね。
今回の宿は「あおがしま屋」。
1泊3食付で9500円。
なぜ3食付かというとですね。
この島にはコンビニなんてものはありません。
食堂もありません。
宿で3食出してもらわないと、ご飯にありつけないのです。
まずは、島内散策。
鳥居をくぐって階段を登ってみます。
なんか、すげー急なんですけど。
苔むした玉石の階段。
むちゃくちゃ滑ります。
最後は四つんばいで登りました。
登りきったところにある神社の脇を抜け、しばらく歩くと。
この絶景です。
なんでしょうね、この景色。
もう、現実とは思えないような空間。
ただひたすら、ぼーっと立ち尽くしていました。
ちなみに、新東京百景と、日本の秘境100選に選ばれているらしい。
絶景を堪能した後、しばらく歩くと。
今度はこんな景色が。
斜面が広範囲にわたって緑に塗られています。
いったい何のため?
グラススキーでもやるの?
その答えは、少し下ったところで判明します。
[caption id="attachment_12259" align="alignleft" width="640"] [/caption]
ここは取水場なのです。
緑色の斜面を使って雨水を集め、この浄水場へ流し込んでいるのです。
離島ならではの智恵。
にしても、やることが豪快だな。
今度は、青ヶ島の北端に向かいます。
ジョウマンと呼ばれる場所。
一面の草原です。
写真で見ると、なんか良さげでしょ。
海まで続く草原。
わーい!
って叫びながら突っ走りたくなりますよね。
でもね。
ここの草。
背丈を超えてますからね。
突っ込んでいくと、とんでもないことになります。
さて、いったん宿に戻りましょうか。
おっ、ネコがいる。
近づいてみると。
フーッと威嚇しながら寄ってきました。
なんか反抗的だなぁ。
っていうか、君たち。
目つき悪いぞ。
今回はここまで。
えっ? 山記なのに、山に登ってないじゃないかって?
ま、それは次回ってことで。
(続く)