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(8)太宰治「人間失格」(集英社刊)

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日曜日に、イベントのサポートで三鷹に行ってきました。南口の駅前に、ほとんど草に埋もれた小さな水路が流れていて、もしや、と思ったら玉川上水でした。

知識として「太宰治が入水して最期を迎えた」ということは識っていたのですが、実際に目にしたのは初めてです。

『人間失格』のような著作権の切れた作品は、新潮社・角川書店・文藝春秋・岩波書店・ぶんか社など各社が発刊していたりするのですが、内容が同じだけに差別化が難しいところ。

木村伊兵衛賞を受賞した梅佳代さんの写真を大きく表紙に使用した角川書店版も目を引きますが、ひときわ目立つのは、週刊少年ジャンプで連載されていた『DEATH NOTE(デスノート)』の作画で有名な小畑健さんを起用した集英社版でしょうか。

イラストはどことなく『DEATH NOTE』の主人公・夜神月(映画では藤原竜也さんが演じました)を思わせるいでたちで、ジャンプには珍しいダークヒーローが話題だった点でも『人間失格』とのリンクを感じさせていました。

文芸ファンには賛否あるかもしれませんが、どんなキッカケであっても、手に取ってもらうことでそれが入り口になる可能性は小さくないわけで、「この企画を通した人はすごい!」と拍手を送りたくなったのでした。

あ…でも今調べたらこれ2007年からだったんですね…もう9年も前…(月日が経つ、その早さは残酷ですね)。